2004 年 4 月の履歴(もしくは日誌)


2004 年 4 月

4 月 1 日

モクレンとシアン,そして杏仁豆腐

嗅覚には個人差があるそうです.ぼくが自分が嗅覚が弱いかもしれないと思ったのは,就職して何年かたってからでした.具体的にはモクレンの花の香りが感じられませんでした.ちょっと調べてみたら,嗅覚異常にはいろいろ種類があるんですが,先天的に特定の匂いが感じられない人ってやっぱり存在するようです.

国立大学法人東京医科歯科大学の Web サイトに嗅覚について記述がある web ページがありました.
http://www.tmd.ac.jp/med/phy1/ptext/tast_olf.html から引用します:

さらに、特定の匂いを感じない人がいる。嗅盲、嗅弱という。日本人では青酸臭を感じない男 18.2%、女 5.5% といわれる。

また、イソバレリン酸に対する嗅盲 2% 、メルカプタンに対しては 0.1% 存在する。

日本人男性に青酸臭を感じない人が 18.2 % もいるというデータがあるのにはびっくりです.このような障碍を嗅盲/嗅弱というそうですが,その多くの人は無自覚なのだそうで.

ここの青酸臭ってシアンのアーモンド臭のことでしょうか.シアンのアーモンド臭というのは,アーモンドナッツの臭いとはまた別なのだそうで.アーモンドと青酸の事を調べると,ぼくの大好きな杏仁豆腐に結びつきます.

よく食べるアーモンドナッツがスィートアーモンドで,杏仁豆腐に使われるのは本来はプリコットカーネル.そして青酸化合物を含んでいるのが,ビターアーモンドなのだそうです.

さて,特定の匂いを感じないからといって,社会生活の中で違和感を感じる場面があまりないのでしょう.もちろん,まったく嗅覚がなければ,食事などにも影響して日常生活の中でもいろいろ問題がでるのでしょうが.

あまりこの件を深く追求するつもりはないのですが,ふと疑問に思った事を調べてみたら文献を見つけて,嗅盲/嗅弱についての知識を得たので,メモのつもりでここに書き留めておきます.

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