(注意:このページの内容は 1997 年 7 月のお話です.古い内容なので,そのつもりで読んでください.)
結果として 7 月 13 日 FUJIFILM CLIP-IT DS-20 を買った.本体と Macintosh 用の接続キットと AC アダプタで 6 万円.高価な買い物だ.
で,今回の反省点と使ってみての感想を列挙しよう.
使い勝手が良い.特にマニュアル撮影での露出補正とか,プレビューを確認してからの画像保存とかがいい.
予想以上にシリアル転送が遅い!57,600 bps でデータ転送するのだが,途中で眠くなるほど遅い.これはやってみるまで気が付かなかった.
撮影範囲は 50 cm から無限遠.マクロ撮影時には 9 〜 13 cm.つまり 14 cm から 49 cm くらいの距離での撮影はうまく行かない.だから,ある物体によって,ちょうど画角いっぱいにしようとしても,14 cm から 49 cm で画面ちょうどになる物の場合は,50 cm 以上離れて小さく撮影する事になるのだ.これは絞り込んで使えば幾分よくなる.対象に寄って撮影するとピンボケになることがあるので,やっぱりオートフォーカスも欲しいと思う.
フラッシュの ON-OFF を簡単に切り替えられないのが不便だ.全般的な使い勝手は満足ではあるが,この点だけは気になった.
スマートメディアというメモリカードを PC カードとして使うためのアダプタを買って SCSI 接続の PC カードドライブを買わないと,シリアル転送はスピードの 点で厳しすぎる.
もし多少大きくても良いというなら,SONY の Digital Mavica がお勧めである.MVC-FD5 は本体税別で 5 万円以下の所もあった.これに定価が 1,4000 円のバッテリーなどのアクセサリーキットが別に必要になる.しかし,フロッピーディスクに画像を記録するのだ.だからデータ転送の為に追加投資はいらない.フロッピーディスクだって安いしね.こっちのほうが結局 DS-20 よりはシステム一式が安くなりそう.でも記録がフロッピーなので,画像の保存と呼び出しにはそれなりの時間がかかる.一度撮影したデータを液晶画面で見るときに,ちょっとじれったいように思った.店頭で触ってみての感想.
DS-20.でもやっぱり良い買い物をしたな.これから Duo と一緒に持ち運んで行こうと思う.