2005 年 5 月の履歴(もしくは日誌)


2005 年 5 月

5 月 22 日

コース・ブラック
21 日

今日はコース別にわかれてのサイクリングでした.朝から雨が降っていて,雨の中での出発です.今年のコース・ブラックに参加したのはたったの 6 人.英国人 2 人,日本人 1 人,ドイツ人 3 人という編成でした.

以前,コース・ブラックに参加した時に,登りで着いていけなかったことがありかなりビビっていたのですが,今日のぼくはちゃんとペダリングができて,坂道でもおいていかれるようなことはありませんでした.GPS の読みで,平均巡航速度が 22 km/h でした.

コースはダルムスタットを出発して,ぐるり周辺を一周してもとにもどるというコースでした

riese und müller を出発してすぐに田園風景の中になります.それなりに登り下りのあるコースでした.かなり強い雨の中を走りましが,途中からは少し晴れ間もあり,なかなか気持ちよいサイクリングでした.丘を登ってとても見晴らしが良いところの,コーヒーショップで休憩になりました.

英国人とドイツ語がまったくわからない日本人で半分をしめるので,会話の多くが英語でされました.ドイツ語がさっぱりのぼくはずいぶん助かりました.ドイツの人は riese und müller の人が 2 人と,普通の参加者が 1 人.riese und müller 社員でコース・ブラックのサブリーダが昼食後のコースは予定を変更してショートカットすることを提案しました.今回 1 番ペースが遅かった英国人の 1 人が「距離は短くても登りがあるんだろう」と突っ込みを入れたら,提案した人はにっこり笑って,「実はそのとおりだ」なんてことを話しています.ぼくはコーヒーとケーキをいただきながら様子を聞いていたのですが,どうやら 2 手に分かれることになったようで,予定されいたコースを走る組と,短くてより登り下りのあるコースを走る組に分かれます.英国人 2 人の riese und müller の社員とコースリーダが予定されていた長めのコース.サブリーダとドイツ人の一般参加の人が短いコース.「ONO,きみはどっちにする」ってコースリーダに聞かれて,ぼくは短いコースと答えました.前半ちゃんと走れたので,ちょっといい気になっています.自分で大丈夫かなって思いましたが.

丘を下ってから 2 手に分かれました.走り始める前は,コースは 70 km ということだったのですが,すでに 70 km を超えているのに,標識はダルムスタットまであと 11 km とか書いてありました.
2 回丘を越えるという話でしたが,どちらもそれほどの斜度ではありませんでしたが,ペースが早いのです.時速 28 km でがんがん坂を登っていくので,全力で走らないとついていけません.息があがっているのはぼくだけ?

なんとか 2 回丘を越えて,あとは平らなところを走るだけになりました.大きな道路の自転車レーンになり,ややゆっくり目のペースで走っての riese und müller に戻って来ました.

森の中を走るコース・ブルーに参加した まきさん,片岡さん,吉田さんもすでに戻っていましたし,一番短いコース・レッドに参加した他の日本人の人たちも戻っていました.16 時頃になって帰って来たのはコース・ブラックのメンバーだけで,それでも 2 手に分かれた短いコースのほうが先に到着しました.

片岡さんたちは,もう十分ゆっくりしたようでした.

ハイコさんの案内で工場内を見学しました.riese und müller ではホイール組は機械を使っているということでした.自動でスポークをリムにさして止めていくそうです.ハブにスポークをさして,それとリムを機械にセットするとホイールが自動で組まれるのです.タイヤの装着も機械で自動化されていました.

ハイコの説明では riese und müller のフレームは台湾パシフィック社で生産されています.日本は完成車として BD-1 を輸入していますが,ドイツではフレームを輸入して,riese und müller の社内で組み立てを行っているそうです.Birdy は注文に応じてオプションパーツを組み付けるので,1 台 1 台が異なったパーツ構成になるそうです.ほかの自転車は 9 分組の状態で箱に入れて在庫しているそうですが,Birdy については,注文に応じて組んでいるので完成した状態では在庫が積んであるわけではありませんでした.

工場の片隅にリカンベントのフレームが転がってました.riese und müller 内で作ったのかもしれません.それとも市販のリカンベントがばらばらにされていただけでしょうか.シートはカーボンプラスチック一体型のものが転がってました.

Birdy 10 周年記念モデルは,すでにドイツでは最初のロットが出荷されたとか.ハンドルポストの折りたたみのヒンジが改良されていて,とてもしっかりしたものになっていました.それにフロントディレイラー台座も工夫があり,角度を調整する機構が追加されているようです.ワイヤー類の受けとか細かいところも良くなっているようでした.ちょっと試乗してみましたが,ホイール 406 mm の 20 インチと大きくなったぶんだけ安定感は増しているようです.でも 18 インチの Birdy と比べて,まったく別ものってことでもないなって,ぼくは思いました.日本でどうなるかはまだ決まっていないことが多くて,現時点ではなにも発表はありません.楽しみに待つことにしましょう.

展示されていたものに Bi Birdy がありました.タンデム自転車の Birdy です.これは,体重制限がかなりきびしいのと日本ではどこを走るかが問題になります.ミズタニ自転車さんで正式に扱うには,日本の各都道府県での条例による制限をちゃんと意識しなければならないからです.
実は Bi Birdy はかなり窮屈な感じです.ぼくはいっそ後ろに乗るのは子供に限定すれば良いと思うのです.それでファミリー向けに売り出す訳です.体重制限も窮屈なポジションも,各都道府県での条例のことも全部クリアできます.
Bi Birdy は,以前見たものとはまったく別物になっていて,強度を確保するために後ろスイングアームなどはかなり補強が入っていましたし,メインフレームにも補強が入ってました.
Bike Friday の Tandem Two'sDay のようには小さくなりませんが,折り畳むと乗用車の荷室にすっぽり入るという話でした.

riese und müller でのイベントは,だらだらと夜遅くまで続くので,途中で退散して小雨の中を中心街にあるレストランに向かいました.メンバーは,まきさん,片岡さん,吉田さん,和田さん,けんゆうさんと 6 人です.そこは最初にドイツに来た時にシュパーゲルを食べたお店でとてもおいしかったのです.今回もとてもおいしいシュパーゲルを食べることができました.どうもぼくと まきさんばっかり喜んでいたようにも見えましたが.

22 日

朝になりました.今日はホテルをチェックアウトします.どんよりと曇っていますが,雨は降っていないようです.今日は折り畳み競争などのイベントがあり,森の中のサイクリングロードを通って,自動車道を 150 km にわたって封鎖して自転車に解放しているところまで走りに行くはずです.

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