折り畳み自転車とリカンベントの試乗会
2000 年 7 月 16 日
ぼくの高校の部活の後輩になるやまぐち君.ぼくからみて 6 つほど年下だ.ぼくが BD-1 にはまる前から彼は自転車好きで乗っていたそうだ.確かに BD-1 を買った当初は彼に相談したこともあったように記憶している.彼はしばらくは乗っていたなったそうなのだが,今度新しく自転車を買いたいというはなしに.しかも折り畳み自転車.それでいいお店があるから自転車見に行こうという話になった.
聞いてみるとロードレーサが欲しいけど,通勤に使ってオフィスビルのどこかに置いておきたいということで,折り畳みなら建物の中に置場所が見つけられそうだということだった.たしかにそこらへんに自転車を駐輪するのはなんだからなぁ.
やまぐち君とぼくと群馬県高崎市のサイクルテック IKD の片岡さんの都合を摺り合わせて訪問日を 7 月 16 日と決定.ぼくが主催するメーリングリストの BD サイクリングクラブメーリングリストとリカンベントサイクリングクラブに同行者募集の告知を流す.サイクルテック IKD は訪問前に連絡しておかないと開いていないお店だし,東京から行くとしてもふらりと行くほどの近い距離でもない.だから雑誌などで何度も紹介されメーリングリストでもいつも話題になり,店主の片岡さんにどんなに興味を持っても,まだ行ったことがないという人は沢山いるのだ.
皆で上野で待ち合わせて,高崎線に乗り込む.電車の中でも会話がはずむ.高崎駅についてから IKD さんへ.結局は 20 人弱の参加があった.さっそく近くで試乗会.それぞれの自転車を交換して乗ったり,IKD さんの自転車を借りて試乗したり.
やはり 3 輪リカンベントの Windcheetah や BikeFriday の折り畳み自転車 AirLama, AirFriday そして折り畳み自転車 Brompton がベースのカスタム車 SP などが人気だった.
そんな中でぼくが気になった物は:
BikeFriday Pocket Rocket
やはりここに行き着くのだ.シンプルな構成の折り畳み自転車.やっぱりよく走る印象がある.ぼく自身がサスペンション機構のまったくない自転車を所有していないので,Pocket Rocket のような自転車は新鮮な感じがする.この良さは以前のぼくには分からなかった.
BikeFriday Tandem Two's day
二人乗り折り畳み自転車.乗って楽しい!実はストーカ(後側に乗車してこぐだけでハンドル操作しないひと)は結構怖い.操作できないと分かっていてもハンドルがあるので,操舵しようとしてしまって変な力がはいってしまったりしがち.ぼくはすでに慣れているのでストーカでも楽しい.下國さんがキャプテン(前側に乗車してハンドル操作もするひと)でぼくがストーカという組み合わせの時の下國さんの感想は,後に乗せる人がストーカになれている人のほうが運転しやすいそうだ.
F-40
リカンベント P-38 をベースに,全体をおおうフェアリングを追加したもの.車体全体がフェアリングにすっぽり包まれていて,頭だけ出して乗車する.発進・停車時は,本体下部のスリットから足を出す.乗員の周りは布のような素材でできていて,ファスナーを使って開閉し,乗り降りする.慣れば一人で乗り降りするのもまったく問題ない.フルフェアリングによる空気抵抗の低減はすばらしく,やはりすごくスピードが出る.
今回試乗したおもてなし広場でもあまり広くないので全力で走ることができなかった.全力で走るのには,やはりサーキットのような環境が必要だろう.IKD の片岡さん曰く,皆がフルフェアリングに目を向けないうちは,他のどのリカンベントには負けないとのこと.まさしく国内最強の一台.
ちょっとだけ試乗会をしたあとは,ファミリーレストランで食事をして,また試乗会.皆でいろいろな自転車を試乗した.
そして夕方解散して,上野方向に向かう人達と一緒に電車に乗り込んだ.
帰りの高崎線の中では,下國さんが電車の中で,Sat R Day Recumbent を輪行状態から解除したり,また輪行袋にしまったりといったデモを行った.これはたまたま同じ車両に乗り合わせたおじさんに,袋の中身を質問されたので,ではお見せしましょうということになったのだ.車内で撮影をしたりで大変なもりあがり.もちろん車内はすいていたので特に他の乗客に迷惑をかけたということもなかった.
はっきり言って,すごい集まりだった.初めて参加した人はびっくりしたのではないか...
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7 月 16 日:この日は皆既月食があった.皆既月食中は月が地球の影にすっぽり入り,月は地球の大気を通った光で赤く照らされる.
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