Sat R Day リカンベントで琵琶湖一周!

2000 年 10 月 22 日

ミニベロ・ベント倶楽部 / リカンベントサイクリングクラブ

ああ,琵琶湖

関西方面のメンバーが中心で活動するミニベロ・ベント倶楽部で,琵琶湖一周サイクリングの企画がでた.中心は去年_あの_「びわ湖一周サイクルマラソン」という大会に一緒に参加しようとしたまんぼうさん.やはりぼくも琵琶湖にはこだわりがあるので,ここで一周きっちり走っておこうということで,参加することにした.Recumbent サイクリングクラブにも参加募集がアナウンスされたこの琵琶湖の企画に,北海道からは森さん,関東からはぼくと藤山さんが参加して,北は北海道,南は岡山といった感じで 14 人の参加者といもんさんのサポートカー一台という隊になった.

前日

日曜日の為に土曜日のうちに新幹線に乗って京都へ.そこから琵琶湖線に乗り換えて草津駅へ.ホテルはあらかじめ地図で確認していたのでそう迷うことは無かったが,あまり分かり易くはない.
ぼくの到着は 14 時半.今回のメンバーでは一番早かったようだ.一人で湖畔まで Sat R Day でふらふらと出掛ける.携帯電話に森さんから着信.道に迷ったそうだ.ぼくにできるかぎりの説明をして,ぼくもホテルに戻ることに.ぼくがホテルについてもまだ森さんはホテルに到着していなかったようで.ぼくの説明がよくなかったのね.森さんはホテルに到着したらさっそく部屋で M5 の組み立てということで,ぼくもお部屋に見せてもらいに行く.組み立てが終わってホテルのロビーにでてみてとくらさんに合う.19 時にロビー集合とのこと.そうであったか.実はメーリングリストの案内もあまりちゃんと目が通せていないのだ...

矢野さんから電話が入り,日曜日は参加できないが,今晩だけでもちょっと顔見せにくるとのこと.18 時 30 分ごろ矢野さんが到着したので,とりあえず森さんの部屋にローレーサ見物に.19 時になってロビーに降りると,当日の朝に来る予定のメンバー以外はほぼそろっていた.関西の参加者も朝が早いので宿泊する人が多いのだ.
近くの食堂に移動して前祝い.それも適当な時間で切りあげて翌日に備えるのだった.

今回はダホン・ヘリオス,インパルス,Brompton,BD-1,アマンダといった小径折り畳み自転車,そして M5 ローレーサ,ZOX,ステルス,リニア といったリカンベント.実に多彩(でもかたよった)車種が集まって,はたからみても楽しげな感じ(笑).

出発

6 時に琵琶湖第一ホテルを出発ということで,5 時すぎごごろからぞくぞくとホテル前に集まり始める.やはり M5 ローレーサが与えるインパクトは強く,森さんの乗る姿にみなほれぼれ.でもシートに座っただけでこれは無理って感じで実際に試乗するひとはまれで,森さん以外に乗って走ったのはぼくだけだった.

[ 集合写真の画像へのリンク ]

6 時に集合写真を撮影して,6 時 15 分には出発.まんぼうさんを先頭に,岡山の小径折り畳みのチームが続いて,リカンベントのチーム.そしてまた小径折り畳みのチームという 3 チーム構成.

「びわ湖一周サイクルマラソン」でも休憩地点に使われた新海浜公園に到着が 9 時ちょっとすぎ.ここではまだゆっくり休憩して試乗などしてみる余裕があった.10 分以上休憩をとってまた出発.

この日は晴れていて気温も程よく,風もないというサイクリングに絶好の日和.

タイヤのバースト

常に後を気にして走る.前は置いていかれたとしてもいいかげん途中で気が付いて待っていてくれるだろうが,後が遅れたときには自分が気がつかないと...って思っていたのに,気が付いたらまったく後に誰もいない.しばらく待ったりちょっと引き返してみたりしたがまったく後から誰かがくる気配がない.

「いつの間にぼくが最後尾になったのだ?」

そんな訳はないのだが不安になる.仕方無しに前進すると本体がやはり待っている.人数が足りない.やはり後続が遅れているのだ.今回はいもんさんがサポートとして自動車で参加していて,そのいもんさんからの電話でおおしまさんの Bropton のタイヤがバーストで困っているという.最悪でも車に乗せてしまえばいいということでとにかく待つことに.後続のチームが遅れて到着.Brompton は WO のタイヤのワイヤーが飛び出してしまって,空気をいれるとそこが広がってしまうという状態.ガムベープで応急処置という状態だ.まだ半分も走っていないのに大丈夫かしら.ここで皆十分休憩になっただろうということで,いくつか予定された休憩を飛ばしたようで先を急ぐ.

登り坂

本来は峠越えがあるはずだったが,時間も遅れがちなので,交通量が多い為にできれば避けたかったトンネルを走ろうという判断.確かに道はけして広くなく,大型の車も走るので,あまり走りやすくはない.大型車が自転車を避けるためには十分な道路幅がないのだ.しかし,どうして自転車がトンネルを抜けるまで後からゆっくりはしれないのか.いくつかの自動車の運転手はきっと単に自転車が邪魔だと思っているのだろう,強引な追い越しをかけてくる.

12 時 40 分:途中ドライブインに入る.気が付くとサポートカーの屋根にステルスが乗っている.にいくらさんのだ.膝にきてきまったということ.やはり楽しむためのサイクリングであるからして無理をしない,それもありだ.実は車の中にはもう一台SHOTA さんの ZOX が.そのドライブインで昼食をとる.うどんなどの麺類がメンバーには人気だった.炭水化物を燃やして走るのだ!

昼食が済んで,先頭をはしるまんぼうさんを除いたリカンベントチームはぼくと森さんの2人だけ.

午後の最初のやま場.さてはてもう一度トンネルを通るかそれとも峠を越えるかという選択.やはり午前中のトンネルは嫌な印象だったので峠を越えようということに.

リカンベントはさすがに登坂は遅い.リカンベントでは最速の森さんも他の折り畳みには抜かれてしまった.それでも森さんの M5 ローレーサだってすごい勢いで坂を登っていく.Sat R Day よりも M5 ローレーサの方が坂でも楽とのこと.そうかローレーサってすごいんだなぁ.M5 ローレーサは十分ツーリングにも使えることが分かったが,やはり車高が低いと景色は良くない.ぼくには湖が見える道でもローレーサの視線では道路脇の植え込みの木しか見えなかったりするのだ.
「バックミラーを除くと,おのさんの股間ばかり見える」と森さん.
そんなところを注視しちゃだめだってば.

登り切って 14 時すぎ.ここで再び Brompton のタイヤの修理.先の応急処置では今一つだったようだ.今度はタイヤにゴムを貼り,上からガムテープ.さらにチューブがあまり膨らまないように,空気をある程度入れた状態で,チューブに直接ガムテープをぐるぐるとまいておく.これで当面はなんとかなるはず....

この時点でもう帰りがかなり遅くなることは分かっていた.10 時間走っても 16 時には戻れるのだから,日曜日のうちに帰ることができるだろうと思っていたが,それはアヤシイ.21 時京都発のひかりに,東京行きの最終のひかりに間に合うだろうか...

後半に入って巡航速度がはっきり上がっている.最初は巡行 22 から 23 km/h のお気楽サイクリングモードだったのだが,後半に入って 25 から 27 km/h くらいでもくもくと走る状態に.

スポーク折れ

しばらく走ると先行していたチームが止まっている.疲れが見え始めたメンバーを容赦なくトラブルが襲う(笑).谷本さんのダホン・インパルスの後輪のスポークが折れてしまったのだ.突然音をたてて折れるスポーク.見てみると 2 本折れている.ニップル回しが出てきた.とにかくゆがんでブレーキシューにリムが当たって回らない状態のホイールの振れをとろうということに.かなり走ってきているので,こんなところで終わりとなったらさぞ口惜しいことだろう.ってことでぼくがニップル回しを手に適当に調整することに.ぼくで良かったのか?もっと適切な人がいたんではないかなぁと思ったが,出しゃ張りなのか大した技術もないのに.でもなんとかブレーキシューにリムがあたらないように調整できた.

スポークが折れたまま走っていればじきに他のスポークに負担がまわって次々に折れてくるので,ホイールを大切にするならもう走るのは止めるべきかもしれない.が,ここは「完走」をとる形で,インパルスにももう少し無理をしてもうらうことに.

ぼくも麦草峠の後のスポーク折れで懲りているので,今朝は空気圧のチェックとタイヤに異物が刺さっていないかのチェックと,スポークテンションのチェックだけはしてきたのだ.スポークは手で触ってみて緩んでいるのがあったらしめる.そして振れがでていないか点検.これだけで違うと思うのだが...どうなんでしょ.

日没

そして日が暮れる.日没は 17 時 10 分ごろだったか.18 時 00 分になれば,もう真っ暗だ.日が暮れてもまだけっこう距離は残っている.先頭のまんぼうさんの道案内を頼りに隊は前に進む.

途中交通量は少ないが路面がかなり荒れている道があった.暗くて路面が荒れているというのは怖い物だ.それに歩道を走るか車道を走るかという選択も,自動車を怖がらなくても良い代わりに,歩道を走ると障害物が多いので,暗いとなおいっそう怖いのだ.ぼくはたまらずほとんど車道を走ることに.

暗くなってから集団で歩道を走る.けっこう厳しい条件だ.事故がなければいいが...

琵琶湖大橋の近くにある観覧車が綺麗だ.暗くならないとそのイルミネーションは見られなかったなぁなどと思いながら...

空腹

琵琶湖大橋のすぐ近くのドライブイン.そこの営業は 19 時まで.ぼくらが到着したときは,まさにシャッターが降り始めたときだった.大変な空腹感.補給に失敗したようだ.いつも夕食は早めだから 19 時ではもうぺこぺこだ.琵琶湖大橋をわたる.これでやっと地図の上では琵琶湖を囲んでぐるり一周の輪が描けた.GPS のログのメモリがいっぱいになってしまっている.走り始める前に設定を見直すべきだった.出発地点からだんだんと軌跡データが消えていく!
草津の駅前の商店街を通る.居酒屋から漂う焼き鳥の匂い!胃袋にしみるぅ〜!!

到着

結局宿にたどり着いたら 20 時 30 過ぎ.おつかれさま.

藤山さんとぼくはもう新幹線には間に合わないだろうということで,連泊することを決意.明日の為に帰途に着く関西勢を見送って,岡山からの東根さん,谷本さん,おおたさんの 3 人と,北海道の森さん,関東からの藤山さんとぼくとで,ホテルの食堂で乾杯した.ビールが美味しい.弱いぼくはすぐに酔っ払ってしまう.なんかべらべらおかしなことを喋らなかったかな?

そのお店の閉店ごろまでいたが,さすがにつかれて部屋に戻ってからは,すぐに寝てしまった.(岡山の 3 人はさらに酒盛りをしたらしい.)

翌日は雨だった.東根さんが駅まで車で送ってくださった.森さんとは京都で分かれ,藤山さんと新幹線に乗り込む.東京行きのひかりの自由席はそれほど混んでいるでもなく2人並んだ席を確保してゆっくり座って帰ることができた.月曜日は会社を休んでゆっくりできるかと思ったが,移動と自転車整備と洗濯とで結局あっという間に終わってしまった.

思ったよりも時間がかかったが無事に琵琶湖を一周できた.仲間と一緒に走るのは楽しい.よく 180 km を越える距離を走るこの企画に,これだけ人数があつまったものだ.また今回のメンバーで何処かを走る機会があればと思った.
企画・先頭隊長のまんぼうさん,ありがとうございました.
サポートカー及びカメラ撮影のいもんさん,ありがとうございました.



おのひろき onohiroki@cup.com