2005 年 6 月の履歴(もしくは日誌)


2005 年 6 月

6 月 30 日

はてなダイアリーの RSS と はてな RSS と時刻情報

はてなダイアリーの RSS の時刻情報は,必ずしも記事を作成した時刻情報がはいるわけでもなく,さらに書き手の設定によって日付は入るけど時刻までは入らなかったりします.これが一度 はてな RSS にはてなダイアリーの RSS を登録して,はてな RSS が合成した RSS を取得すると,それにはきちんと記事の時刻情報が入っていたんです.これは便利だなって思っていたのですが,また はてな RSS の仕様変更があって,時刻情報が付かなくなってしまったみたい.

残念です.

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6 月 29 日

言及とリンクのないトラックバック

記事 A では話を一般化して完結した記事として書かれたと考えてください.この記事 A の内容は記事 B の内容と関連がありました.しかし記事 A を読む上で特に記事 B を参照する必要は無いとします.

記事 A の筆者は,簡潔さのために記事 B へのリンクをしない事を選択しました.記事 B を参照しなくても記事 A だけで完結しているからです.この場合に記事 A から記事 B にリンクをしない事は特にだれからも責められるような行為ではありません.

その時に,記事 B の筆者と読者は,記事 A からトラックバックを受けないほうが幸せなのでしょうか.

記事 A の読者は記事 A だけで完結しているのであれば,記事 B の存在を認識できなくても,特に問題が無いように見えます.

さて,この時に言及リンクのないトラックバックを送ったとして誰が不幸になるのでしょう? 言及リンクのないトラックバックを送らなかったとして何が守られるのでしょう.

検索エンジンでのランキングとか読者の誘導なんて事を考えていると,間違った判断をしそうに感じます.それぞれがそれぞれの読者に配慮し,書き手が他の書き手に配慮すればそれで良いではないですか.

ぼくは,ぼくとぼくの記事の読者に有益なのであれば,どんなトラックバックでも歓迎です.トラックバック送信元の記事の読者は,もともとトラックバック受信側のぼくの記事の読者ぢゃ無いんだから,ぼくがトラックバック送信元の記事の読者たちの心配をする必要もないですし.

まぁもっとも,むちゃくちゃなトラックバックの使い方をする人が増えてくれば,そんな事を言っていられなくなるのでしょう.そして現状がまさにもうむちゃくちゃなのかな.

さて,この記事は,以下の記事を読んで書いてみました:

引用します:

このリンク関係で幸せになるのは、サイトBの読者β人だけである。もし言及リンクをしていれば、さらにサイトAの読者α人も幸せになれる。「β」だけより、「α+β」の方が良いのは言うまでもないであろう。言及リンクをしないサイトAの管理人は怠慢だし、サイトAの読者は不幸である。

引用終わり.

もしサイト B の記事にある疑問が書いてあったとしましょう.それに関連し,その疑問についての回答も含むけど,そのサイト B の記事に特化されていない一般化された話としてサイト B の記事が完結していたとしましょう.サイト B から サイト A にトラックバックすることによって,サイト B の書き手と読者は疑問に対する回答が得られて幸せです.そしてサイト A からサイト B にリンクがなくても,サイト B の読者は困らないでしょう.むしろ先に回答になるサイト A の情報を得ているのに,疑問だけが書いてあるサイト B の記事に誘導されても,うれしくないのではないでしょうか.リンクがあるからたどってみたら,なんの価値も見いだせなかったという場合も勘定に入れて考えなければならないのではないでしょうか?

トラックバックに価値があるかどうかは,結局トラックバック送信元の記事にトラックバックの受け手にとって価値があるかどうかであり,その価値を評価するのに言及とリンクの有る無しが分かりやすい指標であることは確かであるけれども,それが絶対というわけではないとぼくは考えますが,いかがでしょうか.

「言及とリンクのないトラックバックはよくない」というのが常識だととかマナーだとか言われるようになりつつあるのであれば,ちょっと抵抗してみようかな.

言及とリンクのないトラックバックを許すか許さないかの利点と欠点を十分評価した上でこれからのルールづくりをしていこうという話なのであれば,「言及とリンクのないトラックバックを許さない」というルール付けは秩序を作るのに一定の効果があるという事であれば,そのとおりだとは思うけど.

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6 月 28 日

誰がメタデータを記述するのか - そこまできている Semantic Web

RDFメタデータを記述して,Semantic Web だ! なんていっても,誰がわざわざ RDF を書くだろうかというところが問題だと思うのですが,実はいろいろ手がありそうですね.小文字の semantic web と呼ばれ最近では microformats と呼ばれるような方法で,XHTML の記述をちょっとだけ工夫して,メタデータを抽出できるようにしておくとか,tag 付けによる folksonomy とか...

del.icio.us とか はてなブックマークなどのオンラインブックマークで tag 付けをすることが,つまりメタデータを付加することになっているという話を聞いて,なるほど何かしら面白い結果が得られるのであれば,皆が喜んでメタデータを付加するということはあり得るのだなって感心しました.

最近,Musical Baton ってものが流行りました.ぼくは興味が無かったのですが,神崎さんが Musical Baton をメタデータとして考えて,RDF での語彙を設計しているのはとても興味深く拝見しました.RDF の語彙を考えるという視点でも面白いですが,Musical Baton がメタデータとして扱えるって視点がびっくりでした.

これって,はじめからメタデータを収集することを目的に仕組みを作っておけば面白いなって思いました.Musical Baton の時には,どこからまわってきたのかをたどって行くのも大変だったし,結局皆がいろいろと情報を出したのに,それを収集して統計するようなシステムは無かったので,ちょっと残念な感じ.

もしメタデータを収集することを目的に仕組みを作っておくなからこんな感じか:

  1. どこかに「バトン・ポータル」を作って,カテゴリーを選ぶとそのカテゴリーに応じた質問が現れ,フォームに答えを入力して行くと,結果として XHTML のソース断片が得られる.
  2. その XHTML のソース断片を自分の Weblog に貼付けて記事を作り,「バトン・ポータル」に Trackback ping を送信.
  3. 「バトン・ポータル」は ping を受信したら,Weblog の記事を取得して microformats の要領でメタデータを抽出.
  4. 「バトン・ポータル」は収集したメタデータを RDF/XML で配信するとともに,データにアクセスする為の API を用意する.

別にそんなに難しくなさそうだし,すぐにこういうサービスが始まってもおかしくないですね.Musical Baton のように「転送」していくようなものでなくて,以前流行った the friday five のように Weblog の記事ついてのお題が出て,それに答えるという形も良いかもしれない.

これって,ソーシャルネットワークサービスみたいなものと組み合わせても面白いかもしれないし,Amazon みたいなオンラインショッピング会社がやっても面白いかも.もうちょっと考えれば,ちゃんとお金儲けもできる仕組みになりそうではないですか.

すでにこういった話は他でも話題になっています.

プログラマ向けの話題にして,それぞれがメタデータを準備することが前提でやってみたらどうかというお話.それぞれがメタデータを RDF/XML で用意するってのはプログラマ向けには確かに良いけど,一般向けへの応用は厳しいですね.

メタデータを直接用意するのではなく microformats を利用すると良いという提案がありました.フォームを用意して質問に答えると HTML が生成されるという事も構想されています.

「バトン・ポータル」みたいな仕組みができて,それがメタデータを扱う基盤に RDF/XML を採用すれば,あっというまに Semantic Web の時代が来るかもしれない.

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Mail.app の自動改行

うかつな事に,Mac OS X の標準のメールソフト (Mail User Agent) である Mail.app が,メール送信時に自動改行を行っているということを,きちんと理解していませんでした.BCC で自分宛に送ったメールを受け取った時には,いつも自分が意図したところで改行されているように見えていたのです.ただ,他のメールを引用した時に行頭に引用符が入る処理は,なにか賢そうな処理をしているなってくらいにしか分かっていませんでした.でも送信時には勝手に変なところで改行されて相手に届いていたのです.

rfc2646 という規格に乗っ取って,Mail.app は自動改行をしているようです.

この rfc2646 では,rfc2646 に対応したメールソフトでは,表示する幅に応じて段落の横幅を調整して表示しますが,rfc2646 に対応していないメールソフトでは 80 文字以内のどこかで改行されて表示するという事を意図して規格化しています.

つまり rfc2646 に対応したメールソフトと,対応していないメールソフトでは,表示のされ方が異なります.

対応していれば,きちんと段落ごとに改行されますが,もし表示領域の横幅が 100 文字あれば,100 文字分まで生かして表示します.

対応してない場合は,表示領域が 100 文字分あろうが 200 文字分あろうが,80 文字以下で改行して表示します.

ですから Mail.app で送信したメールを Mail.app で受信すれば,かならず意図したとおりに表示されますが,受信側が rfc2646 に対応していなければちょっと違うということになります...

これまでは,横幅を一定幅にそろえるために改行を入れてメールの文章を作成していたのですが,これが間違いだったのです.

解決策:

  1. Mail.app の自動改行を生かして,メールを書く時に段落ごとに改行はするけど,横幅を一定幅にそろえる為の改行を入れない.
  2. 自動改行を無効にするプラグインをインストールする.
    StopFold
    http://ichiro.nnip.org/osx/StopFold/index.html

それでも実は問題があります.Mail.app は,日本語の文字のおよそ 35 文字付近で改行するのですが,どうも日本語の文字数の数え方か改行の挿入位置のルールかなにかに問題があって,ちょっと変なところに改行を入れてしまいます.それでこの改行のルールを改善するパッチもあるようです.

ぼくはパッチもプラグインも利用しないで,Mail.app のやりたいように自動改行させてやろうと思っています.それでもこれまでのように横幅を一定幅にそろえる為の改行を入れなければ,すっごく変なところに改行が入らなくて,ちょっとは読みやすくなるかなと.Mail.app のように rfc2646 に対応しているメールソフトなら,ばっちり表示されるんだし.

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ネットで実名

ぼくは,ネットで実名を出すというのがそれほどリスクがあるとは思いません.なんでも大学などで「ネットで実名を出すな」みたいな教育を受けたという人がいるそうですが,その大学ではいったい何を教えているのかと思ってしまいます.ぼくはネットでは実名か仮名かはあまり差がないと思います.ぼくの実名と「おのひろき」というハンドルでどっちが価値があるかといったら,ネットでは「おのひろき」というハンドルのほうが意味があるはずです.それは「おのひろき」というハンドルが「おのひろきおんらいん」という Web サイトや,BD サイクリングクラブやリカンベントサイクリングクラブのメーリングリストなどとつながりがあり,その繋がりによって「おのひろき」というハンドルの人格が,Web サイトとかメーリングリストでの発言から想像されるところの人格と一致するものとされるからです.

人格のある仮名と人格のある実名は,ネット上での価値は同じだと思います.

それが実名でなく仮名であっても,その仮名で Weblog などを運営していて,ネット上での人格と仮名のつながりがあり,他者がつながりを追う事ができるのであれば,その仮名には価値があると感じます.

またネット上で実名で発言したところで,その実名で Weblog を運営するとか,公開されているメーリングリストに参加して発言しているなどのネット上の活動が無いのであれば,他者が実名からその人の人格へのつながりを追う事ができないので,実名に特に価値がないように感じます.もちろん,名前を出せば多くの人があの人かって分かるほどならまた別ですけど.

人格無き匿名と実名はかなり違うものだと思います.

誰かが運営する掲示板に匿名で書き込みしたり,誰かの Weblog に匿名でコメントを書き込みしたりするのは,もちろん悪い事ではありません.でも,その匿名の人物がどういう人なのかわからないのであれば,発言に対してその匿名の人が責任を持つ事は期待できない訳です.なんらかの仮名を使ったり,または実名を使ったとしても,その人への確実な連絡方法が用意されていなかったり,その人が運営している Weblog や Web サイトが見つからないのであれば,やっぱりその仮名や実名が人格に結びつかないわけだから,仮名や実名に価値がないと感じます.

ネット上の活動で自分のネット上での人格を表現し,その人格とハンドルを結びつける事を意識するのであれば,ネット上で名乗る「ハンドル」って重要だし,そのハンドルをどのように使うか,どれくらい使い続けるかというのを考えなければなりません.

ネット上の活動が自分のネット上での人格を表現するのであれば Weblog や Web サイトの運営ってものにある程度の責任があるということになると思うのです.ですから簡単に Weblog や Web サイトを閉鎖して過去のリソースにアクセスできないようにする事は,無責任な行為に感じてしまいます.

ネット上で名乗る「ハンドル」は重要で,他人とのコミュニケーションを前提にした時に,良いハンドルと良くないハンドルがあるのではないかと思うのです.その話は「2005-01-28 : なまえとコミュニケーション」に書きました.あまり良く書けてないなって我ながら思うのですが.

ここで用語を整理しておきます:

ハンドル
ここでは,ネットワークで名乗る名前の事.
実名
ここでは,公的な手続きなどで用いる名前の事.
仮名
実名とは別の名前.
匿名
ここでは実名もしくは普段使っているハンドルを隠して発言する事.またはその時に使う仮名.

で,これまた「ネットで実名」ってことが話題になってますね.

これから引用します:

ブログ上での発言に「実名」を義務づけたりすれば、現在の爆発的なブログ人気は望むべくもないでしょう。また、内容も、実名で書ける当たり障りのないものにとどまって、おもしろくもおかしくもない、というものになりかねないと思います。

引用終わり.

もし,Weblog での情報発信について実名公開が義務化されたら,現在の Weblog の盛り上がりは少しさめるかもしれません.でも,実名公開が義務化されたら,おもしろいものがなくなるのではないかなんて心配は,まったく感じません.

で,実はこの話題のきっかけは共同通信の記事がもとになっている話題なのですが:

この記事の内容をそのまま信じると,Weblog での情報発信について実名公開が義務化されるかのような印象ですが,この記事の元になっている「情報フロンティア研究会報告書(案)には,ちょっと違ったことが書いてあるようです.引用します:

個人のICT利用意識の向上にも関連するが、ICTにより実現されるバーチャルな環境を、現実社会と同じ感覚で活用すること、すなわち、サイバースペース上で実名又は特定の仮名で他人と交流することを自然の術として身につけるための教育が必要である。

引用終わり.

ぼくも「情報フロンティア研究会報告書(案)」の全文を読んでません.趣味のWebデザイン 備忘録2005年06月24日での抜粋部分を読んだだけです.

これによると「実名もしくは特定の仮名で他人と交流すること」が大事だっていう話ですから,この報告書案を読んでから,共同通信の「実名でのネット活用促す 総務省「悪の温床」化防止」っていう記事を読むと,ずいぶん違った印象になるのではないかと思います.この記事を書いた立場は,今の Internet は受け入れられない,価値がないっていう立場なのでしょう.

ここらへんの話題については,やはり趣味のWebデザイン 備忘録2005年06月27日の記事は共感するところが多いです.匿名でなければ発信できない情報は多くないのですという部分はまったくそのとおりだと思います.
引用します:

総務省は SNS と老人世代のネット利用促進に期待をかけています。実名利用者が匿名利用者を人数で圧倒することにより、ウェブ情報の信頼性について各発信者が責任を負う世界を現出しようというのです。「実名を出して一定の節度と責任感を持って情報発信する」という常識を確立するのは、正しいことだと私は信じます。

引用終わり.

これについては,人格のある実名と人格のある仮名はネット上で等価であると思っているので,必ずしも実名が必要とは思いませんが,完全な匿名ではなく,ネット上のある特定の人格という形で情報発信するという事が,定着して行くのは好ましい事だと思います.自分がどういう人物なのかというのとセットで情報発信するっていうこと,自分の情報発信に責任を持つ事が大切なんだと思うのです.

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タンデム自転車でツール・ド・美ヶ原

6 月 26 日にツール・ド・美ケ原 2005というヒルクライムレースがあり,ぼくは Bike Friday の折りたたみのタンデム自転車 Tandem Two'sDay で参加しました.タンデム自転車ですから,1 台の自転車に 2 人で乗りました.前に乗ってハンドル操作するキャプテンをぼくが務め,後ろにのってペダリングだけを行うストーカは,リカンベントサイクリングクラブや BD サイクリングクラブでの仲間である なぎのさんでした.すてきな人と一緒に走ると,やはりぼくのモチベーションが違うわけであります.

レースでどれくらい走れるのかさっぱりわかりませんでしたが,事前にちょっと練習をしたので完走できるという自信はありました.そして,前日にも途中の美鈴湖まで試走したのですが,一番苦しい最初の激坂をなんとか登る事ができたので,これはけっこういけそうだと感じていました.

さて,本番.男子のロードクラスに,男女ペアのタンデム自転車が 1 台混じってスタートしました.場所によっては自転車を降りて歩いている人もいる中で,ぼくらはちゃんと歩かずに最後まで走る事ができました.

走っている間に沢山の人に声をかけられました.がんばってって沢山声をかけてもらったし,「それって楽なの」っていう質問も多かったです.ぼくらはそれぞれにがんばって走っていたので,決して楽して走っていた訳ではないです.ぼぼ全力.それでも 2 人でお互いに声を掛け合って走っているので,気持ちを強く持てる点では楽なのかな.それとストーカだと,ハンドル操作をしないのでペダリングに集中できるのが楽みたい.あと坂が緩くなっても軽いギアでゆっくり走っていると,後ろからギアを重くしても大丈夫ですよって声がかかるので,よしもう少しがんばるかっていう気持ちになったり.

そして,ちゃんと完走することができました.全長 21.6 km 標高差 1,270 m のコースを走りきりました.タイムは 2 時間 12 分.Greenspeed GTX Recumbent Trike で出場した 2004 年の 2 時間 18 分よりも速かったです.

走った後の疲労度では,立ち上がる事ができなかった GTX と比べると Tandem Two'sDay では,特に疲労困憊って感じではありませせんでした.

今回は途中でチェーンが落ちるというトラブルも含めて 3 回停車して休憩しました.それでも自己記録更新ですから,やっぱり,なかなか速かったのかなと.これもストーカとしてがんばってくれた なぎのさんのおかげです.とても楽しく走ることができました.なぎのさん,ありがとう.

レースが終わっての下りはなかなか大変でした.ディスクブレーキなんですが,けっこうすぐに熱を持ちます.ロータは水滴をたらすと「ジュ」っていうくらい熱を持っていたし,キャリパ付近も調整ねじを触れないくらい熱くなりました.ロータが焼けて変色したし,途中でキャリパ付近から焼けたにおいがしました.熱を持つとブレーキの効きが悪くなり,時々停車してブレーキを冷ましながら下らなければなりませんでした.たびたび休憩を入れるので,降りてくるのはかなり遅くなりました.

ブレーキパッドを他のものに交換したら,熱による性能劣化は改善するのかなぁ.

もし V ブレーキなどのリムブレーキの場合は,ブレーキの効きの他に,リムが熱をもってタイヤやチューブに悪影響がでるのも心配しなければなりません.それを考えたらディスクブレーキのほうが有利かとも思いますが,結局は時々停車してブレーキを冷やすという走り方が基本になりますね.

今回は,八王子まで輪行して,そこから須藤さんの車で会場まで行きました.行きも帰りも運転は全部須藤さんでした.ありがとうございました.

宿泊のとりまとめや,松本ポタリングの案内など,みきさんどうもありがとうございました.とても楽しめました.

また来年も参加したいと思います.次こそ 2 時間を切るタイムで走りたいなって思います.

これまでの記録:

なぎのさんのレポート:

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6 月 27 日

RSS と Simple List Extensions

マイクロソフトが RSS 2.0 の item を特定の条件でソートできるような拡張を提案するという話ですが,規格などの情報がでてきていますな.RSS 2.0 も最初から拡張について考えられている規格なので,マイクロソフトが勝手な拡張をしたのではなく,RSS 2.0 として正しい拡張なのかなって思います.もっともその Simple List Extensions ってのが良いかどうかはまた別ですが.

それでもマイクロソフトがやるんですから,ある程度話題になるでしょう.マイクロソフトの提案がどんなものだったかを簡単に言えば,各 item にソートのキーになる要素が含まれるとして,そのキーになる要素は,RSS 2.0 の規格のものか,もしくは RSS 2.0 で定められている方法で拡張されている要素をそのまま使います.新しいのは,どれがソートのキーになる要素なのかを指定する方法と,ソートの方法を指定する方法を提案している事です.それらは Simple List Extensions の規格で指定してある方法で RSS 2.0 の中で記述する訳です.

で,例を考えてみました.ある商品の発売日が item に含まれていて,これで RSS の item をソートします.item が公開された日時の情報は pubDate で item で話題にしている商品発売日とは事なる日付です.

<rss version="2.0"
   xmlns:cf="http://www.microsoft.com/schemas/rss/core/2005"
   xmlns:ex="http://www.example.com/ns/ex/">
   <channel>
   <title>商品発売日</title>
   <link>http://www.example.org/12345</link>
   <description>リストの例:商品発売日で item をソートしよう</description>
   <cf:treatAs>list</cf:treatAs>
   <cf:listinfo>
      <cf:sort>
         <ex:xyz data-type="date">発売日</ex:xyz>
      </cf:sort>
      <cf:group>
         <ex:xyz>発売日</ex:xyz>
      </cf:group>
   <cf:listinfo>
   <item>
      <title>タイトル1</title>
      <link>http://www.example.org/12345/1</link>
      <pubDate>Mon, Jun 27 2005 21:44:31 +0900</pubDate>
      <ex:xyz>Sun, Jun 26 2005</ex:xyz>
   </item>
   <item>
      <title>タイトル2</title>
      <link>http://www.example.org/12345/2</link>
      <pubDate>Mon, Jun 27 21:44:32 +0900</pubDate>
      <ex:xyz>Mon, Jun 27 2005</ex:xyz>
   </item>
   <item>
      <title>タイトル3</title>
      <link>http://www.example.org/12345/3</link>
      <pubDate>Mon, Jun 27 21:44:33 +0900</pubDate>
      <ex:xyz>Tue, Jun 28 2005</ex:xyz>
   </item>
   </channel>
</rss>

この RSS では発売日が ex:xyz っていう要素だとして,別の RSS では ex:abc で別の日付情報を扱っていたとします.それぞれ cf:sort の中で ex:xyz と ex:abc が data-type="date" として扱われているのであれば,両方の RSS を混ぜて日付情報でソートできるように実装できそうですね.

でも,価格情報だと単位が揃わなかったら難しそうです.日本円と米国ドルが価格情報としてそれぞれ別々の RSS にあったとして,data-type="number" だとしても,価格の単位の情報とどう関連づけるかが定義されていなければソートできないですよね.

ソートする方法を定義するっていうのはいいけど,そこに拡張性がないとすっごく限定された用途でしか使えないような気がします.

単に RSS リーダ側で,各 item を認識して,どの item でソートするのか指定できるようにするのと比べてどのようなメリットがあるのかな.

ぼくは RSS 2.0 は良くわかりません.マイクロソフトの Simple List Extensions Specification も読んでも良くわかりませんでした.なんか間違っていたり見落としていたり勘違いがあったら教えてくださいまし.

参考:

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6 月 25 日

RSS を特定の条件でソートする

RSS の item をある特定の条件でソートできるように,順番の情報を追加する方法をマイクロソフトが提案しているそうです.RSS 1.0 なら RDF/XML として,とても柔軟に拡張できます.RDF/XML ではない場合は,ソートする為の順番の情報はさまざまな種類が必要になるのでは無いでしょうか.RDF なら他の目的で用意された語彙がそのまま流用できます.

CNET Japan の記事を引用します:

現在のRSSフィードは、単なるメッセージの流れとして送受信されており、その順番はメッセージが送信された時間によって決まる。Microsoftは、これに順番情報を追加する方法を提案しており、電子商取引サイトのベストセラーリストや、予定の作成順ではなくイベントの日付順に並んだカレンダー情報などを、RSSフィードがもっとうまく処理できるようにしたいと考えている。

引用終わり.

ここでの RSS は RSS/XML である RSS 1.0 のことではないだろうと思います.

RSS 1.0 の場合は,イベントのカレンダー情報なら,foaf:topic と http://www.w3.org/2002/12/cal/ical#Vevent を使うっていう手があります.

そうすれば rss:item の中では予定の作成日は dc:date で表現し,イベントの日付は dtstart/date で表現する事になるでしょう.

例えばこんな感じ:

<item rdf:about="http://onohiroki.cycling.jp/calendar/cal2005-06.html#d20050625">
  <title>2005-06-25 ツール・ド・美ケ原</title>
  <link>http://onohiroki.cycling.jp/calendar/cal2005-06.html#d20050625</link>
  <dc:date>2005-04-19T13:40:33Z</dc:date>
  <foaf:topic xmlns="http://www.w3.org/2002/12/cal/ical#">
    <Vevent>
      <dtstart rdf:parseType="Resource">
        <date>2005-06-25</date>
      </dtstart>
      <dtend rdf:parseType="Resource">
        <date>2005-06-27</date>
      </dtend>
      <summary>ツール・ド・美ケ原</summary>
      <uid>496B790F-660A-11D9-AF83-0003937B6ADA</uid>
      <dtstamp rdf:parseType="Resource">
        <dateTime>2005-04-19T13:40:33Z</dateTime>
      </dtstamp>
    </Vevent>
  </foaf:topic>
</item>

dc:date の 2005-04-19 はイベント情報を iCal に入力した日付で,イベントの日付は 開始 (dtstart/date) が 2005-06-25 で 2005-06-26 までです.iCalender の仕様により終了日 (dtend/date) は 2005-06-27 って表現されます.

これならイベントの日付でソートする事もできますよね.

RDF/XML で記述すると,けっこう複雑に見えますが,普通は手書きで書く訳ではないですから.

ぼくは iCal を使ってスケジュール管理しています.その中でも公開するサイクリングの情報は,iCalender の .ics ファイルを XML に変換し,さらに RDF Calender や RSS に変換しています.それがさらに XHTML に変換されて,カレンダーのページになったり,Welcome ページのイベント情報一覧になったりしています.

その作業は Mac OS X でスクリプトを起動すれば,Web の更新まで全自動です.

きっと RSS 2.0 用に Really Simple な規格を考えて普及させようって事なんだろうなぁ.RDF をベースに Semantic Web を考えている側からは,それを RDF に変換する方法だけ確立しておけばいいのかな.

これから寝て,起きたら松本に向けて出発です.ツール・ド・美ケ原という自転車でのヒルクライムレースに参加して来ます.今回はタンデム自転車で参戦です.さてはて.

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6 月 23 日

ぼくのおうちへようこそ〜公開物はどこまでコントロールできるのか

Web サイトの私物感って話.このブログをお気に入りに入れたり、ブックマークするのはやめてくださいって Web で主張している人がいて,それが話題になってました.ここでのブックマークって,オンラインのブックマークぢゃなくて Web ブラウザのブックマークの事でしょうね.アクセスログ解析をしていて,どこのページのリンクをたどって来たのか (リンク元/referer) をチェックしていたのに,Web ブラウザでブックマークされちゃうと referer に値が入らなくて気に入らないらしい.だいたい Web がなんなのかを知ろうとも思っていない人に,アクセスログ解析なんてすぎたおもちゃだよなぁ.あぶないからやめとけと.

StarChartLog でこの話題を取り上げていました:

引用します:

「ホームページ=家」「ウェブログ=部屋」という考え方の人が特に深く考えないままウェブログを始め、モヒカン族(otsuneさん命名)な人々とトラブル、ってのはよくあるパターンです。部屋の窓を開けたまま「窓から入らないでください」と言うのはモヒカン族に通じない、と。FC2にパスワード認証機能(例えれば「部屋の窓に鍵をかける機能」)があったのはラッキーだったのでしょう。

引用終わり.

部屋の窓を開けたまま「窓から入らないでください」と言うのは通用しないというのはわかりやすいです.でも,そもそも「ホームページ=家」ってのが間違いの始まりだと思うのです.家に土足であがってくるモヒカン族は悪いやつらだっていう発想がモヒカン族ではない人にはあるかもしれませんが,あなたの Web ページはあんたの家ぢゃないのだと.Web ページは,公共の場の壁を借りて張り出すポスターで Weblog (ウェブログ/ブログ) は壁新聞みたいな感じかな.もう張り出したちゃったら誰でも自由に見る事ができる訳です.もちろん人通りの多い場所でなく,裏通りのご近所さんしか見ないような場所を選んで張り出すのでもかまわないけど,やっぱりひとたび話題になれば,いろんな人が見に来るし,場合によっては批判されちゃったりする訳です.

それが嫌なら,チラシの裏に書いておくとか,自分の机の引き出しにしまったノートに書いておくとかすれば良い訳です.で,読んでほしい人にだけちょっとみせると.

ここでのモヒカン族とは Internet の原理原則をふまえて行動する強力な武器を持っている人ってところかな...

モヒカン族
void GraphicWizardsLair( void ); // 「ネットのお宅くんたちの理屈は気持ち悪いので聞き入れるつもりは有りません」というありがちな遮断
http://www.otsune.com/diary/2005/06/14/4.html

壁に張り出して,だれが読んだのかが気になるから監視したい.さらには読む人を自分の好みで選別したり,読み手の読み方や鑑賞の仕方を指定してコントロールしたい...それが不健康の始まり.

公共の場に張り出しちゃったら,もうコントロールできる範囲は限られしまって,他人にあーしろこーしろとはあまり注文できないもんです.

招待制のソーシャルネットワーアクサービスである mixi の非会員が,mixi 内からリンクされてむかつくって話も,根は同じだと感じます.

問題を解決する方法を考えてみました:

  • アクセスログ解析をやめるか,結果をあまり気にしない
  • コントロールできる範囲がどこまでなのかについての認識を改める
  • パスワード制にして,コントロールできる範囲を広げる

やっぱりモヒカン族になる決意がないならパスワード制限かな.

はてなダイヤリーもプライベートモードにすれば,特定の ID の人しか読めないようにできますね.mixi も「足跡」という機能で,だれがアクセスして来たのかの履歴がとれるので,コントロールできる範囲が多くてよいのかもしれません.

ぼくは現在アクセスログ解析ができていないのですが,アクセスログ解析を中断したときには開放感を味わいました.なんて健康的なんだって思いました.
でもやっぱりまじめに Web サイトを運営するならアクセスログ解析って有用なので近く復活させようと思っています.

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6 月 16 日

はてなダイアリーの RSS で足りないところ

先日,はてなダイアリーの RSS に仕様変更があり,要約部分に「はてな記法」が用いられていたのが改められました.やったーって思いましたが,まだ不十分だと思うのです.

まず ->>[] などの記法については,要約部分に含まれないようになりました.でもこれって単にその部分の記号を削除しただけぢゃん.

はてなダイアリーを書く時に用いる事ができる特殊な記法である「はてな記法」はもっといろいろな種類があります.

特にどうにかしてほしいのは,「http 記法」とか「書影や書籍タイトルのための省略記法」ですね.

「http 記法」ってのは,はてなダイアリーにおいて [http://www.hatena.ne.jp/:title] のように記述すると,指定した URI の Web ページのタイトルを表示するという機能だし,「書影や書籍タイトルのための省略記法」は asin:4886487319:title のように記述すると,指定した ISBN コードから書籍のタイトルを表示する機能です.たしかに直接はてなダイアリーのページを見れば,Web ページのタイトルや書籍のタイトルが見えるのですが,RSS の概要には URI や ISBN コードが「はてな記法」で書かれているだけで,タイトルなどはわからないのです.RSS がいったいなんなのかを考えれば,このままではダメなはずです.「はてな」の外での再利用の為に,わざわざ RSS を公開しているのですから.

今回の仕様変更では,極一部だけの対処でしたが,ぜひ根本的な解決をして欲しいと思います.

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はっとして GRDDL

神崎さんの「RDFとセマンティック・ウェブの現在」を見て,はっとしました.以前から神崎さんの「XHTML metainformation profile」のプロファイルを利用してました.そのプロファイルを head 要素の profile 属性で指定するだけで良いのかそれとも同時に GRDDL のプロファイルも指定して,さらに link 要素で XSLT スタイルシートを指定するのかな.これがひっかかったのです.

GRDDL というのは,XHTML でコンテンツを書く時にちょっとした仕掛けをしておけば,それを変換してメタデータRDF として抽出できるっていう仕組みです.

ここでは profile 属性と link 要素で GRDDL を利用と書いてあります.
それならこんなになるのでしょうか...

<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">
<head profile="http://www.w3.org/2003/g/data-view http://purl.org/net/ns/metaprof">
	<link rel="transformation" href="http://www.kanzaki.com/parts/xh2rdf.xsl" />
...

さらに神崎さんのサイトの他のコンテンツを読んでみると,プロファイル側で GRDDL で利用する XSLT スタイルシートを定義すれば,個々の XHTML 文書の link 要素で XSLT スタイルシートを指定しなくても良いという記述がありました.

つまり,やっぱり head 要素の profile 属性で,プロファイルを http://purl.org/net/ns/metaprof って指定しておけば,そのプロファイルの中で XSLT スタイルシートが定義されているので大丈夫ってわけです.

<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">
<head profile="http://purl.org/net/ns/metaprof">
...

以前読んだ時に理解が足りなかったのか,それとも忘れてしまっていたのか.
より理解が深まりました.

(メタデータプロファイルの URI は、http://purl.org/net/ns/metaprof/ ではなくて http://purl.org/net/ns/metaprof でした.最後の / は無しでした.修正しました.神崎さん,ご指摘ありがとうございました.)

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超小径車

界隈でとても車輪の小さい折りたたみ自転車が話題になっていますが,タイヤが 8 インチの折りたたみ自転車であるエクスウォーカーってのはどうでしょう? 用途を限定した自転車として考えると値段も3 万円弱と とっても安いし悪くないのでは?

しかしページでエクスウォーカーぢゃなくて,大きな文字でエクスウォー...になっていますよ(2005-06-16T12:40 現在.) 修正しましょう>岡田さん.

[追記: ぼくの環境で「エクスウォー」と見えて「カー」が無いように見えたのは,文字サイズを大きく指定していたからでした.つまり「カー」が脱字だったのでは無くて,スタイルシートで文字の大きさと関係なく,文字が入るブロックの大きさを 370 ピクセルってしていしているので,それに入りきらなかった文字が表示されなかったのです.font 要素の size 属性で 7 って指定しても,それはブラウザ側の文字の大きさの設定に対する相対値だから実際の文字の大きさがほ場されていないのね.ってわけで,そこを修正してほしいなと.]

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更新情報

6 月 14 日

iCab 再び

Macintosh 用の Web ブラウザiCab っていうものがあります.その昔は軽快に動いて,HTML の文法チェックまでしてくれるすてきなブラウザでした.でも文法チェックはなかなか XHTML に対応しないし,CSS への対応もさっぱり進まずで,きれいさっぱりその存在を忘れていました.今 iCab 3.0 のベータ版が出ていて,すっごく良くなっていました.

もう 1 週間ほど前の話題なのですが,それに気がついたのは Konqueror という KHTML ベースの Web ブラウザが Acid2 テストにパスしたという話題で,Konqueror は Safari に続く 2 番目でなく 3 番目だよ,2 番目は iCab だっていう話を目にしたのです.

で,たしかに iCab 3.0 のベータ版がダウンロードできるようになっていて,確かにぼくの環境でも Acid2 テストをほぼきちんと描画できていました.フォントの都合とかで多少乱れているように見えますが.

Acid2 テストというのは,Web ブラウザが HTML や CSS などの標準にどれだけ対応しているかを試す意地悪テストで,うまく行くと黄色い顔が描画されるのですが,すこしでも HTML や CSS への対応に不備があると,たちまちめちゃくちゃな描画になるような仕掛けになっています.

iCab の 3.0 以前のバージョンは,CSS への対応がかなり怪しかったのですが,3.0 のベータ版では,どの Web ブラウザと比べても負け無いすばらしい仕上がりになっています.

あと XHTML の文法テストもしているようです.文法間違いがあると iCab のウィンドウ内の顔が泣いた顔になるのですが,正しい HTML だと笑顔になります.以前は XHTML だとチェックできないって警告が出ていたのですが,今はちゃんと笑顔になります.

ちなみに Safari は,まだ Acid2 テストにパスしたバージョンは配布されていないようですね.

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タンデム自転車はどこを走ることができるか

東京都では二輪の自転車には、運転者以外の者を乗車させないこととありますが,オートバイの二人乗りと違って,ペダリングや場合によってはブレーキ操作などで運転に参加できるタンデムのストーカが「運転者以外」なのかどうかがはっきりしません.以前北海道の公安に問い合わせたら,ストーカが運転者以外なのかどうかわからないという回答しか得られませんでした.

長野県では二輪又は三輪の自転車には、運転者以外の者を乗車させないのを原則としながら2人乗り用としての構造を有する自転車に運転者以外の者1人を乗車させる場合は例外として認めているので,2人乗り用としての構造を有する自転車であるタンデム自転車ではストーカが運転者であってもそうでなくても問題ないことになります.

多くの都道府県では二輪又は三輪の自転車にはという限定した上で制限しているので,それ以上の車輪があれば,乗車装置の数だけ乗ってかまいません.東京都なら二輪の自転車にはという制限なので 3 輪のタンデム自転車なら,2 人で乗れます.

神奈川県では二輪又は三輪の自転車にあつては、1人を超えないこと。ただし、乗車装置を設け、安全な方法で当該乗車装置に6歳未満の者1人を乗車させ、16歳以上の者が運転する場合、又は道路法(昭和27年法律第180号)第48条の8第2項に規定する自転車専用道路等において乗車装置に応じた人員が乗車する場合は、この限りでない。となっています.ここで注目なのは「自転車専用道路」ではなくて「自転車専用道路等」となっていることです.自転車専用道路以外にどんな道が「等」に含まれているのでしょう.

道路法第48条の8第2項に規定する自転車専用道路等というのは,自転車専用道路,自転車歩行者専用道路,歩行者専用道路を自転車専用道路等としています.

ですから神奈川県では自転車専用道路と自転車歩行者専用道路は,タンデム自転車などの複数の乗車装置がある自転車では乗車装置の数だけ乗ってよいことになります.多摩川サイクリングロードは自転車歩行者専用道路っていう区分ですが,タンデム自転車で走ってよいのですね.茨城県では,タンデム自転車なら自転車専用道路と自転車歩行者専用道路を走ってよいと明確に書いてあります.

神奈川県道路交通法施行細則より引用します:

軽車両の乗車人員又は積載の制限)

第9条 法第57条第2項の規定により公安委員会が定める軽車両の乗車人員又は積載物の重量、大きさ若しくは積載の方法の制限は、次に掲げるとおりとする。

  • (1) 乗車人員
    • ア 二輪又は三輪の自転車にあつては、1人を超えないこと。ただし、乗車装置を設け、安全な方法で当該乗車装置に6歳未満の者1人を乗車させ、16歳以上の者が運転する場合、又は道路法(昭和27年法律第180号)第48条の8第2項に規定する自転車専用道路等において乗車装置に応じた人員が乗車する場合は、この限りでない。

引用終わり.

道路法より引用します:

  • 第6節 自転車専用道路等
    • (自転車専用道路等の指定)
    • 第48条の7 道路管理者は、交通の安全と円滑を図るために必要があると認めるときは、まだ供用の開始がない道路又は道路の部分(当該道路の他の部分と構造的に分離されているものに限る。以下本条中同じ。)について、区間を定めて、もつぱら自転車の一般交通の用に供する道路又は道路の部分を指定することができる。
    • 2 道路管理者は、交通の安全と円滑を図るために必要があると認めるときは、まだ供用の開始がない道路又は道路の部分について、区間を定めて、もつぱら自転車及び歩行者の一般交通の用に供する道路又は道路の部分を指定することができる。
    • 3 道路管理者は、交通の安全と円滑を図るために必要があると認めるときは、まだ供用の関始がない道路又は道路の部分について、区間を定めて、もつぱら歩行者の一般交通の用に供する道路又は道路の部分を指定することができる。
    • 4 道路管理者(市町村である道路管理者を除く。)は、前3項の規定による指定をしようとする場合においては、あらかじめ、当該道路又は道路の部分の存する市町村を統括する市町村長に協議しなければならない。その指定を解除しようとする場合においても、同様とする。
    • 5 道路管理者は、第1項から第3項までの規定による指定をしようとする場合においては、国土交通省令で定めるところにより、あらかじめ、その旨を公示しなければならない。その指定を解除しようとする場合においても、同様とする。
    • 《改正》平11法160
    • (道路等との交差等)
    • 第48条の8 道路管理者は、前条第1項から第3項までの規定による指定をした、又はしようとする道路又は道路の部分を道路等と交差させようとする場合においては、当該道路又は道路の部分の安全な交通が確保されるよう措置しなければならない。
    • 2 道路等の管理者は、道路等を前条第1項の規定による指定を受けた道路若しくは道路の部分(以下「自転車専用道路」という。)、同条第2項の規定による指定を受けた道路若しくは道路の部分(以下「自転車歩行者専用道路」という。)又は同条第3項の規定による指定を受けた道路若しくは道路の部分(以下「歩行者専用道路」という。)(以下これらを「自転車専用道路等」と総称する。)と交差させようとする場合においては、当該自転車専用道路等の安全な交通が確保されるよう措置しなければならない。

引用終わり.

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更新情報

6 月 10 日

あまりがんばりすぎないように...

もちろん努力することは悪いことではないでしょう.でも,その目標をどう設定するかってところで間違えちゃいけないと思うのです.

自分がどうありたいか.自分の中に評価基準をもって目標を決めるってのが難しいのですよ.みんなと同じようになろうとか,まわりがそう言っていたからそうなりたいとか,だってそれが常識だからとか... 判断基準を自分の中に持たずに,自分の外に置いてしまうと,まわりに振り回されたり,思い込みで突っ走ったり.

まわりのこと,世間のことをある程度は知った上で,それからちょっと距離を置いて,自分の中に自分なりの評価基準を設定することが大切なのかな.自分なりの評価基準にそってやるべきことをやって,あるべき姿に向かって努力して行く姿勢.そして現状の自分をちゃんと受け止めて評価できること.それらがその人のかっこよさに繋がっているのだと思います.評価基準が自分なりのものであり,行動によってそれを周りに認めさせることが個性なのだと思います.

努力する前に,現状の自分をちゃんと評価して認めることができないと,生きて行くのがしんどいだろうと思うのです.
ぼくはその点でけっこうお気楽で,あまりしんどい生き方を選択していないと思ってます.

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6 月 7 日

Google Sitemaps の Time Zone offset まわりの不具合

すげー簡単なんて言い放ちましたが,じつは昨日の XSLT スタイルシートで RSS 1.0 から ML Sitemap Format のファイルへ変換して Google Sitemaps に登録してみましたが,Invalid Date って言われてしまいました.これはどうも Google Sitemaps 側の不具合らしいです.

一部を引用します:

Sitemap Protocolを読むと、lastmod要素のタイムスタンプはISO 8601形式(Date and Time Formats)で指定することになっていますが、実際にはISO 8601形式のすべての時刻表現を受け付けてくれるわけではないようです。私の気が付いた限りでは、以下のようにLocal Time + Time Zone offset (2005-06-04T09:24:00+09:00)で指定しようとすると、Google Sitemapsは「Invalid Date」と判定するようです。

引用終わり.

まさにこの問題のためにぼくが試した時も駄目でした.

この不具合は Google 側が修正対応してくれるのだろうと期待していますが,とりあえずはざっくり時刻情報を無くしてしまえばいいかなぁ,Google からの情報収集が数時間おきにくる訳ぢゃないんだから.

そういう訳で XSLT を一部修正してみます.

 <xsl:template match="rss:item">
    <url>
        <loc><xsl:value-of select="rss:link"/></loc>
        <lastmod><xsl:value-of select="substring-before(dc:date,'T')"/></lastmod>
    </url>
 </xsl:template>

時刻情報を削って日付だけにするのではなく,時差を計算して世界標準時に変換するなら EXSLT の Dates and Times を使うことになるでしょうね.

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6 月 6 日

dc.date のある RSS 1.0 から XML Sitemap Format へ XSLT

やっぱりさっそく XSLT のスタイルシートを書いてみました.RSS 1.0 に dc.date で 1 つの記事の投稿した日時の情報が入っている場合に,URI と更新日時だけからなる単純な XML Sitemap Format へ変換します.

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<xsl:stylesheet version="1.0"
  xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform"
  xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
  xmlns="http://www.google.com/schemas/sitemap/0.84"
  xmlns:rss="http://purl.org/rss/1.0/"
  xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
  exclude-result-prefixes="rdf rss dc"
>

<xsl:output method="xml" indent="yes" encoding="utf-8" /> 

 <xsl:template match="/">
    <xsl:apply-templates select="rdf:RDF"/>
 </xsl:template>

 <xsl:template match="rdf:RDF">
    <urlset>
        <xsl:apply-templates select="rss:item"/>
    </urlset>
 </xsl:template>

 <xsl:template match="rss:item">
    <url>
        <loc><xsl:value-of select="rss:link"/></loc>
        <lastmod><xsl:value-of select="dc:date"/></lastmod>
    </url>
 </xsl:template>

</xsl:stylesheet>

あははは.すげー簡単ですね.

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XML Sitemap Format と RSS (RDF Site Summary)

Google から Google Sitemaps という新しいサービスが発表されました.正式なサービスというよりは,まだ実験的な意味合いもあるベータ版という位置づけです.
これまでは Google の検索エンジン用の情報を収集しているソフトウェアプログラム (ロボット もしくは クローラ)は,勝手にやってきていろいろ収集して行ったので,収集して欲しいところを収集してくれないという取りこぼしがあったのですが,今後はもっとうまく動くようになりそうです.Google Sitemaps はこちら側から積極的に「こことここを収集してね.これとあれならこっちが重要ですよ.このファイルは毎週更新するけど,こっちは月に一回くらいしか更新しないですよ.」っていう情報を登録しておくことができて,Google のロボットが情報を収集する時にそれを参照するという仕組みです.すばらしい.

で,簡単には収集してほしい URL をテキストファイルに列挙しておけば良いようですが,もっと詳細な情報を登録するには決められた書式である XML Sitemap Format の XML ファイルを作成して登録する必要があるそうです.

ぼくは以前からサイトマップ相当のメタ情報を RDF で用意しておこうと思って RSS 1.0 形式で用意していたのです.これから余分な情報を削って,XML Sitemap Format に変換すれば良い訳です.XSLT で簡単に変換できそうです.でも XML Sitemap Format ぢゃなくて RSS 1.0 などの RDF/XML だったら,すでにあるものが使いまわせたりしたんだろうになぁ.

おのひろきおんらいんの「履歴もしくは日誌」については,1 年分の RSS 1.0 ファイルを生成しています.これを で XML Sitemap Format に変換して登録すればいいのだなって思いました.複数の sitemap ファイルがある場合は,sitemap_index.xml というファイル名でサイトマップインデックスファイルを用意すれば良いようです.だったら「履歴もしくは日誌」については,最新のものと 1 年分まとめたのものを過去の何年分を用意して,さらにおのひろきおんらいんの他のコンテンツについての sitemap ファイルも作っておけばいいかな.

「履歴もしくは日誌」の個別の記事としての URI は例えば http://onohiroki.cycling.jp/weblog200506.html?d20050606n1_ となるのですが,これが Google ではうまく拾われていなくて,代わりに http://onohiroki.cycling.jp/weblog200506.html が収集されているのです.sitemap ファイルを利用すれば,個々の記事が拾われるようになるかな?

なんにしても XSLT で RSS 1.0 を sitemap に変換すれば良いのですから,そんなに難しいことではありません.明日にでもやってみようと思います.

Google Sitemaps については,「絵文録ことのは」で「よくある質問」の日本語訳が公開されていて,とても参考になりました:

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