第 20 回 びわ湖一周サイクルマラソン

リカンベントで 180 km!

1999 年 10 月 2 日 大会前日

概要

雑誌などでも「びわ湖一周サイクルマラソン」の広告をみることができた.びわ湖は一度は一周してみようと思っていたところだ.一日で一周するのはかなりきつそうで,そういった意味では大会に参加してしまうのが安心ではある.折り畳み BD-1 でセンチュリーラン 160 km をコナしていたぼくには 180 km は決して無茶な距離ではないと思った.そして新しく買った折り畳みの Sat R Day リカンベントはこういった長距離ツーリングに向いているはずだった.Sat R Day で長距離を走ってみたいと思っていたぼくにはちょうどよい大会に思えたのだ.

申し込み

申し込みをする為に募集要項を取り寄せたのだが,どうもロード(ドロップバー)と ATB (一文字バー)のみとある.はじめからリカンベントの存在など想定されていないことは明らか.しかし目的が「自転車を通じてバイコロジー運動の推進,なお地域の活性化に寄与することを目的とする.」とある.なんだか意味はよくわからないけど,結局レースではなくてサイクリング大会なんだから自転車はなんでもいいのだろうと思った.が,しかし念のために電話で問い合わせてみた.参加費が 1 万 5 千円と高額なのだから慎重にもなる.

「ぼくの自転車はリカンベントなんですが参加できますか?」
「サドルでなく背持たれ付きのシートがあって,前輪より前方にクランクやペダルがあってそれをこぎます.」
「オフロード用ではなくてロード用です.」
「ドロップハンドルでも一文字ハンドルでもないです.ハンドルはシートの下になります.」
「パーツは主にロードレーサ用のパーツを使っています.」
「タイヤやマウンテンバイクみたいには太くないです.」

さらに禁止されているのは何かと聞いたら,あぶないからトライアスロンでよく使われるようなエアロバー(もしくは DH バー)は禁止です.という話だった.結局電話では分かっていないようだったが,タイヤの太さやハンドルの形状でロードと ATB (つまり MTB もしくはマウンテンバイク)を分けているようだった.スタード時の混乱をさけるために速そうなロードとそれよりは遅そうなマウンテンバイクを分けているのだろうか?

当日の車検でなに言われるかなっとは思ったがそれは当日のおたのしみということに

10 月 2 日土曜日,車検

新幹線で京都へ.そして在来線でちょと逆戻りして JR 草津駅.やはりリカンベントで参加するまんぼうさんと電話で連絡をする.まんぼうさんとは以前からメールなどのやりとりがあって,最近はリカンベント サイクリング クラブのメーリングリストの仲間でもある.2人とも折り畳み自転車愛好家だったが,前後してリカンベントを購入している.

落ち合ってから一緒に車検に行こうと約束したのに,ぼくが車検の受け付け前が分からなくてうろうろしているうちに,車検の受付に入ってしまった(笑).

車検のまわりの実行委員はかなり動揺.電話でまちがって受付にはいってしまったことを伝えてまんぼうさんも登場.

ぼくたちは別々に電話で事前に問い合せを行っていて OK が出ている.で,当日は車検で問題になった.どうしてリカンベントが問題になるのか説明してくれというと,「常識だ,あたりまえだ」って感じの応答.滋賀県警と実行委員の間でかわした文書のコピーを持ってきて,「道路交通法に定められた普通自転車を用いる」とあると言いだした.Sat R Day は道路交通法に定められている普通自転車だと答えたら,「こんなの常識的に考えて普通じゃないだろ!」って道路交通法で普通自転車であって,見た目の印象でめずらしいかどうかぢゃないでしょ.

結局は実行委員会側でも事前に電話で問い合わせたら OK だったこと,申込書にリカンベントだって明記したことなどを言われると弱いようで,参加者全員に配られるメットカバーとタイム計測用のカードは無し,補給ポイントで補給を受けるための引換券はあり,途中バス輸送の区間があるがそのバス輸送はあり,そのほかについてはうやむやのまま,走って良いということになった.

その後駐車場にあるまんぼうさんの車のところに戻る.リカンベントを見て周りの人も興味津々.まんぼうさんの Liner に何人か試乗する.こけて尻餅をつくひと,なんとか前にすすめるひといろいろだ.まんぼうさんが車に積むためにすっかり Linear をパッキングし終わったところで,サイクルスポーツ誌の取材さんが登場.まんぼうさんも Linear を再び出して,2 人でリカンベントにまたがりならんでパチリ.「今年はメットカバー無しですが来年はリカンベントも正式に認めて欲しい」とコメントしました.

開会式

開会式にでないとタイム計測が受けられなくなって失格になるそうで,でなくてはいけないのだが,ぼくらはもともとタイム計測無し.しかしぼくは今回がはじめてだし,まんぼうさんはくじびきの景品が楽しみということで,開会式に行ってみた.事情を話して開会式の会場に入れてもらい,くじ引きの抽選券ももらう.開会式でだったかどうかは分からないが確かに「レースではなくサイクリングであって順位を競うのではなく...」のような主旨の発言を聞く.

とにかく参加者が多く会場の体育館はいっぱい.まんぼうさんによればそれでも申し込みも一時に比べると減ってきているし,一度だけでて翌年は出ないという人も多いそうだ.去年はすっごく雰囲気悪くて,来年も開催して欲しいかとアンケートを行ったとか.それを考えればまだ今年の雰囲気は悪くないとのこと.結局抽選はまんぼうさんがワイヤー錠をゲットして終わり.

ぼくは駅前のホテルまで自走だが,車のまんぼうさんは駐車場からでるための渋滞に巻き込まれる.後で落ち合って夕食をとる約束をして分かれる.

前夜

シャワーを浴びてさっぱりしてからメールなんか書いたりして.そのうちまんぼうさんから電話で呼び出し.ホテルの前に来てみると折り畳み自転車にまたがったまんぼうさん.自動車にはいつもちょい乗りのために安価な折り畳み自転車が積んであるそうだ.そして今回は予備に Bike Friday,そして Linear と 3 台積んできているわけだ.

駅前の商店街に入って,中華定食屋みたいなところにはいる.2 人ともお酒は弱いということで飲み屋は避けたのだ.しかしながらかるくいっぱいということでビールなぞ.最近のぼくは中ジョッキ 1 杯くらいならなんとかなるみたいだ.まんぼうさんは弱いと宣言しながらもおいしいのか中ジョッキ 2 杯を空けた.

翌朝の待ち合わせの約束をしてホテルに戻る.ベットに入ると酔いもあってすぐにぐっすりなのだった.



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1999 年 10 月 11 日作成 / 2000 年 10 月 26 日更新

おのひろき onohiroki@cup.com