2005 年 7 月の履歴(もしくは日誌)


2005 年 7 月

7 月 24 日

RDF 的な考え方における人の URI は Web ページとして存在しない URI であるべき

作者の情報を HTML/XHTML に埋め込むっていう話題について,神崎さんからその人の「ホームページ」URIとその人自身のURIを混同しそうな気配があるってことで,それについて簡単にまとめた記事があがりました.結論から言うと,ある Web ページの URI が dc:creator の値になるのはおかしいってことで,それと人物に URI を与えるってのは別の話だというわけです.

このとき、人物のURIは必ずしもウェブ上でアクセスできる必要はない。urn:pim:MK705といったURNでもいいし、でなければhttp://www.kanzaki.com/user/masakaなど、ページとしては存在しないhttp:スキームのURIでもよい(このあたりは、httpRange-14の話を参照)。

なるほど.

  • 人物を表す URI は,Web 上でアクセスできる必要はない.
  • ページとして存在しない URI でもよい.

これって結構 RDF によるメタデータの記述の事をまじめに考えないと感覚として身に付かないですね.逆にいうと普通に Web を使っている感覚からすると,かなり普段の感覚と違う印象でしょうか.ページとして存在しない URI でもよいというか,むしろページとして存在する URI を人物の URI にするのが良くなくて,存在しないほうが良いというのは,なかなか身に付かないですね.頭で分かったつもりでいても,何度でも間違えてる...

7 月 22 日の「はてなの「投げ銭」と Dublin Core メタデータの HTML/XHTML への埋め込み」を書き始めた時は 「Hatena ID Auto-Discovery の仕様」をみてなんか違和感があって書き始めたのだけど,途中でなんだか分からなくなってしまったのです.

現行の「Hatena ID Auto-Discovery の仕様」の次の書き方が問題あるとすれば:

<link rel="DC.creator" title="id:naoya" href="http://www.hatena.ne.jp/user?userid=naoya" />

やっぱり下の書き方が無難かな:

<meta name="dc.creator" content="onohiroki, hatena"/>

いずれにしても HTML/XHTML の head 要素の部分に書き換えるってのはかなり敷居が高いから,はてなの「投げ銭」の場合は記事の中で簡単に書けるやり方が本命になるかなぁ.

関連する話:

http://onohiroki.cycling.jp/tb/tb.cgi/weblog_d20050724n1 TrackBack