サイクリングにハンディ GPS

eMap という選択肢

GARMIN のハンディ GPS が人気なのは,値段が手ごろでパーソナルコンピュータと接続して使うときの情報などが比較的手に入り安いからではないかと思う.

GARMIN の中でも最近発売された黄色い小さな eTrex は人気がある.これは値段が安いのがいい.それに黄色い小さなボディはなんとなくかわいらしい感じで良い.

他にはぼくが使っている GPS III+ も人気だ.GARMIN のハンディ GPS のなかでも高機能でフラッグシップモデルだ.

eMap は GPS III+ などとまた違ったシリーズで,eMap からはそれまでの製品とは,シリアルインタフェースとかいろいろ違いがある.eMap から新世代なのだ.新世代の製品には 2000 年 6 月の時点で eMap と eTrex そして eTrex に電子コンパスと気圧による高度計を追加した eTrex summit がある.eMap はその名のとおり地図(Map)が表示できるようになっているのが特徴である.GPS III+ でも地図は表示できたが,1.4 MB ほどしかメモリ容量がない.それに比べると eMap は地図を保存するためのメモリは専用の拡張メモリカードになっていて,4 MB とか 8 MB などといった容量を確保できる.ちなみに 1.4 MB というと,Map Source という GARMIN の地図データ CD-ROM の World Map という一枚に全世界の地図が入っているものから日本のデータだけをダウンロードするのにちょうどくらいだ.しかもその日本のデータはおおざっぱすぎると最近の地図データソフトなどと同等のものを期待している人からは評判が悪い.eMap であれば将来日本の詳細地図データが発売されたときに,拡張メモリカードでそれに対応できるはずである.

しかし現在は日本の詳細データは GARMIN からは発売されていないのだ.地図データの規格がオープンではないようで,互換性のあるデータは他に存在しない.

そんなわけで,eMap を使うときには別に拡張メモリカードがなくてもいいよいという考えもある.eMap は拡張メモリカードとのセットで販売されているものが多いようだが,実は拡張メモリカード無しのパッケージもあるそうだ.それだと eTrex との価格差は数十ドルで,eTrex にはない,画面のスクロールキーや外部アンテナ端子,そして GARMIN のハンディ GPS のなかでももっとも大きな液晶画面が得られる.拡張メモリカードがなくても GPS III+ がもともと内蔵しているのと同じ程度の極おおざっぱな地図データも内蔵している.

そんなこんなで,eMap は悪くないぞっていう話. @nifty の自転車のフォーラム FCYCLET が毎月行っている定例の多摩川オフラインミーティング(つまり多摩川サイクリングロードをパソコン通信の仲間で集まってサイクリングする)で,そのオフの世話人のできさんから eMap を見せてもらって,いろいろ教えてもらったのだ.

ぼくのような「なんちゃってさいくりすと」でない,本道のさいくリストなできさんも自転車に GPS つけるんだなぁ.

eMap 用の自転車用のブラケットは,eMap の裏に小さな部品をひっかけてビスどめする.そしてハンドル側に固定した部分と,本隊側に付けた部品とが簡単に取り外しできるようになっている.よくある取り外しができるバッテリライトと同じような感じだ.


2000 年 7 月 1 日作成

おのひろき onohiroki@cup.com

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