しまんと・春・ロングらいど 2001

リカンベントで参加したサイクリングイベントの参加レポート

リカンベントサイクリングクラブ 四国 2 泊 3 日の旅

2001 年 3 月 25 日 四国 高知県中村市

ことしもしまんとへ

今年も「しまんと・春・ロングらいど」へ参加した.四国の四万十川で行われるサイクリング・イベントだ.

このイベントでは小径車やリカンベントの部門がある.まぁ車種はなんでもかまわないってことなのだが,特にリカンベントのカテゴリーが設けられたっていうのは,この大会からではないのだろうか?

今年も Bike Friday の折り畳みリカンベントである Sat R Day Recumbent で参加した.今回も Sat R Day を分解してスーツケースに入れて持ち運んだ.飛行機や新幹線を使う場合は,ケースにいれたほうが楽だし,飛行機で荷物を預ける時にも,輪行袋よりはケースのほうが安心だ.分解・組み立ての時間が十分にあるのなら,ケースはとても便利だ.

羽田から高知へ

予定時刻にちょっと遅れて ANA 0561 が羽田空港を飛び立つ.結局同じ飛行機に乗る予定だった杉並の渡邊さんの事は見かけなかった.

昨夜は遅くまで GPS のデータを作成して睡眠不足だったので,飛行機が上昇をはじめるとすぐに寝てしまった.

高知に着いてから荷物の受け取り場所で渡邉さんと合流.渡邉さんは輪行袋で,シートは本体と別にパッキングしていた.バッグ類などがあるので,荷物が沢山ある.その点ぼくは Sat R Day が入ったスーツケースと,着替えなどが入ったバックパックの 2 つだけだ.

飛行機の到着はちょっと遅れたようだが,その後は高知駅へのバス,高知駅からの特急電車と無駄な待ち時間無しでスムースに乗り換えることができた.

中村到着・メンバー集合

中村駅では大阪勢の,にいくらさん,SATO さん,はらださんに出迎えられ,しばらくしたら足摺岬から走ってきたパナールさん,こだまさんと合流.

ホテル・サンリバー四万十の駐車場でさっそく試乗会.
ひさしぶりに乗った Windcheetah は,ぼくが持っていた印象よりは乗りやすかった.トライクに慣れてきたので,そう感じるのだろうか.

パナールさんとこだまさんが,合流する直前の 15:30 ごろに,震度 4 ほどの地震があった.その関係で電車が送れてしまい,むなかたさんとまごめさんが,高知駅で足止めに.

夕方になって居酒屋で作戦会議.
しかし特に作戦も出ないまま,なんとなく皆楽しい気分になって,会議は終った.

夜 20 時を過ぎてから,鉄道が回復する.むなかたさんとまごめさんが中村に到着したのは 25 時半すぎだった.

朝は 6 時 50 分にぼくらが宿泊する中村プリンスホテルの 1 階に集合.7 時に出発予定だった.ぼくは早めに準備を始める.チェックアウトをすませてから,まだ顔を見せないメンバーに電話をしてみる.ホテルは違うが,昨夜深夜に到着したむなかたさんが心配だ.むなかたさんは登り坂には強いが,朝に弱い(笑).6 時 40 分ごろに念の為にむなかたさんに電話してみると,ねぼけた応答が帰ってきた.まだ寝ていたのだ! 急がないと間に合わないぞ,むなかたさん.中村プリンスホテルを出発した直後にまごめさん,開会式会場の安並運動公園に到着してからむなかたさんが合流した.やっと全員そろった.

開会式 / 安並運動公園

結局 25 日日曜日の大会当日は朝から雨だった.天気予報でも開会式でも,このあと緩やかに天気は回復してくるだろうと希望的な観測.予定をちょっと遅れて安並運動公園を出発.坂折橋まで移動してスタートと聞いていたのだが,その坂折橋に到着する前にいきなり渡邊さんの Sat R Day の前輪がパンクしてしまう.数人が一緒に残って,パンク修理を見守る.走り出すまではちょっと心配ではないか.修理道具の忘れ物がないとも限らないし.

坂折橋に到着してみると,すでにだれもいない.
ここからはペースをあげて,先行組を追いかける.

登り坂

今年のコースはスタートしてから標高で 600 m くらいの峠をまず越えるという説明だった.なかなかの登り坂.最後尾から遅れてスタートの形だったのだが,最初に Windcheetah のにいくらさんに追いついた.そして BikeE のこだまさん.

パナールさんが Toxy を押している.前輪駆動の Toxy は晴れていれば問題がないが,雨で路面が濡れてしまうと,駆動輪の前輪がスリップしてしまってうまく坂がのぼれないとか.なるほど前輪にうまくトラクションがかからないのだ.リカンベントでは体重移動もほとんどできないし.前輪駆動はツーリング向きではないようだ.

しばらく坂を登ると,集団がいた.

チェックポイント 1 / 峠

07:54

チェックポイント 1 の峠で,一度全員がそろうのを待つのだという説明だった.

下りが急で危ないので,大会側が用意した先導者を追い抜かないようにゆっくり下らないとならないという説明だった.

集団のなかにむなかたさんを見つけて一緒に走ることに.先行するむなかたさんを追いかける.追突を避けるために間後でなく斜め後につく.雨の中のワインディング.編隊飛行するリカンベント.

しばらくして四万十川の本流沿いの道になる.去年走ったコースはもっと下流側だ・

チェックポイント 2 / ライダーズ・イン十和田

10:41

チェックポイント 2 の「ライダーズ・イン十和田」に到着.用意されたおにぎりなどを食べる.雨だし競走ではないのだからゆっくり行こうってことで,遅れているメンバーを待つことにして,1 時間ほど休憩する.にいくらさんや歩いて坂を登ったパナールさんの到着を確認して,全員無事に走っていることを確認してから出発.

ここからしばらく下ると去年のコースだった道にでるのだが,去年のコースの折り返しは峠を一つ越えるというコースだった.今年はその峠を逆から登る.登りと言ってもほんの少しで短い坂だ.

チェックポイント 3 / 西土佐村カヌー館

13:32

チェックポイント 3 の西土佐村カヌー館に到着.去年の閉会式がこの場所だった.

雨の中ではパンクが多い.雨でとがった異物が路面に流れてきたり,路面の泥などが流されて,とがった異物が出てきたりするのだろう.パンク修理をする人の横を何度も通ってきた.昼食ポイントのここにきて,いきなりぼくの Sat R Day の後輪がパンクしてしまう.後輪だ.見ると硝子の破片のようなものが刺さっていた.確かに後のタイヤはかなりすり減ってはいるが,タイヤが新品でもやっぱりこれなら刺さったらパンクであろう.

皆が昼食をとるなかで,とりあえずパンクの修理をする.とは言っても単にチューブを予備と交換するだけだ.今回は予備のチューブを一本しか持ってきていないが,足りるのか?

すでにぼくらリカンベントサイクリングクラブはかなり遅れていた.ぼくのトラブルでさらに遅れてしまうのはなんなので,すぐに追いつくからと根拠の無いことを言って皆には先に行ってもらった.チューブの交換を済ませてからとりあえず昼食.

遅れて到着したにいくらさんといいづかさんは,ぼくが昼食を食べているときにはまだいたのであるが,まず準備が整ったにいくらさんが出発.準備の遅いいいづかさんよりはぼくのほうが先に出発できるだろうと思っていたら,ぼくの Sat R Day の後輪がしっかり固定されていないことに気がついて,それを直している間にいいづかさんにも先に出発されてしまった.

実はマシントラブルはそれだけではなかった.どうも雨の中の下り坂で急激にブレーキシューが減ってしまったようで,とってもブレーキの効きが悪い.シューがリムにすらないようにするとブレーキが効かないし.
どうも思うようにスピードが出せない.

チェックポイント 4 / 中村かわらっこ

13:32

結局,いいづかさんにも追いつくことなくチェックポイント 4 の「中村かわらっこ」へ.そこでは SHIG さんが出迎えてくれた.仕事の関係などで,大会への正式な参加は見送った物の,この大会のためにやってきたのだ.なんでも Sat R Day は持ってきてあるが,とりあえずレンタルのお買い物自転車を借りて,このチェックポイントまで走ってきたのだそうだ.このチェックポイントでにいくらさん,いいづかさんには追いついたが,他はすでに出発しているという.もっともすでに時間が遅くなっているので,後の人を待っている場合ではないのだ.

今日の大会終了後の予定は SHIG さんなど数人で,翌日しまなみ海道を渡るために,本日中に今治に移動することになっていた.16 時半ごろの電車の予定だったのだが,もう間に合わないのではないか?

いいづかさんも今治に一緒に移動するのだ.ぼくやいいづかさんが遅いので,パナールさんやこだまさん,渡邊さんは予定の電車に乗り遅れて,今治の宿に到着するのが遅くなる.申し訳ないことだ.

ぼくはこのチェックポイントでの休憩はしないことにして先を急ぐことにした.

ところが,しばらくしてまたパンクしてしまった.今度は前輪だ.空気圧が低くなってきたので気が付いたのだ.それほどひどくなさそうなのでとりあえず空気だけ入れてちょっと走ってみる.ゴールまでは持ちそうにない.すぐに空気が抜けてしまう.やはり修理しないとだめなようだ.幸い SHIG さんが,Sat R Day 用の予備チューブを携帯していたので,それをお借りする.ぼくのガスカートリッジ式の空気入れはどうも慣れないからかうまく行かなかったので,空気入れも SHIG さんからお借りする.一人だったら,3 倍くらい修理時間が必要だっただろう.

ゴール / 安並運動公園

すっかり皆に遅れてしまう.気分はかなりブルーだ(苦笑).こんなはずではなかった.ゴールがどこになるのかちゃんと把握していなかったが,開会式があった安並運動公園だということだ.やっとその安並運動公園に到着する.

16:25

リカンベントサイクリングクラブのメンバーに出迎えられる.
閉会式はとっくに終わってしまっている.うーん...

撤収

さて急いで帰り支度だ.今治へ向かうメンバーはホテルに預けている荷物を回収して,中村駅で再集合.確か 18 時半ごろの電車が今治への最終だったはずだ.中村プリンスホテルへで預けてあった,スーツケースを牽引できるようにしたトラベルトレーラを回収して,中村駅へ.Sat R Day を分解してケースに入れるのは手間なので,とりあえず Sat R Day は輪行袋へ.その他の荷物をケースに入れて,電車に乗ることにした.

今日は結局朝からずーと雨だった.靴もびっしょりだが,ゴアテックスの靴下のおかげで靴下は濡れなかった.JackWolf Skin の上下のウェア.どちらの TEXAPORE という防水・防風・透湿素材を使った物だ.汗もかくので濡れないわけではないが,蒸れることもなく十分やくにたった.ただし下は,もうずいぶんくたびれているので,なんとなくじっとりした感じ.そろそろ新調したものだろうか.

そんなこんなで今年の「しまんと・春・ロングらいど」は終わった.大会が終わったその日のうちに移動で,しかもゴールが遅く,電車の時間もあったので,終わった後の撤収は本当にばたばたしたものだった.

反省

今回は,速い人も遅い人やトラブルにあった人を待っていたので,リカンベントサイクリングクラブのメンバーは全体的に遅いゴールになってしまった.まぁべつにそれでもいいのかもしれないが,ぼくらが遅いと「リカンベントは遅い」と誤解されてしまうのだ.それはとてもよろしくない!やはりリカンベントサイクリングクラブのメンバーの誰かしらは,どんな大会でもまじめに走って速さをアピールしなければならない!
なんて事をメンバーの中で一番遅くゴールしたぼくが言うのもなんだけど.

うー.今回の結果は納得行かない!来年はずばーっと走ってやる!


2001 年 3 月 29 日作成


おのひろき onohiroki@cup.com