2007 年 7 月の履歴(もしくは日誌)


2007 年 7 月

7 月 18 日

Web で公開した表現は誰のものか

何かを書いて Web で公開する.その時にどこまでが自分のコントロールできる範囲なのか.その考えは人によって違っています.でも World Wide Web の原則があるはず.World Wide Web の一部なのだという認識,World Wide Web に参加しているという意識があると,また違った見え方をするのではないでしょうか.TOMIOKA くんの日記に,無料のサービスを利用して自分の書いた物を公開している場合は,不要になったら削除するべきではないかという話がありました.

TOMIOKA くん曰く:

自腹を切ってスペースを借りているのならばともかくとしても、無料で使っているんだったら、使わなくなったら、借りたものは返すのもんなんじゃないのかねぇ? っていうことを何となく思ったわけです。

引用終わり.

ぼくは違うと思います.

それに無料で表現を公開するサービスを提供している側から見ても,過去からの表現の蓄積ってのは財産です.ユーザからユーザの表現を無料で借りて,それをホストする事で商売にしようとしているのです.本当に過去の蓄積が邪魔になるならサービス提供側が規約で削除できるようにすると思います.

自分の表現を World Wide Web で公開した時点で,その表現は World Wide Web の中に組み込まれると考えています.個々の表現が有益かどうかは公開した側が決める事ではなくて World Wide Web の利用者が決めることでしょう.それなら一度公開した表現はそのまま閲覧可能な状態で保持されるほうが理想的です.

もちろん一度公開したものを削除する自由はあると思います.が,しかし,わざわざ削除する事を推奨することはないでしょう.

World Wide Web ではリンクは重要.そしてリンクが有効なのは,ある URI で特定のリソースにアクセスできるから.

つまり World Wide Web に参加しよう.

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