OS X Lion で動かなくなった Canvas X を Wine で動かす
初めて買った Mac は Macintosh LC.同時に買ったソフトは Deneba ULTRA PAINT というビットマップのペイントとベクトルデータのドローができるソフトだった.カラーの Mac を買ったのでグラフィックソフトも同時に買った訳.ULTRA PAINT はやがて打ち切りになり,Deneba artWORKS を経由して Canvas にアップグレードした.2 次元 CAD みたいなドローが使えるもので,Illustrator のような機能も含みつつ Illustrator よりは直感的って感じ.ペイントも使えるし.
でも Mac 版は Version 10 にあたる Canvas X で終了.今は ADC Canvas 12 として Windows 版だけが売られている.
Snow Leopard までは Canvas X をだましだまし使っていたんだけど,PowerPC 用のそれはいよいよ OS X Lion で使えなくなりました.
で Canvas X が実は Windows 版と Mac 版が同梱でどちらかが使えるライセンスなんで,Mac 版をあきらめて Windows 版をインストール.
はじめは VMware Fusion に Windows XP 入れて,それで使うかと思ったのですが,Windows を使わなくても Wine があるぢゃんって事で,そっちも試してみました.
Wine は Windows 用のソフトを Windows 意外のプラットフォームで動かすってやつ.Windows のライセンスを必要としません.商品としては CrossOver があるけど,それのもとになっているオープンソースプロジェクト.
それを OS X で簡単に使うためのアプリケーションがいろいろあるんだけど,今回は PlayOnMac を試してみました.これを使うと wine のインストール,Windows 用アプリケーションソフトのインストール,それらの設定まで簡単にできます.はじめはリリース版の PlayOnMac 2.5 を試したのですが,OS X Lion では問題があるみたいでうまく行かず.PlayOnMac 4.0 beta 5 を試したらうまく行きました.
日本語フォントのインストールなど,ちょっと注意点はありますが,それ以外は本当に簡単にあっさりと.
これで Canvas の古いファイルも OS X Lion な iMac で扱う事ができて一安心.古いファイルの内容の確認には Windows 版 Canvas を使います.そしてこれからは EazyDraw と OmniGraffle Pro を使います.
しかしあれだ,Windows 用のアプリケーションって切り捨てられて最新 OS では動かないってことはあまりないんだろうね.Microsoft はレガシーサポートに力入れているものね.それが良い悪いでなくて Mac とは違うなぁって思って.Mac OS X PowerPC 用が動かなくて Windows 版が動くんだもんな.
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