履歴もしくは日誌
2006 年 6 月の履歴(もしくは日誌)
2006 年 6 月
6 月 11 日
都電荒川線でのサイクルパス実験について
先日の都電荒川線でのサイクルパス実験の事が,東京新聞の記事になってました.ぼくは新聞は見なかったのですが,友達が記事を見たと教えてくれました.探してみると,Web でも記事が参照できました.
また,参加者の Weblog もありました:
- く し だ 久 子: 路面電車はたのしい!
http://kushida.cocolog-nifty.com/ynet/2006/05/post_43e9.html - く し だ 久 子: 路面電車はたのしい!Vol.2
http://kushida.cocolog-nifty.com/ynet/2006/05/post_1570.html
写真も紹介されています.当日の楽しい雰囲気を思い出します.
さて,5 月 29 日に書いた「都電荒川線サイクルパス実験とカンファレンスに参加して」にトラックバックをもらいました:
曰く:
試みとしては良いと思うんですが、路面電車でやるのは賛成できません。てか反対です。なぜなら、路面電車は車(自転車・バイク含む)を使わない人の市街地での移動手段としてあると思うからです。もちろん、郊外電車での導入は大いにやって欲しいです。
引用終わり
ここで書き手の maksim727 さんが言っているのは,路面電車で実験をやるのが反対なのではなくて,路面電車にサイクルパス,つまり自転車をそのまま持ち込めるようにするのが反対ってことなんでしょうな.
アムステルダムのトラムを引き合いに出していたりするけど,いろいろ条件が違うだろうからなぁ.
ぼくの印象としても,都電荒川線にサイクルパスを導入するのは,現状の車両では車内空間の綿で無理があるし,十数キロの路線に導入してどれだけ効果があるのかも疑問です.しかし,実験では都市交通の中で路面電車の利用と自転車の利用の相乗効果という視点があって,荒川線でどうかということを論議しても,実験の主旨とはちょっとちがうのではないでしょうか.
いや,ぼくも実験の主旨を良くわかっていないのかもしれないけど.
ぼくが見て来たドイツでは,路面電車とローカル鉄道と長距離の鉄道とでの役割分担があるようでした.ローカルの鉄道ではそのまま自転車が持ち込めて,長距離の特急では折り畳んで袋に入れる必要がある場合もあるようでした.ドイツの鉄道では改札もないし,比較的簡単に車内までもちこめるように感じました.都電荒川線では,改札がなくて,車内へもちこむまでの容易さという点では,ドイツの鉄道の状況よりもさらに良いように感じました.
東京の都市交通をどうするか.地下鉄は大江戸線がとても深いところにあるのを見ると,さらに新しい地下鉄っていうのは難しいのではないでしょうか.自動車の為の道路整備はとてもやっているように見えますが,これ以上自動車に依存する方向でいいのでしょうか.
自転車の利用方法を見直すというのもひとつでしょうけど,路面電車って実はなかなかすばらしいのではないかと今回の実験で感じました.
例えば東京の環状 8 号線とか 7 号線なんかで路面電車が運行されて,自転車が持ち込めるようになるとそれは便利でしょう.東京では川沿いのサイクリングロードってかなり整備されていますが,それらを結ぶサイクリングロードってないんですよね.東京の環状 8 号線か 7 号線に沿って自転車を気楽に持ち込める公共交通機関があったら,かなり魅力的に思えます.
将来,あらたな都市の公共交通機関を考える事になったときに,自転車と路面電車っていう組み合わせの効果を考えてみると面白いでしょう.既存の路面電車に自転車と考えれば無理があるのですが,自転車との組み合わせも前提としてあらたに考えればまた違ってくるでしょうね.
そうそう,maksim727 さんは自身の記事のコメント欄で「貸切電車でやったなら納得です」って書いているけど,あなたがトラックバックを送った先であるぼくの記事には貸し切りって書いてあるでしょ.読んでも無い記事にトラックバック送ってる?
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更新情報:
- 「ハンディ GPS による走行ログ一覧」を更新して「2006 年 5 月 21 日:江ノ島ポタリング」を追加.