2004 年 4 月の履歴(もしくは日誌)


2004 年 4 月

4 月 6 日

自転車の取り締まり強化

自転車が歩行者をはねて死傷させる事故が増えているってことで,全国の警察本部は今月から道路交通法違反の自転車運転者に対する取り締まりを強化するそうです.積極的に警告する事を行い,違反者が警告を無視するようなら逮捕もあるとか.運転免許の制度がある自動車は,減点とか科料ってことになるところが,自転車だといきなり逮捕/罰金ってなるのかな.いずれにしても自転車の運転で捕まった場合は,軽くはないので甘く見ないようにしましょう.飲酒運転だって違反ですから,これまで「気をつけて帰れよ」って優しく言われていたのが,これからは違うかもしれず.

1978 年の道路交通法改正によって,一部の歩道が自転車通行可能な歩道になりました.自転車通行可能な歩道の場合でも,道路交通法では,車道よりを徐行して通行するなどと決められているのですが,これについて指摘されて初めて知る運転者が多いという警察幹部のコメントを記事は紹介しています.そうでしょうとも.でも街に立つ警察官がどういう認識なのかもあやしいと思うのです.

自転車が歩道にあがったのがそもそもの間違いだったとぼくは思います.

気楽に使える乗り物として自転車はある程度普及していますが,乗り手の意識はかなり低いと思います.

乗り手の意識の低さは道路交通環境での自転車の地位の低さも,関係していると思います.

車道を走る,もしくは自転車レーンを走るようにして,自転車と歩行者と分離して,自転車の乗り手も車道を走るのにみあった意識と車道を走る技術を身につける必要があると思うのです.

車道を走ると危険ではないかという話がありますが,それは自動者が車道を走っているからです.道路交通法で,自転車が原則として車道を走るものとなっているのですから,ルールを守って自転車が車道を走る事が危険なのであれば,その原因は自転車だけにあるのではなくて,自動車にもあるし,道路環境にもあるということです.

ですから同時に自動車運転者も,自転車と道路を共有するという意識,そして自転車と道路を共有する技術を身につける必要があるはずです.
行政にも,自転車レーンを作るとか,自転車の動きを考えて交差点の構造を変更するなどの道路環境整備をしてほしいです.

1978 年に自転車が歩道にあがったときから,自転車と自動車が車道をどのように共有するべきか,道路環境はどうあるべきかという見方が無くなってしまったのではないでしょうか.25 年以上停滞してしまった,この問題を今一度きちんと考え直してみる時が来ているのだと思います.

あと,自転車運転者のマナーに限らず,一般的にモラルが低下しているのではないかという疑問もあるのです.警察に捕まらなきゃ,法律なんて無視して OK というような貧しいキモチ.そういう貧しいキモチの人に対しては,啓蒙だけでなく警察力での取り締まりも必要なのかな.どうなんでしょう.

あなたは徒歩や自転車の時に信号を守ることが出来ますか?

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