2005 年 5 月の履歴(もしくは日誌)


2005 年 5 月

5 月 17 日

アライのドラムブレーキって,結局どうなのか

Bike Fridayタンデム自転車を日本で乗る場合において,ディスクブレーキを選択するというのは間違いではないと思います.ぼくもそうしているしね.でもロイさんはドラムブレーキに誤解があるのでは.長い下り坂を下る時にブレーキをかけっぱなしでスピードコントロールしなければならないという状況があったとして,そのときにブレーキが発する熱が問題になります.その熱の問題に対して実績があるのが,アライのドラムブレーキです.ほかのいかなるディスクブレーキもアライのドラムブレーキよりも熱容量が少なく,ブレーキかけっぱなしで長い下り坂を下ると,アライのドラムブレーキよりも先にトラブルが発生することになります.

ブレーキかけっぱなしで長い下り坂を下るという使い方をするブレーキをドラグブレーキって言うらしいですが,その用途で使えるのはアライのドラムブレーキだけで,ディスクブレーキでは同じような使い方はできないと,Web サイト「Chris' Tandem Tips」では結論づけています.英語だけど,一度は読んでおくことをおすすめします.

ドラムブレーキは制動力はいまひとつなので,止まるためのブレーキは別に用意して,下り坂のスピードコントロール専用としてアライのドラムブレーキを追加するということになります.

  • アライのドラムブレーキはタンデム自転車での下り坂のスピードコントロール用ブレーキ(ドラグブレーキ)としてとして実績がある.
  • ドラムブレーキならなんでもいいってわけではない.
  • アライのドラムブレーキは,制動力はいま一つなので,これを主なブレーキとして採用しているっていう例はあまりしらない.補助ブレーキとして使われている.
  • アライのドラムブレーキもいろいろ種類があるのですが,ここではある特定のブレーキのことを言っているけど型番はぼくは知らない.
  • ディスクブレーキはバランスが良いとぼくは思うけど,V ブレーキとアライのドラムブレーキの組み合わせに対して,下り坂のスピードコントロールという面では限界性能は低い.

SRAM DualDrive ハブとアライのドラムブレーキの組み合わせでは,どの種類の DualDrive を使っているのか知らないけど,ハブブレーキに対応した DualDrive ハブを利用しているのでしょう.ハブ側やブレーキ側に加工が必要なのかどうかまでは知りません.

ストーカに補助ブレーキを操作してもらうというのは,安全面の問題が指摘されています.パイロットの意図しないタイミングでストーカにブレーキを操作された場合のリスクをどう評価するかですな.

http://onohiroki.cycling.jp/tb/tb.cgi/weblog_d20050517n1 TrackBack