FOLDING BIKE で行こう! / 折りたたみ自転車

折りたたみ自転車についての情報


折りたたみ自転車で輪行しよう!

輪行

自転車を分解したり折り畳んだりして,袋に入れれば,大抵の電車に持ち込むことができます.このようにして自転車を電車などに持ち込むことを「輪行」といって,その時利用する袋を「輪行袋」といいます.

1998 年 10 月まで,JR ではスキーやサーブボードなどのスポーツ用品の持ち込みは無料としながら,自転車の場合は手荷物として 270 円程の料金をとってきました.他の鉄道でも例えば東武鉄道などは JR の規則をそのまま写し取ったような規則をもうけて同額の料金をとっていました.

その状況が 1998 年 11 月からちょっと変わりました.まず JR 東日本が自転車の持ち込みを無料にしたのです.

以下は,そのころの文章の引用です.

11 月から自転車が無料で電車に持ち込める

ナショナル自転車工業 JR 東日本は「列車と自転車の共生」をテーマにして折り畳み自転車トレンクルを共同開発し,1998 年 11 月 1 日から発売することになったそうです.そしてその発売日から JR 東日本の列車への自転車の持ち込みが無料になるそうです.

JR 東日本の動きが全国の鉄道各社に広がってどの鉄道でも車両への自転車の持ち込みが無料になればよいのですが.

1998 年 9 月 7 日 日経産業新聞から引用:
11 月から重量 30 Kg 以内または三辺の和が 2 m 以内の折り畳み自転車なら,袋に入れることを条件に無料で持ち込めるようにする.
引用おわり

ちなみに BD-1 は折りたたみ寸法 72×58×28 cm で三辺の和が 1.58 m .Brompton は 60×30×58 cm で三辺の和が 1.48 m .

その後 FOLDING BIKE FUN による JR 東日本への電話取材があり,それによると大きさや重さに関わらず,輪行袋に入れれば無料となるという事だそうです.(1998 年 10 月 30 日)

このトレンクルシリーズトレンクル 6500 はフレームとフォークにチタンを使って 6.5 Kg 176,000 円.廉価版のトレンクル 7500 は 7.5 Kg 103,000 円.これらは折り畳むと駅の 400 円のサイズのコインロッカーに入るそうです.自転車産業振興協会主催の「第二回自転車新製品コンペティション」の折りたたみ部門で優秀賞を受賞した作品を商品化したトレンクルサーフは 13 Kg 99,000 円.

引用おわり

そしてついに 1999 年 1 月 1 日から JR グループでは手回り品制度の改正を行い,輪行袋に入れれば,自転車を列車内で無料で持ち込めるようになりました.私鉄の事については 1999 年 2 月 2 日の時点で,確かな情報を入手していません.

http://www.westjr.co.jp/kou/press/4press/n981217a.html から引用:

手回り品制度の改正について
●無料で持ち込める手回り品の種類が増えます。
サイクリングやスポーツ大会などに使用する自転車で解体して専用の袋に収納したもの、折りたたみ式自転車で折りたたんで専用の袋に収納したものは有料でしたが、無料となります。

引用おわり

しかしこれでやっと気楽に輪行できる環境が整ってきたという感じがします.そうなると折りたたみ自転車ももっともっと注目されるようになるのではないでしょうか?

ヨーロッパの Birdy (BD-1) や Brompton,米国の Bike Friday のような折りたたみ自転車,もしくはもっと新しい折りたたみ自転車を日本の自転車メーカにも見せて欲しいものです.その点パナソニックブランドで出ている JR 開発のトレンクル 6500/7500 は,駅のロッカーに収まる折りたたみ自転車ということで,新しい使い方の提案があったのがすばらしかったですね.


おのひろき onohiroki@cup.com

1999 年 2 月 3 日更新 / 2003 年 1 月 30 日修正