2003 年 11 月の履歴(もしくは日誌)


2003 年 11 月

11 月 15 日 TrackBack と RSS

TrackBack と RSS について

ひとつの記事に対してコメントする時に,その記事を示す恒久的な URIと,TrackBack Ping 送信先 URI の二つを管理するのはちょっと嫌だなって思います.記事の恒久的な URI から TrackBack Ping 送信先 URI が自動的に導きだされるなら良いのですが,あまりうまい方法は無いようですね.TrackBack Ping 送信先 URI の情報を RDF で記述して,それを HTML のコメントとして XHTML に埋め込むなんてのは,かっこいいやり方だと思えないですし.

RSS 1.0 に自分の書いた記事へ TrackBack Ping を送信してもらうための URI をトラックバックモジュールの ping 要素で記述しておくのは良いと思います.HTML のコメントとして HTML に埋め込むよりずっと良いです.

でも,トラックバックモジュールの about 要素として,自分が TrackBack Ping を送った URI を記述するのは,有用なのかどうか疑問です.TrackBack Ping を送った URI を RSS 1.0 の中で記述するよりも,TrackBack した記事そのものの恒久的な URI を記述したほうが有用でしょう.

semblog の in とか out とかは,そういう意味で自然な考えた方だと思いました.

神崎さんが解説している、Dublin Coreの 精密化要素 で定義されている references,isReferencedByを使うのも良いと思いました.

本当は TrackBack Ping の送信先は,あるサイトとか Blog につき 1 つの URI で,TrackBack Ping の中に,個別の記事の URI を含めるのが良かったのではないかと思います.そうすれば,RSS Autodiscovery の様に HTML の link 要素で Ping 送信先を示しておけばすっきりすると思うのです.

また今後は様々なメタデータを RDF などで用意することを考えたら,XML-RPC のような仕組みで,パレメータを与えてリクエストすれば,求めるメタデータの URI が返ってくるような仕組みが標準化されると良いのではないかと思います.

そして,Track Back Ping を送りつける本来の対象とは別に,Update Ping のように,どこかのサーバに TrackBack Ping を送信すると,そのサーバで,記事と記事との言及の関連を蓄積/管理できるようにするとか.

つまり TrackBack するときに,相手のサイトだけでなく,ping.bloggers.jp のようなところにも同時に Ping を送信しておくと,ping.bloggers.jp のようなところで,記事と記事の関連の情報を蓄積すると.そういうことをしないと RSS の TrackBack モジュールってあまり意味無いのかな.

現状のように,TrackBack Ping 送信先 URI で管理していくと,その TrackBack Ping 送信先 URI から,TrackBack された記事そのものの恒久的 URI を追跡するのが面倒ですよね.

現状でなら,ping.bloggers.jp のような RSS を扱うサイトが,Update Ping を受け取ったら,Update Ping 送信先のサイトの RSS にアクセスして,そのなかから,各記事の言及先 URI とか TrackBack Ping 送信先などを解析して蓄積するのがいいんでしょう.

その時に,解析するのは RSS の TrackBack モジュール,dcterms:references 要素,rss:description 要素の内容,content:encoded 要素の内容にすればいいのかな.rss:description 要素の内容,content:encoded 要素の内容から URI の文字列を抽出する理由は,そうしないと一般に使われている RSS を解析しても十分に機能しないかもしれないと思うからです.

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