このページはドイツの Schmidt Maschinenbau <http://www.nabendynamo.de/> から許可を得て,グラフや写真を転載し,web ページの内容を簡単に日本語で紹介します.

また Peter White Cycles <http://www.peterwhitecycles.com/Schmidt-Lumotec.asp> からの情報も参考にしています.

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シュミット・ハブダイナモ情報 /Schmidt's Original Hub dynamo

シュミット・ハブダイナモ (SON) の特徴

シュミット・ハブダイナモ (SON)の情報

発電機

シュミットのダイナモ(発電機)は,非常に低回転から十分な電圧を発生します.しかもそれはコンパクトで軽量です.シュミットのダイナモは走行時に例えば 7V であるとか,ある一定の電圧を超過しないようにできています.したがって,電圧をコントロールするような追加の電子回路は必要ではありません.

ハブダイナモの軸を手でまわしてみれば,ごりごりするのが分かります.これは永久磁石とコイルのコアとが引き合う力と反発する力によります.実際に自転車に乗るときには,反発する力が回転を妨げますが,引き合う力が回転を助けるので,トータルでは非常に小さい回転抵抗になります.

コイルに電流が流れて,コイルのコアが電磁石になった時だけ,機械的なパワーが消費されなければなりません.

シュミットハブダイナモの特徴として約時速 8 km ほどの極低速領域で,ライトの点滅があることです.これは周波数の低い交流による効果です.実用上特に問題を感じられないので,点滅を抑えるために均一化をするようなことをしませんでした.そのために効率の劣化を避けることができ,特に低速領域での明るさを確保できるようになりました.

ハブ

ハブには高品質なボールベアリング(溝玉軸受)が利用されています.

2 重のシーリングの非常に堅い密閉性によって潤滑油が保持され,長寿命が保証されます.

クイックリリースシャフトが使えます.

ライトシステム

ハブダイナモは走行中はいつも回転しています.機械的なスイッチは存在せず,電気的なスイッチを利用します.スイッチ付きの Lumotec または Lumotec oval plus などのハロゲンランプを推奨します.

パワーの要求


グラフ 1:消灯時の仕事量
走行抵抗(Watt) vs 速度(Km/h)

グラフ 1 は,消灯時の仕事量と速度の関係を表しています.4 つのハブを比較しています.グラフは縦軸に仕事量(Watt)をとり,横軸に速度(Km/h)をとっています.グラフの線は右上がりで,大きい角度のものほどロスがおおきいことになり,寝ている線はロスが小さいことになります.

もっともロスが大きい物はシマノ NX-10 という旧型のハブダイナモです.次にロスが大きい物がシマノ NX-30 というハブダイナモです.この二つの線が囲む領域を一般的なハブダイナモということでグラフではグレーで表されています.

それらと比べて,非常に寝ている線が,グラフに 2 本あります.上側が,シュミット・ハブダイナモ(SON 28)で,下側はザックスのダイナモのない普通のフロントハブ(Neos)です.

このグラフから,シュミット・ハブダイナモは,他のハブダイナモと比較して圧倒的にロスが少なく,通常のダイナモ無しのハブと比較できるレベルであることがわかります.

一般的なハブダイナモは速度が上がると,機械的なロスが大きくなります.しかしシュミット・ハブダイナモはそれが僅かです.

15 km/h の速度で,0.5 Watt のロスがありますが,これは 1 km で 12 cm あがる勾配の坂道に相当し,ほとんど問題になりません.したがって,機械的なスイッチを用いなくても,問題ないのです.


グラフ 2:点灯時の仕事量
走行抵抗(Watt) vs 速度(Km/h)

グラフ 2 は,ライト消灯時の仕事量と速度の関係を表します.5 つのハブを比較しています.グラフは縦軸に仕事量(Watt)をとり,横軸に速度(Km/h)をとっています.グラフの線は右上がりで,大きい角度のものほどロスがおおきいことになり,寝ている線はロスが小さいことになります.

ロスの大きい順から 1 本目から 2 本目の線の間に,多くのタイヤサイドで回転させるダイナモや,遊星ギアタイプのハブダイナモが含まれます.このグループでもっとも性能が良いのは Busch & Muller の Dymotec S6 ダイナモです.

次に性能が良いグループはシマノのハブダイナモです.一方は NX-10.より性能が良い方が NX-30 です.

グラフ中,もっとも線が寝ている,すなわち性能が良いのはシュミット・ハブダイナモ(SON 28)です.

時速 15 km のときに Dymotec S6 が 6.5 Watt,NX-30 が 5.5 Watt ほどのロスがあるのに対して,シュミットハブダイナモは 4.5 Watt もロスがありません.

データ

シュミット・ハブダイナモの入手について

日本国内では,サイクルテック IKD で扱いがあります.