ヤビツ峠 1998

春のサイクリング

1998 年 4 月 11 日 / はじめてのヤビツ峠

コース概要

地図の読みで道のり 92 Km を走りました.峠はそれほどきつくなく,わたしの体力でも余裕があったので,景色を楽しみながらの楽しいサイクリングになりました.

寝過ごしたので藤野駅から出発

1998 年 4 月 11 日土曜日.出発の準備もできていないのに,いつものように深夜 0 時を過ぎてから帰宅しました.それから準備をして結局寝ないでそのまま出発することにしました.もちろん自転車は折り畳みの BD-1.東武野田線の始発をまたずに,JR 総武線船橋駅までまだ暗い中を走ります.3 時半に家を出て,船橋駅に 4 時半.5 時ごろ輪行袋に入れた BD-1 を持って各駅停車お茶の水行きの電車に乗りました.はじめの計画では JR 中央線の相模湖駅で降りる予定だったのですが,居眠りしていて乗り過ごし,隣駅である藤野駅からの出発になりました.駅前でちょとした買い物をして 7 時ごろ出発しました.

相模湖とさくら

国道 20 号線を東に.すぐに相模湖が見えてきました.もともと降りる予定だった相模湖駅を 7:15 に通過しました.ここで国道 20 号線をそれて,国道 412 号線に入ります.

ところどころ道路脇にさくらが咲いていました.さくらの花びらが舞う中のサイクリングです.交差点「関」で左に鋭角に曲がって県道 513 号に入ります.この道は川沿いの道です.途中で立派なさくらの木のあるお寺がありました.

県道 513 号が県道 64 号にあたる直前にセブン・イレブンがあり,ここで昼食のためにおにぎりなどを買いました.今回のコースではコンビニエンスストアは,この後峠を越えるまでありません.これから先は自販機などで缶ジュースなどは買えますが,やはりここで買い物をしておくのが良いと思いました.買い物をすまして 8 時半に出発.県道 64 号を南へ,宮ヶ瀬湖に向かいました.

宮ヶ瀬湖と虹の大橋

しばらくいくと三又路があり,ここを県道 70 号へ入ります.ヤビツ峠を示す立て札がありました.ここから坂を登っていくなって感じにはなりますが,緩い坂です.ここよりもむしろ宮ヶ瀬に来るまでの走りはじめのほうが,気分的に坂が嫌でした.まぁそれは自転車をこぐのが久しぶりだったからでしょうが.

ヤビツ峠,のんびり登ったら一気に下る

川の流れ,特にこういった渓流を見るのが好きです.そうした川の流れを見ながら,ゆっくりと登って行きました.沢山の人が釣りをしに来ていて,フライフィッシング専用エリアとか,釣りのしかたによってエリアが区切られている場所もあるようでした.竿を背負ってオートバイにまたがり,停車しては谷をのぞき込む人なんかも見かけました.道の脇に駐車してある車も沢山あり,特に 9 時半ごろ通過した塩水橋の付近には沢山車が駐車されていました.きっと釣り人の車でしょう.車が泊めてあるようなところは道幅が広いところなので,車を駐車されていても問題なさそうな感じでした.

ヤビツ峠は,すでに完全舗装化がされていてダートはありませんでした.途中一車線分になる道が細いところが何カ所がありましたが,そういう所はなんか雰囲気が良くて,走っていて嬉しくなりました.山に入っていくという感じがして嬉しいのです.もっともたまに対向車がブラインドカーブの向うから現れたりするので,気をつけなければなりません.こちらは音で車が近づいているのがわかりますが,車からは自転車はまさに突然現れる障害物としか思えないでしょう.

ゆっくりと登っていると,沢山の自転車に追い抜かれました.彼らは「こんにちは」などと声をかけて,ぐんぐんと追い抜いて登っていきました.ぼくのスピードの倍以上のスピードです.ロードレーサでトレーニング中という感じの人が多かったように思います.ロードレーサにレーサパンツ,ジャージ,ビンディング式のペタルとシューズというのが標準でした.マウンテンバイクはちらほらという感じです.一人,変速器無しの競輪用にみえる自転車で走っている人を見かけましたが,変速無しでも体力なのでしょう,やはりぼくとは段違いのスピードで登っていきました.ぼくを抜いていった人は沢山いましたが,ぼくは一人も自転車を抜くことはありませんでした.きっとこの日,もっとものんびり登ったのがぼくだったのでしょう.

富士見山荘の手前の,水場に 11 時ごろ着きました.少し休憩しました.そこの水場では何人かが持参した容器にわき水を汲んでいました.そこからさらに少し登ると峠の売店があり,その向いには駐車場とトイレがありました.ここがほとんどこのヤビツ峠のピーク(標高 761 m)です.さらにちょっとだけ進むとヤビツ峠と立て札がありました.

峠の売店の向かいにはベンチが幾つかあり,自転車で登ってきた日とが何人も休んでいました.ぼくもそのベンチの一つに座って昼食にしました.売店をのぞいてみましたが,カロリーメイトとアイスと缶ジュース,そのほかにはキーホルダとか T シャツを売っているようでした.

ゆっくり休んで 13 時前に出発.ここからはダウンヒルです.やはり峠を越えたあとの下りは,理屈抜きに楽しい.前に乗用車が詰まってしまいましたが,良いスピードで一気に下りました.

下り坂はどんどんスピードがでます.ブレーキで十分減速してカーブに侵入.ペタルは,カーブに対して外側を下にして外足荷重.自転車を起こしたら,次のカーブまではペタリング.つぎつぎにカーブが現れるので,ただひたすらひとつひとつカーブを曲がっていきます.これがなぜか楽しいんです.まさに「これだー()」って感じです(笑).

そんなふうに下りを楽しんで,国道 246 との交差点まで 30 分程で下ってしまいました.

二宮,もうちょっと足を延ばして

実は峠を越えたは後はどうするかは,前もってなにも考えていませんでした.まだまだ早い時間だったので,秦野を越えてそのまま海の方向へ走ることにしました.二宮町まで行ったのですが,海岸線近くを走っているのは,自転車が走ることのできない有料道路です.しかたないので帰りの方向へ少し走ってみることにしました.国道 1 号線を走っていて標識を見ると,横浜まではかなりあるのですが,大磯までは数 Km と書いてあるので,とりあえずそこまで走ってみることにしました.大磯までくるとやはり横浜まではかなりありそうなのですが,平塚までは数 Km とある.そんな調子で,茅ヶ崎を越えて,辻堂駅を越えて,結局藤沢へ向かいました.

藤沢駅

JR 藤沢駅.大学生の頃は友人がこの近くに住んでいたので,何度か来た場所です.今回のサイクリングの終の場所を藤沢駅にしたのは,せっかくだから知っている駅まで走ってみようというだけの理由です.東海道線の東京行きの 17 時ごろの電車に乗って,帰りました.

おわり

宮ヶ瀬方面から登るヤビツ峠は,BD-1 で登るにしても,それほどキツクはありませんでした.沢山自転車で登っている人がいましたし,本当に自転車で走ってみるにはいい峠だと思います.自転車で来ている人に中には街乗りに普段使っているようなマウンテンバイクで走っている人もいました.秦野方面から登る今回とは逆の道順なら,もっと厳しいように思います.

その他の峠

1998 年 4 月 13 日作成 2001 年 10 月 20 日更新