2006 年 2 月の履歴(もしくは日誌)


2006 年 2 月

2 月 9 日

カレンダー: iCal と Entourage と Yagoon と Outlook

Mac OS X では iCal を愛用しています.カレンダーのソフトウェアで,スケジュール管理とかできます.iCal は iCalendar という標準をサポートしていて,iCalendar のインポート/エクスポートをサポートしています.そのデータを Mac OS X の iCal 以外ではどう扱うかって事を,以前はるちゃんに質問されました.自分自身,けっこう面倒な思いをしていて,質問された時にはなんもよい情報を提供できませんでした.

会社では Microsoft Exchange Server が動いていて,会議への出席以来がメールで来るのですが,そのメールには iCalendar によるイベント情報が添付されています.Outlook でそれを開くと自分の Outlook のカレンダーにそのイベントが登録され,会議への出席がスケジュールされます.これは Windows での話.

会社でも Mac OS X を使っているので,Exchange Server にアクセスするには Microsoft Entourage を使っています.ほぼ Outlook と同じ事ができます.Windows 側の Outlook と Entourage は Exchange サーバを介して同期します.Outlook からイベントを iCalendar 形式でエクスポートする方法は分かりませんが,Entourage では,カレンダー表示した時に,イベントを Finder にドラグアンドドロップすると拡張子 ics で iCalendar のファイルができます.これを iCal にドラグアンドドロップすれば,登録されるよう見えるのですが,実はうまく登録されません.互換性がないのでしょう.

Windows 用のフリーウェアに Yagoon Time というのがあります.これは iCal の iCalendar も Entourage の iCalendar もきちんと読めるようです.基本画面は iCal とほぼ同じなので,iCal を愛用しているぼくには,分かりやすいです.英語版のソフトウェアですが,日本語の扱いも問題無さそうです.

Exchange を介してやって来た会議出席依頼は,Entourage でスケジュールに登録し,Entourage のカレンダー画面から,Finder にドラグアンドドロップして ics ファイルを生成.それを Windows の Yagoon に読み込み.Yagoon のカレンダー画面でイベントを右クリックするとメニューが出るので,そのなかから「Send Event with email...」を選びます.すると,そのイベント単体の ics ファイルが作られて,それがメールに添付されます.その ics ファイルを Mac OS X 側で iCal に読み込み.

こうして書くと,ややこしくてかなり手間がかかっているような感じですが...

Entourage がこの春にアップデートして iCal との互換性が高くなるってのに期待しましょう.

iCal のデータを Windows 側で活用したいという人は Yagoon を試してみるといいと思います.どうやって iCal と同期すれば良いのかはわかりませんが,iCal で書き出した iCalendar のファイル(拡張子 ics のファイル)はうまく読み込めます.

まとめ
Windows で iCal のデータを見るなら,Yagoon が良さそう.
Outlook / Entourage の iCalendar ファイルを iCal に読み込ませるには,一度 Yagoon で読み込んでから書き出すとうまく行く.

[追記:2006-02-20: Entourage の ics ファイルは,iCal でうまく読み込める事が多いけど,たまに駄目な場合があるようで,その場合でも Yagoon Time を介すれば大丈夫でした.]

http://onohiroki.cycling.jp/tb/tb.cgi/weblog_d20060209n1 TrackBack