FOLDING BIKE で行こう!

犬吠崎

1997 年 6 月 28 日

6 月 28 日土曜日,日帰りのサイクリングに出かけた.計画らしきものも立てずに.都内を走るのも良いのだが,土曜日にはあまり良くない.なんとなしに海に行こうと思った.暑くなると嫌なので朝早く出ようと思っていたのに,結局は家を出発したのは 11 時ごろになってしまった.

ぼくの家は千葉県東葛飾郡沼南町にある.沼南は「しょうなん」と読む.北に手賀沼があり,字のまんま沼の南側に位置しているのだ.そこから太平洋側に行こうと思った.高校生のころブリヂストンロードマンというドロップハンドルの自転車で 4 時間くらいで九十九里海岸まで行った事があった.今回は行きは自走して,帰りは適当なところで電車に乗って帰ってくれば良いと思っていたので気楽に出かけた.

家の近くの船橋取手線を少し走って国道 464 線に入る.この道を走って八日市場のほうの海岸に出るつもりだ.印旛沼と成田空港の横を通りすぎる.印旛沼には,自転車道が整備されてサイクリングコースになっているようだ.引かれものがあったが,今回はパスして先を急ぐ.成田空港の横を通る.ここに来たのは久しぶりだ.良く母の実家に行く途中で,父の運転する車に乗ってこの道を走った.母の実家は空港のとなり町なのだ.

少し雨に降られる.雨の事は全然考えていなかったが,空には雲が立ちこめている.けっこう今日はやばい天気なのかもしれない.雨具もないので,雨に濡れて走るが汗とくらべて雨は大した事なさそうだ.果たして一日降られずに済むのかが心配だ.

13:30 ごろ成田市を抜けて多古町に入る.さらに 2 時間近くかかって八日市場の海岸に出る.海岸からの向かい風がかなり強い.どうも天気は荒れていて,波もすっごく荒々しい.

海岸の砂浜に自転車で乗り入れようとしたら,あっけなく転んでしまった.やはり柔らかい砂の上を自転車で走れる訳がないのだ.少なくともぼくの自転車には無理だった.

さてそこから銚子方面へ向かうことにした.帰りは電車でも良いだから,暗くなるまでは走り回る事ができる.海岸沿いに北上して行く.

6 月ではさすがにまだ海は泳ぐ人はいないが,サーファーは別だ.サーファーの皆さんはウェットスーツに身を包み,波に向かっていた.

飯岡漁港の横を通って,犬吠崎へ向かう.20 円を払って有料道路を通った.やはり自転車からもお金をとるんだなと妙に感心した.

行ってみればわかるが,犬吠崎には「地球がまるく見える」なんとかってのがいろいろある.有料道路からでてすぐに「地球がまるく見える丘の展望台」があるというので行ってみた.しかしなんたる事,土曜日の日没前だというのに施設は閉まっていた.せっかく来たのにそのまま帰るのも納得が行かないので,建物のまわりをうろうろしていたら,非常階段から屋上の展望台に登れることに気が付いた.せっかくだから上がらせてもらった.たしかに丘になっているので,まわりが良く見渡せた.そこから銚子の灯台が見えた.次は丘を下ってそこを目指した.

銚子の灯台は想像していたよりも,小さな建物だった.もっと背の高いものだと思っていたのだ.観光案内の看板には銚子ポートタワーというのがあるとあったので,それも見に行った.またしても施設は閉まっていた.こっちの方が銚子の灯台よりも高いようだ.

銚子漁港の通って銚子駅に向かう.港では釣りをしている人が沢山いた.せっかくだから市場の前の定食屋で夕食にした.ぼくは魚はひかりものが好きなので,アジの刺身定食だ.

銚子の駅に着いた時には 19:00 になっていた.電車は船橋まわりでも柏まわりでも変わらないようなので,19:30 ごろ出る電車に乗って船橋まわりで帰った.切符を買ってから家に電話すると,親は台風が来ていて大雨が降っているといって心配していた.ぼくは一日そんなひどい雨には降られなかった.ゆっくり鈍行の電車で帰って船橋で東武野田線に乗り換えた.高柳と逆井の間で倒木の為に電車は六実から折り返し運転になっていた.ぼくの家は高柳が最寄りなのだが,六実からでもあまり変わらない.歩くのではなく自転車ならなおさらだ.

六実に着いたら雨は止んでいた.結局日頃の行いが良いので,天気もぼくに味方するのだ.

家に帰ったらシャワーを浴びてから,さっそく自転車の整備にかかった.今回は身体には楽であったが,自転車にとっては雨,砂,潮風とかなりキビシイ条件だった.変速機などもばらして,丁寧に掃除した.それは深夜までかかった.

やっぱり自転車はいいなぁと思うのだった.そう思いませんか?

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1998 年 10 月 10 日修正

おのひろき onohiroki@cup.com