2006 年 5 月の履歴(もしくは日誌)


2006 年 5 月

5 月 29 日

都電荒川線サイクルパス実験とカンファレンスに参加して

5 月 28 日(日)には,江東自転車エコライフの会の中瀬さんに声をかけてもらって,都電網研究会(NPO 全国鉄道利用者会議)が主催の都電荒川線サイクルパス実験とカンファレンスに参加してきました.要は,都電荒川線に自転車を持ち込んでみたらどうだろうかっていう事を確かめて来たのです.

今回は 30 人くらいの参加があったようでした.自転車は 2 台の折り畳み自転車と,1 台の買い物用軽快車(いわゆるママチャリ)が用意されて持ち込まれました.都電の車両は貸し切りで,早稲田から町屋まで乗りました.

都電荒川線は,バリアフリー化がすすんでいて,車いす利用者でもとても簡単に電車に乗り込めそうでした.自転車をもちこむ場合も他の鉄道のように改札口もないですし,道路から車両まで緩やかな斜面を 1 カ所だけ登ればすぐという感じで,車両までのアクセスはとても便利なようです.

ところが,車両が小さくて中は狭いので,実際には自転車をそのまま持ち込むだけのスペースがありません.

折り畳み自転車であれば,車内に置く空間は確保できそうです.

でも,都電荒川線は全部で 12 km ほどの路線なのだとか.自転車に慣れてしまえば,気楽に走りきってしまう距離です.

つまり,自転車をそのまま持ち込めるのであれば,気楽に利用することもあるかもしれませんが,折り畳んだり分解した上で,袋の中に自転車を入れて持ち込むというやり方だと,都電を利用するよりも走ってしまったほうが早いだろうってことになってしまうかも.

サイクルパス実験の後のカンファレンスもなかなか面白い会議でした.

自転車と都市交通の話とか駐輪場所の確保などの話などがありました.駐輪場所の確保の問題については,路上か自治体の土地か民間の土地かによって,責任と権利が縦割りになっているのが問題をややこしくしているという指摘があって,それはなるほどって思いました.路上の問題なら警察だけど,自治体の土地なら行政で,民間の土地なら民間で勝手にしてくれって形なので,ちゃんとした対策を積極的にしていないのではないかという話.

ぼくは,地球環境の為に環境へのインパクトの小さい自転車に乗ろうとか,健康の為に自転車に乗ろうなんて事はほとんど考えていなくて,ただ自転車に乗るのが楽しいのです.もっとも自転車に楽しく乗れるように健康を維持したいとも思うし,楽しく乗れるような環境であって欲しいと考えてはいますけど.そんなぼくにもとても勉強になる機会でした.

横浜カーフリーデーのページの 都電網研究会 サイクルパス実験とカンファレンスの案内
yokohama-car-free-day: 人とまちをつなぐ「都電」の未来を考える…
http://car-free.cocolog-nifty.com/yokohama/2006/05/post_12e6.html

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