2010 年 4 月の履歴(もしくは日誌)


2010 年 4 月

4 月 21 日

Bike Friday の小径タンデム自転車について

Bike Friday の自転車には以前はチタンのチューブを使った TiLite シリーズがありました.タンデム自転車のキャプテンのシートチューブとストーカのシートチューブを繋ぐ部分がチタンチューブでした.これは軽量化を目的としたものでしたが,チタンはしなりすぎてトラブルが多かったのだと思います.実際にぼくの Tandem Two'sDay はフレームがしなって,タイミングチェーンのテンションが狂ってしまうというトラブルに悩まされました.テンションが強くなっちゃうのです.それでトラブルがあったから TiLite シリーズはやめてしまったのかもしれません.アルミのチューブを使った AlLite シリーズはアルミの部分で曲がってしまうトラブルが起こったから止めたって聞きました.

タンデム自転車は平地ならどんな 2 人で乗っても 1 人よりもトップスピードが伸びます.加速については重さに対してパワーがどれだけあるかに依存するし,二人のペダリングがうまくあうかどうかも関係しそうです.競技目的で良く訓練された 2 人だとどうなのか知りませんが,ぼくの経験ではタンデム自転車ではトップスピードは伸びるけど,登り坂は大変.一人で走るときは細かく変速して調整するところでも,タンデム自転車っだとトルクがあるから変速の調整が少しいいかげんでも大丈夫な感じです.だからクロスレシオよりもワイドレシオがありがたいって印象です.

タンデム自転車ではキャプテンのチェーンリングとストーカのチェーンリングを繋ぐタイミングチェーンが右側にくるレイアウトと左側にくるレイアウトがあります.後輪を駆動するドライブチェーンは左側なのでタイミングチェーンが左側ならストーカの左側のチェーンリングにはタイミングチェーンとドライブチェーンの両方がかかります.だからチェーンリングが 3 枚だと 1 枚はタイミングチェーンに使ってしまって 2 枚しか変速で使えません.そういう制限があります.

また Bike Friday のような小径車ではワイドレシオを稼ぎたいとなるとチェーンリングの歯数差が大きくしなければなりません.前側で変速しても後輪が小さいと変化率が小さいのです.だからフロントチェーンリングの歯数差が大きくなります.歯数差が大きいと変速はあまりスムースにはなりません.またタンデム自転車では変速機はシフターからかなり遠いところにあって間のワイヤーは長くなります.ワイヤーの伸びもあるし,歯数差が大きい場合は前側ディレイラーはより大きな力が必要だし,通常よりもスムースさは劣ります.

その点で SRAM Dual Drive のような内装 3 段と外装 9 段の組み合わせとかは具合が良さそうです.実は小径車でワイドレシオが必要な場合は SRAM Dual Drive って良いパーツです.内装ギア 3 段による変化率は後輪の大きさと関係無いからです.小径車でも十分なワイドレシオが得られて無理がありません.

Dura Ace にある電動シフトのシステムも良さそうです.前側ディレイラーがどの程度の歯数差まで対応できるのかが小径車のタンデム自転車に採用できるかどうかの判断基準になるとは思いますが.

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