2006 年 5 月の履歴(もしくは日誌)


2006 年 5 月

5 月 5 日

チェーンメールについての解説ページ

「転送して」と書いてあるメールはチェーンメールであり,転送しない.

ただそれだけのルールなんだけど,あまり理解されていないようです.チェーンメールはいたずらであると認識している人が多いので,いざ善意からの献血とかボランティアについてのチェーンメールなんかが出回ると大混乱になったりします.いたずらではない善意から発生したチェーンメールのほうが深刻だとぼくは思います.

ところが最近は携帯電話のメールで長文が扱えるようになり,さらに携帯電話メールを扱う中学生や高校生が増えた為に,いたずらのチェーンメールの問題が深刻化しているようです.

中学生や高校生とのやりとりがなければ気がつかないでしょうけど,実はかなりチェーンメールが出回っているようなのです.

チェーンメールについて転送はやめようと説明しながら,もし不安ならこちらに転送してくださいと転送先メールアドレスを用意している組織があったりします.それでは転送しなくて大丈夫だという説明の説得力が失われてしまいます.結局,転送しないと殺しに行くなどと脅迫しているようないたずらのチェーエンメールを受け取って不安に感じている中学生や高校生の不安を取り除き,明確な対応法をを示すことができている Web サイトが少ないのです.

また,チェーンメールをあれこれ紹介しているサイトでは,いたずらのチェーンメールに対して「いたずらに決まっているだろ信じるやつはバカ」みたいな立場で紹介していることが多いようです.そのような態度での説明を読んで不安を感じている人が納得できるとは思えません.

結局,ひとりひとりの不安をきちんと聞いて,チェーンメールについて判断できるだけの情報を与え,正しい対処の仕方を示すということをこつこつやるのが良いと思うのですが,そういう事をやっているところがあまり見当たりません.

だから自分でできる範囲でやってみました.

ぼくは善意から始まったチェーンメールが暴走して行く様を追いかけて Web サイトで紹介していたのですが,チェーンメールについての相談をメールで受け付けると Web サイトに明示したら,常に一定の量で相談のメールが来るようになりました.多くは高校生くらいです.中学生も少なくありません.小学生からも相談がきます.もちろん社会人や子供の親という立場の大人からも相談がきます.

ほとんどは,転送しないと殺しに行くなどと脅迫しているようないたずらのチェーエンメールについての相談です.1 日に何通も相談のメールを受け取ることがあります.

そろそろサブドメインを用意して独立した Web サイトとして再構築しようかと準備を始めています.

これまでもチェーンメールで検索すればそれなりに上位で表示されていたのですが,試してみると今は Yahoo! Japan で 1 位,Google でも 3 位でした.

特に工夫はしていないのですが,やっぱりそれだけいろんなところからリンクされているのかな.

Yahoo! Japan の検索で 1 位になっても,今程度の相談件数ということは,やはり携帯電話向けの対策をもっとまじめにやる必要があると言う事でしょう.

なんにしても,検索エンジンで上位にくるなら,それなりに発言力が高まっているはずです.もっとがんばって,チェーンメールについての説明を充実させて行こうと思います.

そうそう 5 月 5 日は,こどもの日ですね.お子さんがいる人は,ぜひインターネットの利用のルールとかチェーンメールのことについて,お子さんに確認をとってみてくださいまし.

http://onohiroki.cycling.jp/tb/tb.cgi/weblog_d20060505n1 TrackBack