2005 年 7 月の履歴(もしくは日誌)


2005 年 7 月

7 月 22 日

はてなの「投げ銭」と Dublin Core メタデータの HTML/XHTML への埋め込み

さてはて,naoya さんの はてなの「投げ銭」サービス実現の為に,はてなの外のあるページと,その書き手のはてなの ID をどうやって関連づけるかという話題ですが,HTML/XHTML の head 要素の中の meta 要素か link 要素にメタデータを埋め込む方向で進んでますね.

meta 要素の場合は,文字列が値に,link 要素の場合は,URI が値になります.

ですから ID そのものを値にするなら meta 要素ですし,あるページの URI を値にするなら link 要素ですね.

kota さんの提案では,Dublin Core メタデータの creator を利用して値には,はてなのページの URI を示すようにしています.

Dublin Core の creator が link 要素で URI を値に持つよりは meta 要素で文字列の値を持つ方が自然に感じます.

<meta name="dc.creator" content="onohiroki, hatena"/>

で,Dublin Core の creator の定義はどうかというと以下のように定義されています.

Term Name:
creator
URI:
http://purl.org/dc/elements/1.1/creator
Label:
Creator
Definition:
An entity primarily responsible for making the content of the resource.
Comment:
Examples of a Creator include a person, an organisation, or a service. Typically, the name of a Creator should be used to indicate the entity.

まぁ,値として「人」や「サービス」を持ち得て,その人だかサービスの URI を示すってことで link 要素でも良いのかなぁ.

指し示す URI の先が作者のプロフィールを表示する http://d.hatena.ne.jp/onohiroki/about だったらより自然かと思いました.はてなダイアリーのプロフィール表示ってはてなダイアリーを利用している人しかないのですよね.

でも http://www.hatena.ne.jp/user?userid=onohiroki っていう URI の指し示す先は,そのユーザの人力検索はてなでの質問回答履歴になるので,質問回答をしていうる人に対しては,はてなダイアリーのプロフィール表示よりもその人を良く表しているのかもしれないですね.これはこれで良いかも.

ちなみに Doublin Core の HTML/XHTML 埋め込みでは <head profile="http://dublincore.org/documents/dcq-html/"> と head 要素で profile を指定することが決められています.

さらに,name 属性や rel 属性の値は,大文字小文字は無視しろとありますね.だから <meta name="DC.creator" content="onohiroki, hatena"/> も <meta name="dc.creator" content="onohiroki, hatena"/> も同じものとして扱う事になります.これは,「Hatena ID Auto-Discovery」の実装でもきちんとそうして欲しいと思います.

最終的には,他のサービスでも流用できるような汎用性のある形が決まって,普及するといいですね.

http://onohiroki.cycling.jp/tb/tb.cgi/weblog_d20050722n1 TrackBack