ぼくには 4 歳下の弟がいます.今回はそのたつや君と千葉県の房総を走ろうという約束をしました.彼はトライアスリートとして普段からトレーニングをしています.三連勝ブランドのトライアスロン用のロードレーサに乗る彼.彼はぼくとちがってトレーニングをしているので,やはり体力もテクニックもぼくと比べたら段違いです.しかし彼にとってははじめてのツーリング.普段は彼は決まった周回コースをぐるぐる回っているんです.
朝早く,東武野田線の始発を待って電車に乗りました.彼は輪行するのは初めてなので,駅にはかなり早く着きました.あっと言う間に BD-1 を輪行袋に納めてしまったぼくに対して,彼の作業は慣れないせいもあって大変そうです.彼から見れば折り畳み自転車はさすがに輪行は楽そうだと言ったところでしょうか,ぼくから見ればロードレーサも特に問題なく輪行できるんだなぁと思いました.
船橋で JR 線に乗り換えて,内房線の五井駅に降りました.そこは養老川が海にそそいでいるすぐ近く.ぼくたちはそこから養老川を遡るコースを走り始めました.
実はぼくは中学を卒業した春に,卒業旅行と言うことで,友人 3 人とブリジストンロードマンというドロップハンドルの自転車にテントや寝袋を積んでほぼ同じ道を走ったのです.あの時は輪行なんて知らなかったので,家からの出発で養老川をさかのぼり,麻綿原高原を抜けて内浦山県民の森キャンプ場に 2 泊しました.あの時には登りがひどく辛く感じたので,帰りは外房の海沿いの道を帰ったのでした.今回は輪行を使うことで,内房から養老川をのぼって外房に抜けるという日帰りのコースを考えたのです.
国道 297 を走りはじめ,県道 81 に入り川沿いに坂道を登っていきます.そして県道 178 を進みます.意外なことにその登り坂は記憶の中の劇登りの坂ではなく,結構楽な道だったのでした.中学生には辛かったのか,あの時は荷物が主すぎだったのか?粟又の滝で昼食にして,そこから遊歩道を自転車で水月寺まで下りました.いくつかの滝があってそこを順番に見るように遊歩道が整備されているのです.また県道 178 を進み会所トンネルをくぐり,県道 82,国道297 を通って勝浦に出ました.
山道を下っていくと急に景色が広がって海が目に飛び込んできます.
国道 128 を北にむかって行くのですが,ただ国道を走っていてもつまらないので,御宿の月の砂漠に歌われる白浜の脇など,海沿いを走りました.国道 128 から九十九里ビーチラインに進みました.一度砂浜に出てみようと言うことで,一宮海岸の砂浜にでました.
例によって走れるところまで走って,日が暮れる前に電車に乗って帰ろうという事になっていました.海を後にして後はもうひたすら帰りの道です.弟は自転車にライトを付けてこなかったので,明るいうちにどうしても電車に乗らないと都合が悪いのです.(ライトくらい買っておけ!と兄は思った.)
結局,その日は茂原駅から帰りの電車に乗りました.弟の自転車にはサイクロコンピュータがついていて,時速や走行距離が分かります.その日の平地での巡行スピードは調子のいいときで 35 km/h くらいでていましたし,全走行距離は 130 km に達しました.
休みながら,沢山の話ができたのもあって,とても楽しい休日でした.こうして人と一緒に走るのもいいもんですね.
養老渓谷・麻綿原高原:(千葉県)(98/09/19)
1997 年 10 月 12 日作成 / 2001 年 10 月 20 日修正