BD Cycling Club Meeting at Palace Cycling
1999 年 8 月 22 日
パナソニックのトレンクルサーフ.もともと自転車コンペにおいて電車に持ち込むことができる折り畳み自転車として出品された.
折り畳むと,ペッタンコになる.棒状になるのであるが,全長は長くなる.
JR 東日本は同じように電車に持ち込む折り畳み自転車というコンセプトで開発をしていて,このトレンクルサーフのプロトタイプがきっかけになって,開発を進めていた折り畳み自転車の製品化ではパナソニックと協力することにした.当時はまだ多くの鉄道への自転車の持ち込みは輪行状態でも有料だった.しかし多くの鉄道ではスキーやサーフィンなどのスポーツで使う道具は無料でもちこめたのだ.
サーフボードが無料なのに,なぜ自転車は有料なのか.同じようなかたちをしていれば,駅員もサーフボードだと思って料金の請求をしないのでは?そんな考えがトレンクルサーフの開発の時にあったのではないか?まさに専用の袋にいれて立てて電車に持ち込めば誰でもサーフボードだと思うだろう.トレンクルサーフは偽サーフボードのサーフ.
パナソニックからトレンクルシリーズが発売されるのを機に JR 東日本は輪行状態の自転車の列車への持ち込みを無料にする.そしてその動きは日本の鉄道各社に広がっていった.
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1999 年 10 月 17 日作成
おのひろき onohiroki@cup.com