株式会社イージーユーズは「メール広告ツール」でビジネスモデル特許を出願したそうな.それが「LOTO Mail」ってやつだ.
参考 URI:
プレスリリースから引用すると:
配信元は,ユーザー転送後のメリットを用意し,ユーザは転送後,そのメリット(報酬)が付加されます.転送数に応じたメリット(報酬)は自動計算され,そのユーザーに応じたメリットがユーザーに送信され(One to One マーケティング),または,新しく獲得したユーザ情報は DB に自動登録されます.転送数,新規会員獲得数といったマーケティングデータも自動集積します.
引用おわり
つまり,ある人が広告のメールを受け取ったら,それを転送することで報酬が得られる.転送されたメールを受け取った人が,また転送しても報酬が得られる.
チェーンメールとは「転送してね」って書いてあるメール,およびそれを転送する行為の事だというのがおのひろきの認識だ.
さっそくイージーユーズに電話してみた.
初めに応対してくれた女性への質問:
初めに応対してくれた女性からの回答:
ぼくがメールを転送するときには,自分が使っているメールソフトに設定している SMTP サーバを介して転送されるのかとか,ユーザの情報はどのように管理されるのかとか細かい質問になると良く分からないってことなので,システムに詳しい人に変わってくださいってことで変わってもらった.
つぎに技術ディレクタだという男性が対応してくれた.
技術ディレクターだという男性への質問:
初技術ディレクターだという男性からの回答:
技術ディレクタだという男性から教えてもらった事から,ぼくが理解したところによると,その仕組みは以下のようなものだ.
この用に転送時に必ずイージーユーズのサーバを介して転送することになるので,イージーユーズ側のサーバで,転送を止めればメールの転送の循環を停止することができるということなのだが...
もっとも,この仕組みについての説明も最初に対応してくれた女性の説明とは食い違いがあるので,もっと他の人に質問するとまた別の説明になるのかもしれない.
まずイージーユーズの技術ディレクタという立場の人間が「チェーンメールを知らない」で許されるのか? 誰が許してもおれは許さん! イージーユーズがどのような姿勢でビジネスをしようとしているのか,程度が知れてしまうと思う.
LOTO Mail のシステムは報酬と引き換えに,広告メールの配信先アドレスとして,他人のメールアドレスをリクエストするという仕組みだ.そうして集めたメールアドレスに広告メールを送りつけるのだ.で,あるからして転送という言葉を使っているが,実際は転送とはちょっと違うかもしれない.
ぼくには今一つ理解できない点があるので,チェーンメールかどうかはここで結論を出せない.
広告メールを受け取りたくない人から見たら,単なる迷惑メールだろう.
広告メールというのは,メールで情報を送って下さいと,本人が登録をして初めて送るようなものだけが,許されるのだと思う.現状は法整備が遅れているのだ.
また本人がリクエストもしていないに,勝手に送られてくる広告メールには悪い印象を持つという人は少なくない.はっきりいってまともなビジネスのための広告の方法とはなりえないと思う.
送り先のメールアドレスを入力すると,その人にメールが届いて,その人がそこにあるリンク先をたどることで広告を参照する.そういったものにも勝手にぼくのメールアドレスが入力されてしまうのは迷惑だ.LOTO Mail のシステムでは勝手に他人によってメールアドレスがサーバに入力されてしまう.
ぼくのメールアドレスは web ページで公開されてはいるけれども,どこかのシステムに広告メールの配信先として,他人に勝手に登録されてしまって良いとは思っていない.そんな事をされたら不愉快だ.