2009 年 5 月の履歴(もしくは日誌)


2009 年 5 月

5 月 1 日

権利と流通と Internet

音楽とか書籍とか放送とかいろいろ権利問題ってややこしいけど,流通にコストがかかっていた時代の特権を今でもそのままの形で維持する必要があるのか疑問です.

著作権とか法律を良く知りませんが,およそこんな具合で話しがすすんできたのではないのでしょうか:

  1. 表現する者が自分の表現を行う.
  2. 多くの人に表現を伝えるのには費用か労力かその両方が必要.
  3. 表現の流通を商売にする人が出現.
  4. 表現の流通の商売を守る為の権利が整備されて,表現する者の一部は流通の商売に取り込まれる.

これもともとは表現の流通に費用も労力もあまり必要でなかったら,権利のありかたって全然違ったものになったはずです.まぁ表現する者も今はその表現によって生活を支えている人も一部にいるので,本当に権利は大事なんでしょう.

そして今 Internet によって表現の流通がすっごく変わってしまいました.流通の仕組みが変わる事はこれまで表現の流通の商売をやっていた人にとっては大変な事です.表現する者の一部も表現の流通の商売に組み込まれていたので大変です.

表現の流通を商売にしていた人が「便利なコンピュータのネットなんて反対!」とか言ってもアレなので,表現する者に「権利は大事.権利がなかったら表現できない!」みたいに言わせちゃう.でもそれってどうなのかなぁ.

権利とか考えないで自分の表現をどんどん外へ発信しちゃう人とか増えてくるでしょうし,従来の方法だけでは表現の流通で商売するのはだんだん難しくなるし,後は商売の仕組みが変わればいままでの権利のあり方も変わって来ちゃうでしょう.

レコードをプレスするのも,文字を印刷して製本するのも,電波に載せて放送するのも,昔は特権だったし今も特権なのかもしれないけど,それはだんだん変わってくるはずです.

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