履歴もしくは日誌
2009 年 7 月の履歴(もしくは日誌)
2009 年 7 月
7 月 25 日
7 月 17 日
iPhone 1年
夜明け前の街を走り抜けて iPhone を買いへ.あれから 1 年たちました.身近で iPhone を買った人は何人もいるし,いろいろ質問してくるけど結局買わない人もいました.iPhone のスペックについていろいろ聞いてくる人は結局買わないような.
すでに iPhone 3G から iPhone 3GS に買い換えていて,今はとても快適.あまり MacBook を持ち運ぶ必要を感じません.
一年使ってみての感想をまとめておきましょう:
- 電話について:
- iPhone での通話は快適です.
- docomo の携帯電話はいつもマナーモードだったし,iPod で音楽を聴いていて電話着信に気がつかないってことが多かったのですが,今は iPhone で音楽を聴いているので電話着信に気がつかないという事が減りました.
- 音楽を聴いている時に着信すると,音楽がフェードアウトして着信音に.通話が終わったら音楽がフェードイン.こういうところなんか気持ちよいです.
- スピーカフォンでのハンズフリー通話が快適.
- マイク付きのヘッドフォン(ヘッドセット)での通話が快適.
- マイクなしの普通のヘッドフォンの場合は,iPhone をマイクのように持って通話ですが,それも通話しにくいって感じではありませんでした.
- iPhone を耳にあてての通話も普通ですよ?
- 通話中はヘッドセットを使っていることとかスピーカフォンを使っていることが多いです.通話中に Web をブラウズしたりスケジュールを確認したりとかもスムースです.ほかのどんな手段よりも iPhone での通話が快適だと思っています,今のところ.
- 圏外:
- iPhone 3G の発売当初は W-CDMA 関連のソフトウェアに問題があったらしくて圏外になる頻度が多くてイライラしましたが,iPhone OS のアップグレード後は特に問題無しです.
- 連絡先やスケジュールの同期:
- ぼくは連絡先やスケジュールは Mac OS X 付属の標準ソフトで管理していました.アドレスブック と iCal です.iPhone はこれと同期します.Apple が提供するオンラインサービス MobileMe を使っているので,同期は Internet 経由でおこなわれます.日常的に使っている複数の Mac と iPhone で同期するので,Mac でメールを受けて,その内容を iCal に登録すれば,すぐに iPhone のカレンダーに反映するって感じです.
- ぼくにとっては iCal の情報を外に持ち出したいってのはとても強い欲求だったので,それが可能になり出先で更新できるという点だけでも iPhone は買う価値があるものでした.
- ソフトウェアキーボードによる入力:
-
ぼくは Linux の Zaurus や Palm OS の Visor Deluxe やシグマリオン II, W-ZERO3, EMONSTER といった Windows Mobile 機を使ってきました.
メモをとる機械として実用になったのは Palm OS だけでした.Graffiti によるスタイラス(入力用のペンのこと)での手書き入力は実は入力にそれほど集中しなくてもよいのです.手元を見ないでもどんどん入力できて,変換時だけ画面をみればよかったので,話を聞きながらメモを取ることが速度的に可能でした.
W-ZERO3やE-MONSTER程度のQWERTYキーボードは結局はタッチタイプができるわけでもないので,手元をみながら入力をする必要があります.メールを書いたりではそれほど不満を感じなくても打ち合わせなどで話を聞きながらメモなんて無理でした.
特に Windows Mobile ではスタイラスによってタッチパネルを操作するのと,キーボードを操作するのとの 2 つの状態の切り替えがすっごくすっごく面倒に感じました.
またキーボードもコントロールキーとかメタキーとか足りないキーがあったり特殊な操作が要求されたりしてかなりいらいらしました.
- iPhone ではどうか.やっぱり話を聞きながらのメモは標準の入力方法では無理だと思います.
- タッチパネルでの QWERTY キーボードはけっこう使えて,E-MONSTER程度の小さな物理キーボードとの比較なら遜色無いように感じます.また iPhone ではソフトウェアのキーボードなので足りないキーボードはソフトウェア側が追加表示できます.たとえば端末エミュレータなら control キーや escape キーを追加で表示できます.あるソフトではソフトウェアキーボードを半透明な状態で表示して画面の多くの領域をキーボード表示に使ってしまうとう欠点を補っています.iPhone を実際に試すまえは端末エミュレータなんてまったく使えないだろうとおもっていたのですが,意外なほどうまく使えるのにびっくりしました.
- 日本語入力については今はフリック入力をしています.携帯電話のようにテンキーを使った入力ですが,タッチパネを生かして,「あ」のキーを左にスライドすると「い」,上にスライドすると「う」が入るという感じ.ずらさないばあいと上下左右にずらす場合で,一動作で5通りの入力ができ,13個のキーで五十音と濁音とか句読点も入力動作の切り替えなしに一動作で入力できます.これが慣れると結構早い.
- iPhone を片手で持って支えながら親指でフリック入力できるので,大抵の操作は片手だけでできます.電車で片手で吊革,片手で iPhone で問題なし.もっとも両手が自由が使えないとマルチタッチできないので,マルチタッチが前提のアプリケーションとかはできませんけど.たとえばゲームとか.
- 電池:
- 携帯電話で音楽を聴いていたら,いざ携帯電話として使おうと思ったときに電池がなくなっていたりしないのかと.使ってみてわかったのは音楽を聴くだけならそれほど電池を消耗しないってことです.
- 電池を食うのはパケット通信や動画再生,ゲームとかでしょう.それらと比べたら音楽はさほどでなくてあまり問題では無い気がします.
- パケット通信をばりばり使えばどんな携帯端末でも電池の消耗は激しいと思います.
- ぼくは eneloop ブランドのリチウムバッテリを予備電源として持ち歩いてます.2買いくらいフル充電できそうです.
- 使いたいように使って,電池無くなったら予備電源から充電ですね.これは iPhone 以前かそうでした.PHS 使っていたときからそうでした.E-MONSTER よりは iPhone のほうがバッテリが持つ気がします.
- ゲーム:
- ぼくはあまりゲームってしないです.Mac でもあまりゲームやってないですし.
- W-ZERO3やE-MONSTERでゲームをやった記憶がないです.
- iPhone ではいくつかゲーム買ってます.ちょっとした暇つぶしには良いかなって感じ.
- だいたい無料のデモ版で遊んだだけで満足してしまうのですが,あえてひとつだけおすすめを選ぶとしたら Sway かな.マルチタッチを生かしたゲームで他に無いゲームだと思います.おもしろいですよ.ぼくはあまりやりこんでないけど.
- メール:
- Gmail が自由に使える.IMAP4 が自由に使える.他に何が必要でしょう?
- ソフトバンクが iPhone 用に用意したのは MMS とIMAP4 のメールアカウント.MMS はいわゆる普通のケータイメールで IMAP4 は Mac の標準のメールソフトからも使える普通のメールアカウントなのに,一応は準ケータイメールのような扱いです.
- ぼくは Gmail をメインにつかっています.メールアドレスは onohiroki@cup.com ですが,全部 Gmail に転送して,メールの送信も Gmail 側から onohiroki@cup.com のアドレスでするようにしています.IMAP4 はメールサーバにメールが保存されて,メールソフト側がメールサーバと同期をとるような仕組みです.ですから届いたメールを Mac で読んでも iPhone で読んでも既読とか未読とかが同期します.フィルタによるフォルダ分けとか転送設定は Gmail 側で行えます.
- また Gmail 以外の IMAP4 のアカウントについてもいつも電源を入れっぱなしの MacBook がフォルダ分けなどをやっています.iPhone は MacBook 側の自動処理の結果が反映した受信箱をみることになります.
- IMAP4 のアカウントはいわゆるプッシュメールではないので定期的にメール受信を確認する動作です.
- MobileMe と Exchange アカウントと MMS のメールはプッシュです.つまりメールがサーバに届くのとほぼ同時に iPhone 側に着信して着信音がなります.
- MobileMe は有料のサービスですが Exchange は探せば無料のサービスもあります.Exchange のアカウントを使えば,Windows の Outlook や Winodws Mobile とメール,スケジュール,連絡先の情報を同期できます.
- メールはかなり複雑なことができるので複雑な設定をして快適に使っています.
全然まとまりが無いけど,とりあえず書いておきます.
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7 月 4 日
神崎さんのセミナーに行ってきました.
神崎さんの「セマンティックなマーク付けとメタデータ活用」というセミナーに行ってきました.「セマンティックHTML/XHTML」という書籍の出版を記念して,セマンティックHTML/XHTML についてのセミナーです.神崎正英さんの講演は銀座 Apple Store での CSS Night が初めてで今回が 2 回目.
実はまだ本は買ったけど,読んでません.それでもセミナーはとても勉強になりました.
以下,セミナーを聴いてぼくが思った事とか:
- XML とか XHTML
- 初期は明るい未来があるって感じだったけど今は...っていう雰囲気の説明がありました.
- 今は XHTML も減速しちゃったのか.XHTML 2.0 WG が解散することになって今後は HTML 5 のほうに注力って話しですしね.HTML 5 にも XML の構文があるから HTML 5 で HTML ってのもあるけど.
- やっぱり XML は嫌だっていう人が多いのかなぁ.XHTML ではない HTML の構文も残ることが確定で XHTML に完全に移行とはならないんだなぁ.
- FOAF
- FOAF もちょっと前に流行ったって過去の出来事のように...
- 確かに盛り上がったのはちょっと前ですね.その後は結局一般には忘れられつつあるのかな.ぼくは FOAF は人に関する事ばかりでなくかなり汎用的に使える便利な語彙だと思います.そういう意味で FOAF 好きですよ.
- FOAF なんかは見てみると 5 年前に書いたままだったりして,すでに意味をなさなくなっているモノが多いと指摘されましたが,確かにぼくの FOAF もそうですね...
- FOAF はフォーフって発音されてました.ぼくはこれまでエフオーエーエフって発音してました.
- RDF と空白ノード
- RDF の説明をするのに空白ノードって重要だなって感じました.これをうまく説明できないと RDF をうまく説明できない気がしました.神崎さんの説明でも力が入っていました.
- GRDDL
- 去年までは GRDDL を押してましたと,これまた過去の話しなの?
- 用意してもらったプロファイルを利用するだけなら難しくないし便利だけど,プロファイルに汎用性を持たせようとするとけっこう大変で,なんでも処理できるものを作ろうとすると肥大化するとか.
- ぼくも用意してもらったプロファイルを利用するところまではできても,自分で手を加えるとかになるとお手上げです.
- また埋め込みたいメタデータをうまく表現できない事もあって,それを解決しようとするととたんに難しくなるというのが実際に使ってみた印象です.
- Microformats は限定的だけどもっと簡単.RDFa は GRDDL と比べてもっと自由度が高くてよいみたい.でも GRDDL もちゃんと機能するし悪くないって説明でした.
- GRDDL を試してみて,書き手が RDF グラフを思い浮かべながら書くのは敷居が高いなって思っています.また思い浮かべたグラフがうまく GRDDL で書き込めるとも限らないし.RDFa はその点は心配ないみたい.神崎さんもぜひ RDFa を試してみてねっておっしゃってました.
- RDFa とマイクロデータ
- RDFa は Google や Yahoo も検索エンジンで対応するとのことなので今後広まりそう.
- HTML 5 ではマイクロデータっていうメタデータ埋め込みの方法がまた別にあるそうです.ぼくは HTML 5 はぜんぜん追いかけてないので知りませんでした.
- RDFa は XHTML 2.0 WG の下だったのが XHTML 2.0 WG が解散して HTML 5 に収斂するそうなんで,RDFa と HTML 5 マイクロデータとの整合性も今後は良くなるかなとか.
てなわけで,これまでは GRDDL を使って来たけど,あるタイミングで RDFa に移行しようかな.まずは本をしっかり読んでみようと思います.
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7 月 2 日
iPhone の写真を iPhoto に取り込めなくなった.その解決方法.
少し前に iPhone の写真を iPhoto に取り込めなくなりました.iPhone は iTunes によってさまざまなデータと同期を取ることができます.iPhoto の写真を iPhone に送り込むのは iTunes 経由ですが,iPhone で撮影した画像ファイルを iPhoto に取り込むには,デジタルカメラから iPhoto に取り込むのと同じ手順です.つまり iPhone を MacBook につないで,iPhoto から写真を取り込みます.
iPhoto からは iPhone もデジタルカメラのように認識されます.これがある日を境に認識されなくなりました.一般にはこの手の設定は Mac OS X では イメージキャプチャ.app (Image Capture.app) で行います.イメージキャプチャ.app の装置メニューから「装置をブラウズ...」を選んで,iPhone の接続ってところにチェックをいれます.チェックが入っていれば iPhoto や Aperture から認識されるはずなのです.
ところがぼくの iPhone は認識されませんでした.ただイメージキャプチャ.app を使えば iPhone から写真をダウンロードして,さらにそれを iPhoto に登録することはできました.でも面倒です.
iPhone を iTunes から「復元」しても問題は解決しませんでした.Web で調べてあらゆる事を試しましたがだめでした.結局 iPhone 3G から iPhone 3GS に移行したときに,古い iPhone 3G のバックアップから iPhone 3GS に復元したので,この問題もそのまま引き継いでしましました.
ここで iPhone 3GS は iPhone 3G のバックアップから復元しないで新規に設定するって選択もありましたが,その場合は SMS は着信履歴がまっさらになってしまいます.
どうしてこのような問題が起きたのでしょう.おそらく写真が保存されているディレクトリやファイルの読み書きの権限の設定(パーミション)がおかしくなっているとか,なにかしらファイルが壊れているのでしょう.iPhoto や Aperture ではそれが必要だけどイメージキャプチャ.app は必要ではないようです.
てなわけで,写真に関係するようなディレクトリを削除してみることにしました.iPhone でも iTunes でもそのようなツールは無いのですが,iPhone の中身をブラウズできるツールがいくつかあり,以前試した事のある DiskAid を試してみました.
写真に関係するようなディレクトリ,DCIM フォルダを削除すると iPhone の中の写真が全て削除されます.DCIM フォルダを削除する前に イメージキャプチャ.app で写真を Mac にコピーしておくか,もしくは DiskAid などのツールで DCIM フォルダの中身を Mac にコピーして置きましょう.iPhone を MacBook に Dock コネクタ USB ケーブルで接続して DiskAid を起動します.Disk Aid のウィンドウ下側にホップアップメニューがあるので「Media Folder」を選びます.すると DCIM フォルダが見えるので,これを削除します.
ぼくはそのまま DCIM フォルダと Photo フォルダを削除してしまいましたが,DCIM フォルダだけで良いようです.それに DiskAid で DCIM フォルダを Mac 側にコピーできるのでバックアップしておくのが良いでしょう.
それから iPhoto を起動したらきちんと iPhoto 側で iPhone を認識しました.Aperture でも iPhone を認識しました.
うまく行ってから,この事を Web で報告しようと思いました.1 ヶ月前に検索したときには何も情報が得られなかったのですが,あらためて検索してみたら今度は情報が見つかりました.
Re: iPhoto does not mount new iPhone 3GS
Posted: Jun 24, 2009 1:50 PM
I found a solution for the iPhone not showing pictures taken issue.
1. Backup/Sync your phone just-in-case
2. Use a directory browser such as PhoneView or some other tool (Download the trial of PhoneView: http://www.ecamm.com/mac/phoneview/)
3. In PhoneView Browse to the /Disc/DCIM/ folder and delete the entire .MISC folder. (I actually deleted everything in the DCIM folder)
This solved the issue for me without having to resort to a restore. Also, using those programs you can recover any photos/videos that were taken that you could not get to.
If this helped you, please consider our apps on the App Store. Just search for "Kudit":
http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewArtist?id=284146896&mt=8
ここでは DiskAid と同じような機能の別のツール PhoneView をすすめていて,それを使って DCIM フォルダの .MISC を削除,もしくは DCIM フォルダごと削除と説明しています.
また iPhone の DCIM フォルダについての説明は「Macと愛猫」っていうブログにありました.それを見た限りでは Photo フォルダは削除する必要は無かったみたい.
最初にこの問題について調べた時には英語でも情報が無かったので,日本語だけでなく英語でも Web に書いておくべきかなって思ったんだけど,数日前に英語で情報が公開されていたんで,ぼくが書かなくても良くなりました.良かった良かった.
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