養老渓谷と麻綿原高原をまわる

14 speed に改造したばかりの BD-1 で
1998 年 9 月 20 日

経路

八幡宿駅 》 高滝湖 》 養老渓谷 》 麻綿原高原 》 八幡宿駅 約 95 km

改造の成果を確かめたい!

土曜日に 14 speed に改造したばかりの BD-1 で,さっそく走りに行きました.養老川に沿って上流へ走って養老渓谷へ行き,そこから麻綿原高原をまわって,また養老川に沿って走って戻ってきました.前回 養老渓谷へ行ったときには弟と一緒で,勝浦のほうに行ったのですが,今回は麻綿原高原を走ってから,元の駅までもどることにしました.

今回は折り畳み自転車 BD-1 にインナーチェーンリングを追加してフロントディレイラーをつけもともとの 7 段変速を 14 段変速に変更したので,その成果を確かめるのが目的です.そのためにある程度登りがあって近い場所を選んだのでした.

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養老渓谷・麻綿原高原

出発前

土曜日の朝の出発.今回の朝は少しゆっくり目です.もう近場で走ったことのあるところだし,そんなに気合いをいれて走ろうというのでもないのです.普段なら前日の深夜遅くに仕事から帰って準備をし,始発の電車に乗るためにほとんど徹夜で出掛けるという事が実は多いのですが,今回はちゃんと寝る時間も取れました

輪行:電車に自転車を持ち込む

前回 養老渓谷へ行ったときには,JR 内房線の五井駅までい輪行したのですが,今回はその一つ手前の八幡宿駅まで輪行しました.

今回は上野 Classic で 3,000 円で購入した軽量コンパクトな折り畳み自転車用の輪行袋というか自転車カバーを使いました.BD-1 の純正の輪行バッグは,自転車を入れているときはまぁ良いのですが,自転車で走るときにはがさばってしまって仕方ないのです.ところが今回の輪行袋は,しまうときには手のひらにのる程小さくなるので,とても便利.ただ単なる薄手の生地の袋ですから,自転車を電車に持ち込むために自転車に袋をかぶせて駅の階段なんかを登るときは大変です.普通は肩掛けのひもとかあるんですが,この場合は肩掛けひもがないので,折り畳んで袋をかぶせた自転車を手でもって歩くことになります.まぁそれでも乗り換えの時だけの苦労ですから,ぼくにとってはさほど苦痛ではありません.腕力のない人にはすすめられないですけど.

自転車で走り出す

今回の出発点は JR 内房線の八幡宿駅.国道 297 号線が国道 16 号線とあたるところのすぐ近くです.駅を出発したのは朝の 7 時 20 分ごろ.まずその 297 号線・大多喜街道を南下します.20 km 程走ると小湊鉄道の上総牛久駅の近くの米沢という交差点に達しました.ぼくははじめは県道 81 号線・市原天津小湊線に入って,真っ直ぐ養老渓谷の方面に走るつもりだったのですが,勢いでそのまま国道 297 号線を進んでしまいました.10 km ほど走ってやっと間違いに気がついたのです.そこで 5 km ほど逆戻りして西に曲がり,高滝湖にかかる加茂橋を渡って県道 81 号に戻りました.高滝湖は高滝ダムによる人工湖なのでしょう.湖面には釣り人のボートがいくつか浮いていました.先日の台風の影響なのか湖水は泥色に濁って見えました.

粟又の滝

走り始めた朝のうちは曇っていたのですが,だんだんと天気が良くなって,そのうちに日ざしが厳しく感じるようになりました.今回は日焼け止めを忘れてきてしまったので,日焼けは覚悟しておかないとなりません.

県道 81 号線を南下すると国道 465 号線にあたり,それを横切ると道は県道 178 号線となります.その県道を走ると,高滝湖から 15 km も走らないうちに養老渓谷の滝があるところに着きました.粟又の滝,幼の滝など大小幾つかの滝があるのです.前回来たときに川沿いに滝を見てまわれるように遊歩道があるのを知っていましたし,その入口が水月寺の近くにあることも知っていました.自転車を担いでその遊歩道への階段をおりていきました.

今回も粟又の滝の前で,途中のコンビニエンスストアーで買ったものを食べて昼食にしました.

そこは前回来たときとは違って,台風の後で荒れていました.折れた木の枝で道がふさがれていたりして.でも川の水は綺麗で濁ってはいませんでした.

麻綿原高原

栗又の滝を後にして,さらに県道 178 号線を南下し,坂を登って会所トンネルに向かいました.別に改造する前の 7 段変速の時でもこのくらいの坂道ならちゃんと登れましたが,やはり 14 段変速にして,以前よりもさらに軽いギア比が選べるようになったので,とっても楽です

走り始めたときから,ちゃんと今日のルートを決めていたわけではありませんでした.養老渓谷の滝を見に行くところまでは決めていたのですが,そのあと会所トンネルからどうするかを,はっきりとは決めていませんでした.トンネルを抜けて勝浦方面の海を目指すのも良いコースです.坂を登りきって下り始めてから海が見えると「うぉー」って感じで気持ちよいし... しかし今回は会所トンネルの手前から尾根づたいにもう少し坂を登って,麻綿原高原の方面に行くことにしまいした.

麻綿原高原の天拝園あたりはアジサイの群生が有名です.むかし高校の先輩の知人に,車で夜の麻綿原高原に星を見に連れてきてもらったことが何度かあるのですが,いつも来るのは夜だったのでアジサイなんて見たことはありませんでした.鹿は何度か見かけけど.今回も 9 月ですからすっかり時期が終わっていて花はみな茶色に変色していました.もっと自然に沢山生えているのかと思っていたのですが,なんか人が植えて手入れしていますといった感じの所でした.そして道の脇にアジサイが沢山あるのですが,それもそんなに続かないのでした.

アジサイの群生しているあたりをすぎると,道はあまり人が来ないような道になりました.少しまだ坂を登ります.ここらへんは森の中なので,木漏れ日の中を走って行くことになります.強い日ざしも木々に遮られて,とても気持ちよいのです.アスファルトは日に当たることがないので,まだぬれたまま.さらに台風の時に落ちたのであろう木の葉や小枝が沢山アスファルトの上に落ちています.場所によってはアスファルトにこけが生えていて,そんな坂道では,立ちこぎなどしようものなら,後輪はくるくると空転してしまいました.

そして道は下りになりました.林の中をぬうように駆け抜けます,木漏れ日の下を.木の葉を踏み,小枝を踏み.

この下りの区間が,今回で一番楽しい区間になりました.全て舗装されていましたが,車どうりも無くてよい林道だと思いました.こういった道を自転車で走るのはもう本当にすばらしい.

やがて県道 81 号線と国道 465 号線,それに県道 178 号線があたる場所にでました.その後はそのまま県道 81 号線,国道 297 号線と走って八幡宿の駅まで戻りました.まだ明るいうちに電車に乗り,家路に着くのでした.

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14 段変速の感想

| フロントディレイラーの画像1 |

今回は,折り畳み自転車の BD-1 を 7 段変速から 14 段変速に改造して,最初のお出かけでした.ある程度の登り坂もありまとまった距離を走ったので,自転車の具合を試すのに良かったと思います.やはり 56T のチェーンリングの他に 42T の小さいチェーンリングを追加したのは良かったと思いました.今までは一番軽いギアを選んでも登り坂ではかなりきついという事が多かったのですが,それはだいぶ良くなりました.

あと以前チェーンリングまわりをぶつけたようで,チェーンリングを取りつける部分からゆがんでしまっています.これは改造の時に自転車屋さんで指摘されたのです.そのためにチェーンがフロントディレーラーなんかにあたったりして音がするのです.これはやっぱり気になるので,そのうちに部品を交換してしまおうと思いました.

これまではそんな事は無かったのですが,今回は左足が膝からしびれたような感じの痛みがでました.距離的にはさほど走っていないのにです.ぼくは SPD というタイプのビンディング式のペダルを使っています.専用の靴を履けば,ペダルに足を固定することができ,それによってぺダリングがより効率的にできるのです.靴の下にはクリーとという金具がついているのですが,それをもっと遊びの多いタイプに交換するか,取りつけ位置を調整すれば足が痛くなることはないのかなって思いました.

一度走ったことのあるあたりでも,ちょっとルートを変えるだけで,すっごく面白い道を見つけられたりするんですね.今回もとても楽しい一日を過ごすことができました.

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おのひろき onohiroki@cup.com

1998 年 9 月 26 日作成 / 2001 年 10 月 20 日修正