Folding Bike で行こう!
2000 年 6 月 11 日 日曜日
霞ヶ浦一周サイクリング大会は、茨城県サイクリング協会主催のサイクリング大会で,日本第 2 の淡水湖霞ヶ浦をほぼ一周する 90 km を走ります.途中橋を渡るので,地図でみた霞ヶ浦の形をそのままなぞるわけではないですが.
去年も参加して感じたのですが,この大会はコースは平坦で,適当にコンビニエンスストアなどが見つけられるような場所と,湖水が見えるところとがあって,走りやすいといえると思います.ぼくの好みからいったらもう少し湖面が見えてもいいのではって思うけど.でもそれも今年はゴール手前が湖面が見える湖畔を通るコースに変更されていて,満足度はさらにアップという感じでした.この大会はサイクリング初心者にお勧めです.いきなり 90 km ? って思うかも知れませんが,少しなれていれば決して無理な距離では無いですし,なんにしてもサイクリング大会というのは,初心者がはじめて長距離にチャレンジするには絶好の条件なのです.コースは案内がついています.途中 2 箇所で飲み物と果物が配られます.トラブル時に助けてもらえそうです.やっぱりもうだめって思ったら途中棄権すれば回収トラックが回収してくれます.それに沢山のサイクリストと一緒にイベントに参加しているのだということで気分も盛り上がるし,完走すれば認定証ももらえるのです.どうだはしったぞっていう認定証がもらえるってのは,いいと思いませんか?
もう前日から雨だということは分かっていました.今回ははじめからゆっくり走ろうと思っていたので,BD-1 ではなく Brompton で参加することにしていました.Brompton は自分のペースで走るのであれば 90 km という距離はまったく問題にならないし,泥除けはついているし,フロントパニアようのレインカバーも持っているし,タイヤも BD-1 につけているプリモコメットというやすり目の溝の浅い雨に弱そうタイヤではなく,Brompton の新しいしっかり溝のある 100 psi の高圧タイヤに変えたばかりです.ゆっくり走ろうという目的にも,雨になるという条件にも Brompton はかなっています.よし Brompton で行こう!と言うわけです.
雨の対策としては今年買い換えた自転車用のジャケット,防水・防風アウターウェアに TEXAPORE の JackWolfskin NIGHT MOVES.これは通気のためのベンチレーションシステムや夜間でもライトをよく反射するイルミネート処理があり,さらに防水・透湿素材の TEXAPORE という素材を使っています.黄色いそのジャケットを使うのはこれが初めて!.それに通販で買ったゴアテックス靴下!靴がびしょびしょに濡れても足は快適という優れ物.だんだん雨のサイクリングが楽しみになってきました.ズボンはもうなんども雨のサイクリングを体験してきたやはり TEXAPORE 素材の JackWolfskin の防水パンツを履くことにしました.
朝,起きてみるとやっぱり思いっ切り雨!着替えなども準備して最寄り駅の始発に間に合うように出発です.電車を乗り継いで土浦駅に到着したのは 7 時ごろでした.
会場に届いてさっそく車検.車検をしていたら「お,GPS だ!」とか「サスペンションだ」なんて妙に感心されちゃいました.そしてキャリアについているホイールを指して「これはなんのため?」と来たので,そのばで簡単に折り畳んで,こうして折り畳んで転がすためですと説明.うーんなかなか受けが良いぞ(笑).
会場を見回すと,雨の為かなんだか閑散としている.どうも自動車の中から出ない人とか,そもそも雨だから会場にすら来ていない人もいるみたい.そしてやっと知った顔に出会う.茨城県で小径車といったらこの人!おおわださん.ところがおおわださんは今回はプジョーパシフィックで走ると宣言していたのに,それが見えません.「おのくん,気合いばっちりだね,ほんとに走るの?」っておおわださんは走らないんですか!いかん,走りましょうよぉ.なんでもおおわださんのお仲間は皆棄権なのだそうで.いやぁ遠くからわざわざ輪行してきたんですから,来た時点でもう走ることしか考えてないですよ.
他にもパシフィックの小田さん,アマンダの折り畳みの須藤さん,ロードで参加のジーニーさんと SATOU さん,ほぼメーリングリストの仲間はそろったようなのですが,Wingbird さんが見つからない...
雨具の準備も甘く,あまりその気で無かったおおわださんもやはり参加することに.
出走が一番早かったのは 20 番台の出走番号の須藤さん.そして計測部門でなく計測無しのフりーで走る小田さんが続きます.他のメンバーはあまり時間差が空かないのですが,その次に出走したのはぼくでした.出走番号 293 番 9:11 出走,行かせていただきます.
走り初めてさっそくの水たまり.前輪がはね上げる水が,ペダルをこぐぼくの足にざっぷんと.もう靴はびしょびしょです.しかしながらさすがにゴアテックス靴下!足はまったくの快適そのものです!うん良い感じ.今回は GPS も GPS II+ からより高機能な GPS III+ に新調してコースのデータも入れてあるし,いろいろなアイテムがあって雨でも楽しい!(笑)
走り始めは快調に,ペースも 25 km/h をくだりません.なかなかのハイペース.ぼくより後から出走する人はいずれもロードレーサだったりおおわださんだったりで,どうせすぐにすいーっと追い抜いて行ってしまうに決まっています.フりー走行で参加の小田さんを捕まえたらペースダウンすればいいやくらいの気持ちでどんどん前にすすみます.
フリー走行の人は自転車についたゼッケンの色で区別できます.やはりフリー走行の人は初心者が多いのでは無いでしょうか.MTB にのるフリー走行の人を何人も追い越しながら,せっかくの大会なのに雨で残念だなって思いました.
予想通りジーニーさんや SATOU さんにはバビューンとあっさり抜かれました.おおわださんが後からすっごい勢いで走ってきているはずなのですが,なかなか現れません.しばらく走って,湖水が良く見える場所まできました.さっそく自転車をとめて記念撮影.そんなことをしていると,後からプジョーパシフィックが.そうおおわださんでした.手を降って通りすぎていくおおわださん.第一チェックポイントまで,もうすぐです.ぼくはすぐにカメラをしまっておおわださんを追いかけました.最初はスタートダッシュで何台かの自転車を追い抜いて,おおわださんのすぐ近くまでせまります.が,しかしその後がいけません.すぐ後につこうかと思ったのですが,巡航速度が違いすぎるぅぅぅぅ.あっさい追いかけるのはあきらめたのですが,第一チェックポイントでいちおう追いつきました.
第一チェックポイントで,ようやくおおわださんに追いつきました.しかしおおわださんはあまりゆっくりせずに先に出発してしまいました.ぼくは飲み物をもらってバナナを余計に食べて一休み.食べ物食べてからやっと気が付いたのですがあの限定といわれる黒の BD-1 があるではないですか.さっそく声をかけてみました.162 番松島さん.メーリングリストには参加されていないのですが,ぼくの web ページもメーリングリストの過去ログもご覧になっているとのこと.その彼も,先に第一チェックポイントについたのはぼくより先なので,やっぱりぼくより先に出発.ぼくも準備して出発しましたが,ちょっと出遅れたようで,追いつくのはかなり先になるのでした.
第一チェックポイントの後は比較的まっすぐで単調な道をだらだら走ることになります.国道 355 号線.すでに 30 km 以上走ったあとで 30 km 近くがそういうコースなので,心理的にはけっこう厳しいセクションかも知れません.その真っ直ぐな区間が終わり霞ヶ浦大橋を渡ります.またここで記念撮影.霞ヶ浦大橋を渡ると前方になんとなく小径なシルエット.第一チェックポイントでお話しした松島さんでした.そこはあまり車の通らない道だったこともあって,ちょっと失礼して横にならんでおしゃべりしました.
そんなこんなで話ながらすすむうちに第二チェックポイントです.ここではトイレと売店があります.もちろん飲み物とバナナの配給も.お腹が空いてきたぼくはバナナだけでは足りなくて,持ち歩いていた補給食などにもぱくつきました.またまた出るのが遅い私,すっかり準備ができている松島さんにはちょっとまってもらって一緒に出発しました.
それからしばらくはまた湖畔が田畑の向こうに見えるようなコース.車通りも少なめです.ここらへんも比較的走るのには良い区間.今度は一緒に走る人も見つけて気分も楽です.
土浦市街に向かう途中で一度だけミスコースしそうになりました.看板を見落としたのです.直進だろうと思ったのですが,ちょっととまって休憩するついでに GPS でコースを確認.あら,ここで曲がるんだ(笑).すぐに気が付いて良かったです.
駅前を通ったあと,再び湖畔に.土手があってそこにサイクリングロードかのような舗装路があります.こんなコースがあったなら,なぜ去年はここを走らなかったのだ!というくらい良いところでした.雨は降っていましたが,湖面にはヨットが浮いていたりして良い感じ.しばらくすると霞ヶ浦総合公園に.そしてゴールとなりました.
松島さんの奥さんがゴールで出迎えてくれて,奥さんに頼んで松島さんと 2 人で松島さんのデジタルカメラで記念撮影.
あたりを見まわしてもあまり人がいないぃ.遠くにパシフィックらしき影が.あれは小田さんか.すると須藤さんがやってきました.ぼくのゴールを待っていてくれたんですね.小田さんもこちらに気が付いたらしく来てくれました.完走証をもらって終わり.4 時間 33 分 28 秒,がんがん走ったわけではないですから,雨もあったしこんなもんでしょ.おつかれさまでした.
みなさん寒いとおっしゃっていましたが,ぼくは防水ジャケットが効いていたのか,寒くはありませんでした.やっぱり汗をかくのでウェアは濡れていましたが,蒸れた感じはしませんでした.靴下も汗をかいたのは感じますが,蒸れた感じも濡れた感じもしません.足はほぼ完璧でした.下半身も蒸れた感じはしませんでしたが,すこしじっとり.発水性がかなり落ちているのです.そろそろ防水パンツは買い換える時期かもしれません.
おおわださんの車はすでになかったので,帰ったことは確定.他の人もぼくのゴールがかなり遅かったので,もうすでに撤収したのかしら?後で分かったことは,この時ジーニーさんと SATOU さんは食事していたみたい.須藤さんご自身はシャワーがあるのを知らなかったので水を浴びてしまったが,実はシャワーが借りられるらしいという情報.とりあえずぼくの自転車は須藤さんの車にあずけて,体育館でシャワーを借りました.小田さんと一緒にシャワー室へ.ズラーっとならんだシャワーの個室.でもみんな「冷水」と貼紙が.小田さんが左の二つだけ「温水」とあるから,順番待ちですねって.
しばしまって,ぼくも「温水」のシャワーに.「あ,蛇口が壊れてる!」蛇口に温度調節があるのですが,どうやっても 温水の温度まであがりません.「うー冷たい.でもいっぱいにひねると若干温かい気がする!」冷たいシャワーを手早くすませると,すでにとなりの小田さんはシャワーが終わったようでとなりの「温水」が空いている.「こっちは温水か,温水浴びようかなぁ」と蛇口をひねる.もちろんこっちは壊れていない.が,しかし...「あれ?」どうもおかしい.ふと左手を見ると大きなボイラーがそこに.「おいおいボイラー動いていないじゃない!」
シャワーを無事に(?)終わらせて,須藤さんと小田さんの 3 人で,食事をすることに,適当に食事をできるところを探すために自動車 2 台でうろうろ.駅前から高架道路入り口へ.これが線路を渡るためではなくて,市街へ抜けるバイパス道路だったのでした.すっかり訳の分からないところまで走って,遠めにはやってんのかなぁというレストランへ.ま,入ってみるとなんだか良く分からないメニューでしたが,3 人無難にハンバーグをセットで.食後の珈琲を飲みながら,今日の大会の事を含めて自転車の話をしたのでした.
ここで小田さんとわかれ,ぼくは須藤さんの車で駅まで送ってもらうことに.ま,土浦の駅まで戻らなくても他の駅でもって言ったら,わざわざ取手駅まで送ってもらっちゃいました.どうもありがとうございました.
やっぱりサイクリングする自転車にはよけ泥除けも欲しいですね.雨の中では巻き上げて自分の背中が汚れるだけでなく,後続の自転車もどろどろです.BD-1 用にも具合のよい泥除けを考えないと...
あと,雨対策に防水ウェアはやっぱりしっかりとした物が欲しいですね.会場で一番気合いが入っていた人のは,モンベルの自転車用のゴアテックスのレインスーツ.でもあれって雨の時にしか使えないようなデザインでしょ.そう考えるとかなり高価に思えます.アウトドアスポーツブランドのジャケットは,防水性があって機能的で街中で着ていてもおかしくない(その人のキャラクタにもよるかもしれないけど)ものがいろいろあります.上のジャケットはそういうものから選んで,普段も着てサイクリングでも着るとなればゴアテックスのものを買っても悪くないと思うけど,いかがでしょう?
今回はやらなかったけど,次回メーリングリストで参加者募集するときには,ぼくがまとめて申し込みをして,メンバーの人達の出走番号が並ぶようにしたいです.そうすれば一緒にスタートできるから.ゆっくりしたペースで走るつもりならそれがいいですよね.それならフリー走行でもよいといえばそうなんだけど.
GPSy_Route_2000kasumigaura.txt
Macintosh 用 GPSy 対応 ルートデータ
MapSource-2000kasumigaura.mps
Windows 用 GARMIN MapSource データ
Mapsource-2000kasumigaura.txt
Windows 用 GARMIN MapSource からテキストファイルに書き出し
GPSy_Track_20000611.txt
Macintosh 用 GPSy 対応 トラックデータ
2000 年 6 月 7 日 一部作成・2000 年 6 月 15 日完成・2000 年 6 月 23 日修正
おのひろき onohiroki@cup.com