Aperture と Catapult と Capture NX 2 と
Aperture は写真の整理には特に優れたアプリケーションだと思います.がんがん沢山写真撮る人には良いですよね.
一方で RAW ファイルを処理するのは Aperture 以外にも優れたツールが沢山あります.Nikon のカメラなら Nikon Capture NX 2 とか.Capture NX 2 ではレンズに応じて最適化された処理ができるとか,倍率色収差補正がおまかせで良い具合にできるとか,低照度で撮影した時のノイズの低減が良い感じとか.あとカメラで設定したピクチャーコントロールを反映させたいとか."
Aperture では RAW の処理を別ツールで実行する方法は特に用意されていません.Master を書き出して,別ツールで処理後に処理済の画像ファイルを再び取り込まなければなりません.これはけっこう手間です.
そんな手間を半自動化してくれるのが Catapult っていうプラグインです.手まずは Catapult をインストールします.ホームのピクチャーフォルダの中に「Drop Folder」,「Pickup Folder」,「Settings」の3つのフォルダを作ります,ここは前の記事を参照してください.
まずは先にAperture と Catapult と Snapseedの説明の記事を読んでください.
次に Capture NX 2 を起動します.
「バッチ」メニューから「バッチ処理の実行…」を選びます.
「監視フォルダ」のタブを開き,監視フォルダに先ほどの Drop Folder を指定します.
保存するファイル形式は TIFF か JPEG を選びます.
さらにバッチ処理でどのような処理をするのか処理を指定できます.これは Capture NX 2 の機能で画像処理の設定を別ファイルに保存しておけるので,それを指定します.Catapult の説明では,先に作った 3 つのフォルダの「Settings」に保存するのが推奨されています.
保存先は Pickup Folder を指定します.
これで「OK」をクリックしておけば,監視フォルダにファイルを保存すると Capture NX 2 がバックグラウンドでバッチ処理を自動で行います.
次に Aperture 側です.
Aperture に RAW ファイルを取り込みます.
取り込んだ RAW ファイルを複数同時に選んで,「写真」メニューから「プラグインで編集…」を選び,Catapult を選びます.
Catapult の Window は上半分が Aperture からの書き出し,下半分が Aperture への再取り込みの設定です.
まずは Catapult の Window の右側なかほどに「Interactive」と「Batch」の切り替えボタンがあるので,今回は「Batch」を選びます.
次に上半分の画面の Drop to: で Aperture から書き出すフォルダを指定します.最初に作った Drop Folder です.
次に「Export All」ボタンを押すと Drop Folder に複数の RAW ファイルが書き出されます.
Drop Folder に複数の RAW ファイルが書き出されると,そこを監視している Capture NX 2 がバッチ処理を開始します.Capture NX 2 に切り替えればバッチ処理が行われているのが確認できますが,そのままバッググラウンドで処理させてもかまいません.もし Capture NX 2 をあらかじめ起動していない場合は「Export All」ボタンを押した後で Capture NX 2 を起動してバッチ処理してもかまいません.
Capture NX 2 によるバッチ処理が終わったら Catapult の Window の右下の「Import Batch」ボタンをクリックします.すると Capture NX 2 で処理済みのファイルが Apreture に取り込まれます.
Aperture に戻ると編集前の画像と,編集後の画像がスタックでまとめられています.編集前と編集後のそれぞれの画像は Aperture では別々のマスターファイルを持つ別画像です.Catapult プラグインの機能で自動的にスタックにまとめられるのが便利で,複数のファイルを処理する場合は必須の機能だと思います.
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