1997 年 8 月
8/30:大阪で開かれる会社の同期の結婚おめでとう会,それに出るために朝の 5:20 にJR船橋駅で電車にのり,青春 18 きっぷを使って普通列車を乗り継いで大阪にでかけた.7:58 に静岡,10:30 に浜松,13:29 に米原で乗り換えて,大阪に着いたのは 15:14 だ.いくら安いからといっても青春 18 きっぷで大阪までは辛いなって思った.普通列車で旅するにしても,電車に乗ること自体が目的ではないのだったら,電車に乗るのは 6 時間程度にするべきだ.目的地に着くのが夕方では,せっかくの休日がもったいない.
その晩は,大阪で同期のあいだくんの部屋に泊めてもらった.次の日は昼ごろそこを出発し,京都まで自転車で走った.
8/31:阪和線の長居駅の近くを昼過ぎに出発,大阪城によってからさらに北上.淀川をいったん渡ってから,川沿いにのぼっていった.川沿いには,いちおう自転車で走れるような舗装路があるのであるが,所々分断されていて,走りやすさは今一つというところだった.川沿いをはしっていると,何処を走っているのかが把握しにくくて,一確認をするのがめんどうだった.京都までは自転車で走り切らずに,途中で電車に乗ろうかと思っていたが,けっこう楽に京都まで走りきることができた.京都で友人と 19 時に待ち合わせる約束だったが,18 時には JR 京都駅に到着した.
京都では友人の「よしけん」の部屋に 2 晩も泊めてもらった.
9/1:京都を自転車でふらふらと走ることにした.やはりぼくは嵐山とか嵯峨野あたりが好きなので,主にそこらへんを散策した.高校生のときの修学旅行でレンタルの自転車で走ったところをたどったりして,とても懐かしかった.走っていると山を登ったところに展望台があるというので,自転車でそこまでのぼってみた.するとその山の頂上まであと少しのようなので,頂上まで行って見ることにした.自転車を押して登っていくとしばらくして担がなければならなくなった.いいかげん引き換えそうかと思ったら,登山をしているおじさんにほんの 15 分ほどで,登りきれて,その先は自転車で降りられると教えられて,結局頂上まで自転車を担いで登ってしまった.[写真] 確かにその先は自転車に乗って降りられたが,突き当たった道は嵐山高雄パークウェイ.そこは自動車専用道路だったのだ.が,しかし引き返す元気はないので,自動車専用道路を自転車で走ることにした.下り坂なので十分スピードが出る.さいわい料金所はなにもいわれずに通ることが(突破?)できた.
自転車をかついで山に登るのもいいなとおもった.しかし京都まで来て一体何をしているのだか....
9/2:よしけんに JR 京都駅まで送ってもらい,8 時ごろに電車に乗る.塩尻で 1 時間ほど,小淵沢で 1 時間半近くの町時間があったので,野辺山に着いたのは 17:37 だった.どうせなら待ち時間を利用して,上諏訪駅で温泉にでも入って置けば良かったと後悔した.
9/3:朝 9:15 に野辺山の宿「こっつあんち」を出発して,八ヶ岳の本沢温泉に向かった.海の口牧場のわきをとおり大幹線林道(? だと思う)を行く.半分位は舗装してあるが,砂利が深いところもあり,そういった深い砂利の坂道はとても走りにくいので,押して進むことになる.11 時過ぎには牛首川を渡り,11:40 ごろには本沢温泉入り口にたどり着く.そこからはやはり砂利の深い坂道が多く,自転車に乗るよりも押して進む方が多い.一時間ほど進み 12:30 にはゲートにたどり着いた.ここまでは自動車でも 4WD の物なら入ってくることができる.しかし,自動車もオートバイもゲートの先は進入禁止だ.自転車を持ち上げてゲートをまたぐ.その先の道はあまり手が入っていないので砂利が少なく,道は険しいがかえって自転車に乗れるようなところが多くなった.時には押したりしながらも 13:40 には本沢温泉にたどり着く.
自転車で登山道を行くのでなるべく人がすくなさそうな時をねらうつもりで平日を選んできたのだが,ねらいどうりに登山道で人に会うことはほとんどなかった.ぼくの 18 inch のタイヤの BD-1 では非常にきびしかったが,MTB ではちょうどいいコースなのではないだろうか.
さらに 5 分ほど登った所に野天風呂がある.500 円のチケットを買って野天風呂に行った.一人だけ先客がいたが,そのひともしばらくしてあがってしまったので,その後は一人だけで野天風呂を楽しんだ.
本沢温泉の野天風呂は,谷の斜面にぽつんと木枠の湯船があって,脇に木の板が置いてあるだけのシンプルさ.木の板の上で服を脱ぐんだけど,登山道からは丸見えだそうな.(ぼくには登山道がどこだか良く分からなかったけど.)湯船に浸かって眺める景色がじつに良くって,谷を流れる川もそびえ立つ山もすばらしい.硫黄岳が本当に良く見える.標高 2,150 m にあるその野天風呂は日本最高所だということだ.湯船の湯はかなりぬるめで幾らでも入っていられた.後から聞くと普段はあまり長くは入っていられないほど,熱いのが普通なのだそうだ.
15:00 ごろには本沢温泉を後にして,来た道を帰ることにした.今度はダウンヒルだ.MTB で富士見パノラマスキー場のコースを走った経験もあるので,ここの登山道くらいはとても簡単で楽しんで下ることができる.MTB ならもっと楽しめるかもしれないが,どのみち登山道なので,そうスピードを出すわけにも行かないだろう.ゲートから先は砂利に苦戦して,何度も転びながらだった.途中で雨に降られたりもしたが,17 時ごろには帰ることができた.つまり行きは 5 時間ほどだが,帰りは 2 時間ほどしかかからなかったと言うことだ.
とても良いコースだった.MTB なら初心者向けのコースという感じだろう.BD-1 でも結構荒れ地を走れるもんだという事が確認できた.
9/5:新潟は柏崎に住むすすむくんをたずねる事にした.彼は会社の寮住まいだが,寮には立派なゲストルームがあり 500 円ほどで泊めてもらるのだ.あまり遅い時間になるのもいやなので,妙高高原から 17:40 発の急行赤倉 3 号に乗って柏崎に 18:47 着という計画を立てた.朝食を食べて宿を出発したのが 9:15 .やはり朝食の後となるとどうしてもこれくらいの時間になってしまう.とりあえず野尻湖を目指すが 150 km かなたである.時間はあまりないので,ひたすら走ることになる.
国道 141 号を北上する.下り坂なので快調である.スピードを出して距離をかせぐ.佐久市内に入り,西の浅科方面に向かうために県道 145 号,国道 142 号と進める.望月トンネルをくぐってから鹿曲川の脇の県道 166 を下っていく.すると小諸にいたる.国道 18 号を西に進み上田を通り長野市方面に向かう.千曲川の脇の道を走るが,長野市と反対側を選んだ.やはり堤防上の道などを走ったりしたが,そういう道を走るとやはり何処を走っているのか分からなくなる.途中で完全に現在位置が分からなくなって,かなりペースダウンしてしまう.小布施橋を渡って再び国道 18 号線を進むが,ここから野尻湖までは登り坂である.
体力的にはまだ余裕があって,登り坂もそれほど苦にはならなかった.が,しかし電車の時間を決めてしまっているので,とにかくそのタイムリミットが気になって仕方がない.
16:30 ,JR 信州本線 牟礼駅を過ぎて古間駅との間くらいまで来ていた.どうも妙高高原に 17:30 までに着くのは無理のようだ.さらに野尻湖を見て黒姫駅で 17:32 発の赤倉 3 号になる普通電車に乗るのも難しそうだ.やはり電車に遅れるのだけは避けたかったので,その時点で先に進むのを断念し,来た道を引き返して牟礼駅から電車に乗ることにした.16:40 ごろには牟礼駅に着いていたが,少し買い物などをして 17:21 分発で妙高高原から急行赤倉 3 号となる電車に乗った.
野尻湖までもたどり着けなかったのは,残念だった.もし次の機会があれば,もっと朝早くに出発し,野尻湖とはいわず日本海まで走ってみたい.
9/6:天気が良ければすすむくんと 2 人で,自転車で散策するつもりだったが,あいにく小雨のぱらつく天気だったので,自転車に乗るのは断念.米国から輸入した泥除けを試しにすすむくんの自転車に取りつける.[写真] ぼくの自転車にはそのままではうまく着かなかったが,彼の自転車にはさすがにちゃんとついた.実はその泥除けは彼の自転車 Jeep 用に売っていた物なのだから当然ではある.長岡から日に上越線に乗った.長岡駅から水上駅まで行く電車は,日になん本もないのだ.16:44 に長岡発の列車が最終だ.すすむくんに「あるふぇった」で JR 長岡駅まで送ってもらった.