2009 年 1 月の履歴(もしくは日誌)


2009 年 1 月

1 月 20 日

GPS 内蔵のデジタルカメラ Nikon COOLPIX P6000

COOLPIX 8400 の買い替えとしてCOOLPIX P6000 を買いました.COOLPIX 8400 も良かったんだけど,やはり大きいし RAW 撮影の時にとても動作が遅かった.その点,P6000 は小さめで RAW 撮影もそんなには遅くないし,買い替えとして十分.

で,気になるところは GPS が内蔵されているけど,それがどうなのか.何度か COOLPIX P6000 をサイクリングで使ってみました.

1 月 12 日に多摩川サイクリングコースを走った時には GPS の記録有効時間を最長の 2 時間にしました.オートパワーオフも最長の 30 分.自転車での走行中は広いところで GPS の受信状態は決して悪くありません.でも一定の時間でパワーオフになり,いざ撮影って時には GPS で位置が確定するのが間に合わなかったりします.記録有効時間が 2 時間なので,最後に GPS の電源が入っていた時の位置情報が撮影画像に書き込まれます.これだと自転車での移動だと撮影場所と書き込まれる位置情報がかなりずれていて,あまり良くありませんでした.オートパワーオフを長めにしていたしGPS のために電源を頻繁に入れていたので,サイクリング中にバッテリが減っていると警告がでました.この日の撮影は 33 枚.

1 月 18 日に荒川を走った時には記録有効時間は 5 分,オートパワーオフも 5 分という設定で使ってみました.GPS のために電源を頻繁に入れていたのでやはり途中でバッテリが減っていると警告が出て,59 枚撮影したところでバッテリ切れでした.記録有効時間が短かったので何枚か撮影した画像の中で位置情報が付いていないものがありました.休憩場所での撮影などでは,だめな時には最初の一枚は位置情報が付かなくて次の撮影から付くって感じ.

撮影前にカメラの GPS が人工衛星からの電波をきちんと補足して位置が特定できているのを確認してから撮影したほうが良い.一度位置が決まってからなら電源を切るまではちゃんと位置情報が書き込める.

GPS 内蔵なのでデジタルカメラの他にハンディ GPS を持ち歩かなくてよいし,撮影後にハンディ GPS の軌跡ログから位置情報を付加する手間を考えたら確かに便利です.が,しかし,位置情報の確実さからいうと Garmin などのハンディ GPS でログを取っておいて後から画像ファイルに位置情報を付加したほうが良いでしょう.ぼくはサイクリングの時には必ず Garmin GPSmap 60CSx を使っているので P6000 の GPS に頼らなくても良いかも.でもサイクリング以外ではハンディ GPS は持ち運ばないので P6000 内蔵の GPS は利用しそうです.サイクリング以外では iPhone の GPS を使うので Garmin GPSmap 60CSx を持ち運ぶことはないです.

COOLPIX P6000 の RAW ファイルは拡張子が NEF ではなくて NRW です.これだと GPSPhotoLinker などでは位置情報を付加できません.NEF には対応していても NRW では対応していないのです.Maperture Pro BETA でもダメでした.

COOLPIX P6000 の NRW ファイルの拡張子を NEF にしておけば GPSPhotoLinker などでも処理できます.ぼくは Aperture を使っていて,そのライブラリは MacBook の内蔵ハードディスクに,マスターファイルは外付けハードディスクに保存しています.Aperture でカメラから画像を取り込んでから位置情報を付加する場合は GPSPhotoLinker で外付けハードディスク上のマスターファイルを直接加工しています.NEF や JPEG ならそれでうまく行きます.NRW だと GPSPhotoLinker が対応していないので,Terminal.app から ln コマンドでマスターファイルのシンボリックリンクを作り,そのシンボリックリンクのファイル名の拡張子を NEF にして GPSPhotoLinker から画像として読み込んで位置情報を付加したところうまく行きました.Aperture に読み込まれているマスターファイルをリネームしたりすると Aperture からマスターファイルが見つからなくなったりすると面倒なので,シンボリックリンクを使ってみました.

Nikon ViewNX っていうソフトだと NRW に対しても位置情報の編集ができますが,ハンディ GPS の軌跡ログなどを参照して位置情報を付加する機能はなく,Google Maps を利用した地図の上で手作業で位置情報を付加する形でした.

Maperture Pro BETA っていう Aperture 用のプラグインだとハンディ GPS の軌跡ログも利用できるし Google Maps を利用した地図上での手作業でも位置情報を編集できるし良い具合です.でも NRW の場合は位置情報を読み取って地図上に位置を表示する事はできるのに NRW のファイルの位置情報を編集することはできませんでした.早く完全対応して欲しいです.

今後は P6000 の GPS も利用しつつ,Garmin GPSmap 60CSx の軌跡ログがある場合はそれで位置情報を上書きかなぁ.Maperture Pro が NRW に対応すれば使いかっては問題無しです.

電池の持ちにはちょっと不安を感じたので予備のバッテリを追加で買いました.P6000 は本体に電源アダプタをつないで充電するタイプですが,予備バッテリを充電するためにバッテリ用の充電器も買いました.

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