1999 年 12 月 18 日
折り畳み自転車の話題を扱うBD サイクリングクラブメーリングリストで,すすむくんとヤビツ峠を走ろうという話になり,それにいっとくさん,河野さん,しらすさん,山永さんの参加表明があり,12 月 18 日土曜日の朝 10:00 に JR 中央線相模湖駅を出発という事でヤビツ峠サイクリングが企画された.
実際には体調不良ですすむくんが欠席.そして山永さんも都合がつかなくなり欠席.途中合流を試みたまめさんは合流失敗ということで,4 人のメンバーでヤビツ峠を目指したのだった.
おのひろき
BD-1 16" 1 3/8 ホイール 2 x 9 の 18 段変速仕様
いっとくさん
パナソニックレ・マイヨ
河野さん
アマンダ 20" フォールディング
しらすさん
プジョー パシフィック 18 (フレームカラー:ポリッシュ)
10 時出発と宣言していたので,早めに到着しなければと思っていたのに,一度忘れ物を取りに駅から部屋まで戻ったために,予定の電車に乗ることができなくて,相模湖駅に着いたのは 10 時直前.もちろん他は全員すでにそろっていた.
みんなすでに準備が整っているのでばたばたと準備をしてすぐに出発.前の晩に地図ソフトでルートを確認してハンディ GPS の GARMIN GPS II+ にデータ転送してあったのでそれを頼りに道をすすむ.本当は一度走った道ではあるのだけど...
今回は GPS のセットアップには自信があったので地図をみることもなくすべて GPS でのナビゲーションとあやしい記憶に頼って走った.
コースは相模湖を出発して宮ヶ瀬湖を経由してヤビツ峠に.そのあとまた宮ヶ瀬湖まで引き返してから今度は厚木方面へというプランだ.
相模湖から宮ヶ瀬までのルートは交通量が多くて大型車両も多く,走りにくかった.とはいってもそんなにいろいろルートはないあずだからしかたがないかも.
いきなりぼくがメカトラブル.フロントチェーンリングを 2 枚にして,リアを 9 速にしてあるのだが,多少無理があってフロントがアウターの時には,リアは一番ローの 30T が使えない状態で妥協しているのだ.次サイにはチェーンの長さが足りないのでうっかり 30T に入れようとすると,クランクが回せなくなる.そしてうっかりフロントがアウターなのに,リアを一番軽いのに入れてしまったのだ.
幸い破損にはいたらなかったがコグにリアディレイラーがかんでしまってリアホイールを外したり,リアディレイラーのプーリを外したりしなければならなあった.工具を一通り持っていたので,このくらいのトラブルはすぐに直せる.
そんなこんなで虹の大橋を渡って宮ヶ瀬湖,とりあえず休憩を入れる.さっそくぼくは気になっていた河野さんのアマンダに試乗.タイヤにぼくと同じプリモコメットの 20 インチを使っているのだがこれがどうも空気圧が低すぎる.計ってみると 85 PSI のタイヤなのに 50 PSI くらいしか入っていない携帯用空気入れで苦労して 80 PSI くらいまでは空気圧を上げておく.
ちょっと移動して宮ヶ瀬湖の土産物屋の付近へ.どうもお弁当になるものを買える様子でもなさそうであるし 11 時 40 分ごろと昼食にしても良さそうな時間だったので学生だった頃に何度か入ったことのあるログハウスのレストラン「びんづる」に入った.そこでちょっとゆっくりして 12 時 45 分ごろ出発する.
ここからヤビツ峠まではだいたい登り傾向ではあるけれどだらだらとした登りでさほどではない.道が細くなってからはまわりの景色も良くなってきてご機嫌だ.
登りになってもペースははやめ.登りながらコーナーをひとつずつ抜けていくのが楽しい.
途中で休憩をいれる.やはり河野さんのアマンダに試乗させてもらう.なんだかスピードに乗るときにぐんぐんのびる感じがあってなんだか気持ちがいい.
秦野市の看板をみてからは急に登りがきつくなる.
後を振り返るとしっかり 3 人がならんで後についている.こうして一直線に並んで走るのってなんか格好良いようなきがする.
きつい登りにさすがに疲れてちょっと休みたくなる.休憩しやすそうな場所が無いものかと思っていたら前方に車が沢山駐車しているのが見えた.きっと湧き水を汲みに来ている車だ.もうすこし登ってみるとやっぱりそうで,沢山の人がポリタンクに水を汲んでいる.
そこに自転車を停めてちょっと休憩.湧き水で顔を洗って,少し飲んでみる.減菌処理もされていないのでガブガブ飲んだらやばそうでけどすこしくらいなら大丈夫.
#と,いいつつ実は結構のんでたりして...
そこから峠のピークまではもうすぐ.右手に峠の売店をみてもう少しすすむと左手に白い文字でヤビツ峠と書かれた看板.三脚をたててパチリと記念撮影.
ベンチに座って休憩して互いに自転車を交換して試乗してみたり.
下りは先頭を交替していっとくさんが先頭に.なんだかんだと言って下りはじめるとすっごくいいペース.いっとくさんもいいペースだけどそれを追いかける他の二人のペースもあがっていく.
いっとくさんは,ちょっと斜度がゆるい直線区間では,がんがんこいでいる.ほかのメンバーもそれにならう.そんな走りを見せられて,ぼくもとても楽しくなる.声を出して笑いながらぼくも加速していく.(やばい?)
先が見通せないブラインドカーブ.センターラインもない狭い道路.左カーブは特に注意する.
16 インチ 1 3/8 とサイズの小さなホイール.85 PSI と高圧のタイヤ.路面抵抗が少なくて軽い走りを実現する半面,荒れた路面でのダウンヒルなどでは接地感が足りないような.オーバースピードでコーナーに突っ込んでコーナリング中にブレーキなんてしようものなら,後輪はパッパッパと横に跳ねる.ドリフトだなんてよろこんでいる場合ではない.やはりしっかり減速してからコーナーに入る.コーナーの出口を見つけて車体を起こしてからペダリング.そして次のコーナーのためにまた減速する.
その繰り返しがとても楽しい.
それぞれ 50 Km/h 以上の最高速度を出して宮ヶ瀬まで.途中で車が道を譲ってくれる.
宮ヶ瀬で休憩.豚汁や甘酒で暖まる.16 時をすぎて暗くなりはじめていて,けっこう冷えてきている.土産物屋のあるあたりにはあちこちに暖をとるための焚き火が燃えている.
完全に暗くなる前に出発して厚木方面をめざす.やはり下り傾向だ.GPS をたよりに先を急ぐ.結局真っ暗になってしまう.日が短いのだ.ぼくのライトはハブダイナモなのでバッテリの心配はいらない.今日も朝から一日中ライトは点灯しっぱなし.登り坂でもダイナモで発電しながらだった.
厚木市街の夕方の車の渋滞をすりぬけて JR と小田急線がある厚木駅へ.駅前で自転車を折り畳んで輪行袋につめてこの日のサイクリングはおしまいとなった.
峠のような所を他の人と一緒に走ったのは初めて.4 人と少人数でもあったのでだいたい一緒のペースで走れたので良かった.
ヤビツ峠はひとりで走るより何人かで走ったほうが楽しめると思った.辛いばかりのきっつい登りがえんえんと続く厳しい峠ではないし,一日のサイクリングにはいい場所ではないだろうか.
この次は今回参加できなかったすすむくんと一緒に走らなければ,でも次回はもっと日の長い時に,もう少しゆっくりしたペースで走ったほうが良さそう.
ヤビツ峠'98:(神奈川県)(98/04/11)
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1999 年 12 月 20 日作成
おのひろき onohiroki@cup.com