履歴もしくは日誌
2005 年 6 月の履歴(もしくは日誌)
2005 年 6 月
6 月 23 日
ぼくのおうちへようこそ〜公開物はどこまでコントロールできるのか
Web サイトの私物感って話.このブログをお気に入りに入れたり、ブックマークするのはやめてください
って Web で主張している人がいて,それが話題になってました.ここでのブックマークって,オンラインのブックマークぢゃなくて Web ブラウザのブックマークの事でしょうね.アクセスログ解析をしていて,どこのページのリンクをたどって来たのか (リンク元/referer) をチェックしていたのに,Web ブラウザでブックマークされちゃうと referer に値が入らなくて気に入らないらしい.だいたい Web がなんなのかを知ろうとも思っていない人に,アクセスログ解析なんてすぎたおもちゃだよなぁ.あぶないからやめとけと.
StarChartLog でこの話題を取り上げていました:
引用します:
「ホームページ=家」「ウェブログ=部屋」という考え方の人が特に深く考えないままウェブログを始め、モヒカン族(otsuneさん命名)な人々とトラブル、ってのはよくあるパターンです。部屋の窓を開けたまま「窓から入らないでください」と言うのはモヒカン族に通じない、と。FC2にパスワード認証機能(例えれば「部屋の窓に鍵をかける機能」)があったのはラッキーだったのでしょう。
引用終わり.
部屋の窓を開けたまま「窓から入らないでください」と言うのは通用しないというのはわかりやすいです.でも,そもそも「ホームページ=家」ってのが間違いの始まりだと思うのです.家に土足であがってくるモヒカン族は悪いやつらだっていう発想がモヒカン族ではない人にはあるかもしれませんが,あなたの Web ページはあんたの家ぢゃないのだと.Web ページは,公共の場の壁を借りて張り出すポスターで Weblog (ウェブログ/ブログ) は壁新聞みたいな感じかな.もう張り出したちゃったら誰でも自由に見る事ができる訳です.もちろん人通りの多い場所でなく,裏通りのご近所さんしか見ないような場所を選んで張り出すのでもかまわないけど,やっぱりひとたび話題になれば,いろんな人が見に来るし,場合によっては批判されちゃったりする訳です.
それが嫌なら,チラシの裏に書いておくとか,自分の机の引き出しにしまったノートに書いておくとかすれば良い訳です.で,読んでほしい人にだけちょっとみせると.
ここでのモヒカン族とは Internet の原理原則をふまえて行動する強力な武器を持っている人ってところかな...
壁に張り出して,だれが読んだのかが気になるから監視したい.さらには読む人を自分の好みで選別したり,読み手の読み方や鑑賞の仕方を指定してコントロールしたい...それが不健康の始まり.
公共の場に張り出しちゃったら,もうコントロールできる範囲は限られしまって,他人にあーしろこーしろとはあまり注文できないもんです.
招待制のソーシャルネットワーアクサービスである mixi の非会員が,mixi 内からリンクされてむかつく
って話も,根は同じだと感じます.
問題を解決する方法を考えてみました:
- アクセスログ解析をやめるか,結果をあまり気にしない
- コントロールできる範囲がどこまでなのかについての認識を改める
- パスワード制にして,コントロールできる範囲を広げる
やっぱりモヒカン族になる決意がないならパスワード制限かな.
はてなダイヤリーもプライベートモードにすれば,特定の ID の人しか読めないようにできますね.mixi も「足跡」という機能で,だれがアクセスして来たのかの履歴がとれるので,コントロールできる範囲が多くてよいのかもしれません.
ぼくは現在アクセスログ解析ができていないのですが,アクセスログ解析を中断したときには開放感を味わいました.なんて健康的なんだって思いました.
でもやっぱりまじめに Web サイトを運営するならアクセスログ解析って有用なので近く復活させようと思っています.
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