履歴もしくは日誌
2010 年 8 月の履歴(もしくは日誌)
2010 年 8 月
8 月 27 日
自転車をこいで充電する/iPhone 編
ハブダイナモから給電する事ができるという E-WERK というのを発売後ですぐに購入しました.自転車で走ると前輪の車軸に組み込まれた発電機(ハブダイナモ)が電気を発生し,それの電圧や電流量を E-WERK が調整し,さまざまな電子機器の電源となります.ハブダイナモはもともとは自転車のライトのためのもの.6 V 3 W くらいの電気を発生します.
E-WERK を購入後すぐに試したのは Garmin GPS と iPhone への充電.Garmin GPS MAP60CSx では問題無く充電できました.iPhone でも試してみると iPhone 3G という古いモデルはちゃんと充電できましたが,iPhone 3GS はうまく充電できませんでした.
自転車が停車している状態から動き出すと,徐々に電圧と電流が増えてあるスピードに達すると iPhone を充電できる条件に達します.iPhone 3G は充電できるようになったら充電が始まるのですが,iPhone 3GS では電流電圧が充電できる条件に達する前に「こんな弱い電源ぢゃ充電できないよ」って判断して充電できませんとメッセージを表示して電源を遮断してしまいます.後から自転車のスピードがある程度になりハブダイナモから十分な電気が供給されても,一度「これだめ」って判断した後では充電が始まらないのです.
後から発売された iPhone 4 も iPhone 3GS と同様に充電できませんでした.
さてはて 9 月に参加するサイクルオレゴンは一週間のキャンプ生活です.自転車で 100 km くらい走ってテントで寝てっていう生活が一週間.約 2000 人が参加するのですがキャンプサイトには通常電源がありません.一般参加者が自由に使えるコンセントってのがないわけです.また自転車で走っている間に,キャンプサイトから次のキャンプサイトまで荷物を運んでくれるのですが,一人 30 kgくらいまでって制限もあるのであまり大げさな機材は持ち込めません.
通常は数泊のサイクリングでも宿でコンセントを借りれば充電できるのですが,サイクルオレゴンではそうはいかないわけです.まさにこのような状況のために E-WERK を買ったのです.で,iPhone 充電の解決策ですが,バッテリジャケットを利用する事で解決しました.
- E-WERK / Busch & Müller KG
http://www.bumm.de/docu/361e.htm - Amazon.co.jp: Juice Pack for iPhone 3G MOP-PH-000001: 家電・カメラ
http://www.amazon.co.jp/dp/B001LQYCD8
iPhone 3GS 用に Juice Pack というのを買って利用していました.これは iPhone の背面にかぶせるジャケットタイプのバッテリで iPhone の予備電池として機能します.Juice Pack を mini USB ケーブルから充電しておけば iPhone にかぶせた時に Juice Pack から iPhone に充電できます.また iPhone も Juice Pack も電池を使い切った場合は,Juice Pack 側に mini USB ケーブルから電源供給すれば iPhone にも Juice Pack にも充電できるっていう品物でした.
iPhone 4 には iPhone 3G と iPhone 3GS 用の Juice Pack はサイズがあわなくてつかないのですが,Dock コネクタ延長ケーブルを使えば iPhone 4 と接続できます.
で,ハブダイナモ -> E-WERK -> Juice Pack -> Dock コネクタ延長ケーブル -> iPhone 4 とつなげて自転車で走ってみました.
これだとうまく充電できる事が分かりました.
停車状態では Juice Pack から iPhone 4 に充電されます.走り始めでハブダイナモが給電を始めると Juice Pack が感知して iPhone 4 への給電を Juice Pack のバッテリからハブダイナモからの給電に切り替えようとします.この時にちょっとタイムラグがあるようで Juice Pack が給電をハブダイナモに切り替えた時にはすでに自転車は時速 15 km くらいに達していて iPhone 4 は給電を受け入れて充電状態になります.
ただしこれは普通に自転車で走り始めた場合.非常にゆっくり時速 10 km 未満で走ると, Juice Pack が給電をハブダイナモに切り替えたタイミングでまだハブダイナモからの電気が十分でなくて iPhone 4 が充電状態にならない事がありました.この場合は一度停車してハブダイナモからの給電が完全に止まった状態から普通に走り始めればまた充電されます.
これなら E-WERK が供給できる電流量から考えても,iPhone 4 に付属の AC アダプタから充電する時とあまり違わない充電時間で充電できそうです.
ソフトバンクモバイルは海外のデータローミングでも一日 1500 円程度のパケット定額で使えるので,今度のサイクルオレゴンでは iPhone 4 をばんばん使おうと思います.もっともサイクルオレゴンに参加している間は,ほとんど圏外だと思うけど.
ところで E-WERK のメーカである Busch & Müller もこの問題をちゃんと分かっていて,解決するためのアクセサリーを売っています.
他に充電したい機器は Nikon D40 デジタル一眼レフカメラがあります.コンパクトデジタルカメラでも良いけど,せっかくだから一眼レフを持って行く事にしました.するとこの電池も充電する事を考えないとならないわけです.D40 の付属の充電器は電灯線(コンセント)から充電することしかできないので,何か方法を考えなければなりません.こっちはまた後日書きたいと思います.
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