2003 年 10 月の履歴(もしくは日誌)


2003 年 10 月








10 月 21 日 セマンティック

Google 検索の言葉の定義とセマンティック・ウェブ

SEO / SEM Research によると Google 検索に言葉の定義を求める新機能が追加されているそうです.どう検索されるかの例はありましたが,これがなんの役に立つのかの例はありませんでした.これは RDF で,メタデータを記述する時に,とっても便利なのではないでしょうか.

RDF と言ったら RSS 1.0 とか FOAF ですね.
例えば FOAF である人が人が関心を持っていることに関するページを示す foaf:interest では URI を rdf:resource 属性値として書かなければならないのですが,サイクリングに興味があると記述するには,サイクリングを説明したページがなくちゃならないわけです.

例えば,トライアスロンに興味があれば,それの公式なページってあると思うんです.それがサイクリングなんてより一般的になると,どれが適切か悩むことになるし,サイクリングというより自転車そのものが好きなのだって話になると「自転車に興味がある」ということを適切に示す URI って何になるのかなと.

その時に,Google 検索の言葉の定義を求める機能って使ってみたらどうでしょう.bicycle ならこうなりますね:

まぁ,RDF では,これよりも WorldNet のほうが適切かもしれません.WorldNet については,神崎さんの「日本語ウェブ・オントロジーの試み」に説明があります.

あと,RDF でメタデータを記述しておいて,それを Web ページに変換する時に,RDF では WorldNet を使っておいて,RDF を Web ページに変換する時に,WorldNet は Google 検索へのリンクに変換するのは良い方法かも.

画像のメタデータを記述する実験である「SwPhotoAlbum / 画像アルバム」では WorldNet を使って画像の被写体が何であるかを表現することを試しています.メタデータから Web ページを生成する時に WorldNet へのリンクを生成しても意味ないなって思っていたのですが,Google 検索へのリンクを生成するのは良さそうだと思いました.

まぁでも Google 検索で言葉の定義を求めるのを試してみると,実は WorldNet へのリンクがやっぱり出てくるわけです.むしろそういう辞書のような Web サービスだけではなくて,個人が書いた用語集のページの定義が検索で拾われるのがすごいなって思いました.Google は HTML の meta 要素から用語集のページだと認識できるのでしょうか?

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