2006 年 6 月の履歴(もしくは日誌)


2006 年 6 月

6 月 12 日

RDF と microformats とセマンティックウェブ

神崎さんの「Dublin CoreのRDFモデル新仕様案」を紹介する記事について.dc:creator の値がリテラルではおかしい...って話は分かるし,foaf:Person を値にするっては,これまでも RDF では使われていただろうから,それはそれでもいいんぢゃないかと感じましたが.

dc:subject も,すでにいろいろ使われていますが,いまひとつ使い方がはっきりしないようにぼくは感じていたのですが,キーワードが直接書けなくなれば,もっと考えた使い方をしなければならないわけで,そのへんが整備されちゃえば,かえって分かりやすくなるかもしれないと期待してしまいます.

でも,dc:description で目的語にリテラルが使えないのはどうかなぁ.

他の語彙でも,同じように仕様が見直されたら,かなり大変なことになりそうです.どうなんでしょう.

実はぼくがおもしろいと思ったのは,はてなブックマークのコメント:

miyagawa さんの,もう全部microformats でかいてツールで自動変換させりゃいいような という意見はもっともですね.人間が記述する部分は microformats とかで,あまり細かいことまで気にしないで記述できるようにして,そこからメタデータを抽出して RDF に変換するなら,その変換の時に仕様に忠実に変換すれば良くて,そうであれば仕様はきっちりとしていれば,人間が記述するのに面倒だとしても,通常は人間が手で書くものではないから問題無しと.

いっぽうでkoyhoge さんの,やりすぎるとみなmicrofotmatsに逃げてしまいそう ってのは,ぼくには良くわかりません.RDF か microfotmats かっていう対立するようなものではないとぼくは理解しているのですが違うのでしょうか.もっとも RDF なんか無い世界でも microfotmats って成立するのでしょうから,RDF がまったく使われなくなって,メタデータは microfotmats だけっていう世界になってしまぞって話なのかな.

microfotmats だけって世界も,ちょっとさびしい気がします.

そうそう,RDF といえば先日の CNET Japan の記事が面白かったです.

この記事で Tim Berners-Lee 氏の言葉として以下のようにありました:

Berners-Lee氏は、「クエリ言語のSPARQLが候補勧告フェーズに入り、インプリメント準備が整った。SPARQLがないとスタックは完全に未完成だった。だが突然、『データ言語だけでクエリ言語のないリレーショナルデータベースを売ろうという、とんでもないことをしていた』ことに気付いた」と説明した。

引用終わり

今までは,メタデータをどう表現するかとかっていう話が主だったのが,SparQL でどう利用するかって話に重点が移って行くのかもしれませんね.今後どんなことが起こるのか楽しみです.

特に問題提起も落ちもなく...

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