2016 年 5 月の履歴(もしくは日誌)


2016 年 5 月

5 月 7 日

Garmin Vivosmart HR をしばらく使ってみて

発売と同時に Garmin Vivosmart HR を購入しました.やはりリストウォッチ型で ANT+ 心拍センサーとしても機能するという機能が一番注目されていますし,ぼくもそこに期待して購入しました.期待通りでした.

ANT+ 心拍センサーとして
Garmin Edge シリーズや Garmin GPSMAP 62s などに ANT+ で心拍データを送れます.ぼくは胸につけるセンサーもそんなに不快ではないですが,腕につけるのは手軽で良いです.それに常に腕につけているので装着忘れってことがないのも便利です.
同じように腕に装着する mio velo と比べると動作時間が長いのが良いです.心拍センサーとして使って Edge 1000J よりも電池が長持ちなので電池については不満がないです.mio velo は ANT+ だけでなく Bluetooth にも対応していますが,電池が持ちません.mio velo は自転車用としては電池がすぐになくなってしまうのが不満でした.
心拍データは常に計測しているわけではありません.ANT+ でブロードキャストしている時と,ワークアウトの記録の時だけ継続的に計測していて,通常は間欠的に計測しているみたいです.間欠的に計測している通常モードでは,胸につける心拍センサーなどとは直接比較できないと思います.
ぼくの印象では胸につけるタイプの Wahoo TICKR X と比べて,vivosmart HR は反応が若干鈍いような気がするものの,表示される数値は問題ないと思いました.数値を見ながらトレーニングする人がどれくらいの性能を期待するのかぼくにはわかりませんが,サイクリング中に参考程度に数値を確認したり後から記録を見るという使い方なら,精度や反応速度で不満はないだろうと思います.ぼくは不満ないです.
Bluetooth 機能について
心拍データを送信するのは ANT+ だけで Blueotooth では心拍データを他のデバイスに送信できません.
iPhone とデータを同期したり,iPhone から通知を受けたりするのに Blueotooth が利用されます.
iPhone との Bluetooth 接続が切れた時に通知する機能があります.これは今の所は Apple Watch には無い機能です.
ライフログ/アクティビティトラッカーとして
1日の心拍数が記録できます.特に睡眠中の記録ができるのが嬉しいです.これで寝ている時の心拍数がわかります.つまり安静時にどこまで心拍数が低くなるのか勝手に記録されます.心拍数トレーニングでは安静時心拍数を知ることは基本なんだと思いますが,安静時心拍数が手間なく計れるのが良いです.数日の安静時心拍数から平均安静時心拍が算出されます.この平均安静時心拍からどれくらい疲労がたまっているのかを客観的な数値データとして知ることができます.また体調を崩すと安静時心拍があがるのがわかります.肺炎にかかって 39 度の熱が出た時は安静時心拍が上がってましたし,お医者さんがもう大丈夫って判断してくださった時には,確かに安静時心拍がいつもの値近くまで回復してました.平均安静時心拍は面白いです.
睡眠データの記録を自動でやってくれます.眠りの深さとか眠りに入った時刻,目覚めた時刻,夜中に何回起きたかとか.これが自動で記録できるのは便利.iPhone アプリなんかにもそういうのがありますが,vivosmart HR の方がずっと手軽.睡眠データは vivosmart HR のセンサーによる記録をクラウドにアップロード後に処理をしているような気がします.眠りが浅くなったところでバイブレータで起こしてくれるような機能はないのですが,睡眠の解析を本体内で行わずにクラウド側でしているとしたら,眠りが浅くなったところで起こすような機能の実現は難しいでしょうね.
スマートウォッチとして
ぼくは左腕に Apple Watch,右腕に vivosmart HR を装着しています.スマートウォッチとしては vivosmart HR には何も期待していません.iPhone から通知を受ける機能は Apple Watch の方が細かい設定があって数段上の使い心地です.vivosmart HR は時計としても使っていなくて,デフォルトの表示は心拍です.

現状で胸に心拍センサーをつけるのが嫌だけど,心拍センサーを使って Garmin Edge などで記録したいということだと Garmin vivosmart HR が一番なんだろうと思います.

ANT+ 心拍センサーの機能を重要視しない場合でも,アクティビティトラッカーとしてとても良いと思います.

Garmin vivosmart HR の記録は Garmin Connect っていうサービスに蓄積されます.以前は Garmin Connect Mobile っていう iPohone 用アプリ経由で iPhone の healthkit / ヘルスアプリに同期できるデータは「歩数」,「アクティブエネルギー」,「ウォーキング+ランニング」の距離の三つだけでした.

Garmin Connect Mobile っが更新されて,さらに「ボディマス指数(BMI)」,「ワークアウト」,「安静時消費エネルギー」,「上がった階数」,「心拍数」,「睡眠分析」,「体脂肪率」,「体重」が iPhone の healthkit / ヘルスアプリに同期できるようになりました.「ボディマス指数(BMI)」,「体脂肪率」,「体重」は vivosmart HR には関係ないです.

特に Apple Watch ではできない「睡眠分析」が同期できるようになったはとても嬉しいです.

ちなみに長袖のシャツを着ていると袖口で Garmin vivosmart HR が引っかかると思います.ぼくは Apple Watch も vivosmart HR も引っかかります.それを解決する小物があります.袖口のボタンを追加して袖口を広げる小物.これ便利に使っています.でも次から時計類が引っかからないようにシャツをオーダーしたいです.

vivosmart HR はとても気に入って使っています.このまま Apple Watch と併用します.最近 Garmin は次々に新しい製品を出してくるので,vivosmart HR の後継になるものが出てくるのも,そんなに遠い先で無いような気もしますが,とりあえず vivosmart HR には大きな不満はないので長く使うことができそうです.

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