2006 年 7 月の履歴(もしくは日誌)


2006 年 7 月

7 月 26 日

iPhoto から GoogleEarth へ

Mac OS X を使っているので,デジタルカメラの写真等は iPhoto を使っています.iBook G4 を購入したら iPhoto 6 がバンドルされていました.iPhoto 6 から HTML

を書き出したり Photocast というかたちで Feed を書き出したりできるのですが,どちらも使っていません.HTML の出力にも Feed の出力にも不満があります.ぼくは RDF/XML のような形式の出力をしたいのです.それで自分でそのようなプログラムを書いてみましたが,まだ完成していません.メタデータを RDF で書き出す他に ハンディ GPS で取得した位置情報と連携して iPhoto から GPX ファイルがかきだせたらなって思います.

ところで iPhoto 6 から Google Earth 用のデータが書き出せるというプラグインを見つけました.おそらく KML ファイルを書き出せるのでしょう.

さっそくダウンロードして試してみましたがうまくいきません.ぼくの環境では書き出し中に異常終了です.

説明によると,あらかじめGPSPhotoLinker で位置情報を画像ファイルの Exif に書き込んでおく必要があるようです.また GPS の軌跡データも同時に KML に書き出せるようですが,軌跡データは GPX ではなくて NMEA format でないとだめみたいです.

これがちゃんと動くなら良さそうです.

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iPhoto から画像のメタデータを抽出(再)

6 月 21 日付けの記事「iPhoto から画像のメタデータを抽出」を一度は公開しながら,手違いで削除してしまっていたらしい.今になって気がついたので復活.

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7 月 25 日

ハンディ GPS とサイクルオレゴン準備

サイクルオレゴンへ持って行く為にハンディ GPS を新調することにして,Garmin GPSMAP60CSx を購入しました.早く使い方を覚えたいので,ちょっと近所を走る時も常に GPS を使っています.

まずは,もうサイクルオレゴンにむけて GPS の表示をキロメートル表示からマイル表示に変更しました.オレゴンに行ったら周りの 2 千人くらいのサイクリストが,次の休憩まで何マイルだとか,時速何マイルで走ったらとかって話をします.それをいちいちキロメートルで換算しないと分からないのはなかなか辛いのです.

2003 年のサイクルオレゴンでは,やはり表示をマイルに変更していたのですが,後半になってやっとマイルの感覚が分かって来たなって感じでした.そこで今回はあらかじめ日本にいる時からマイルの感覚を身につけようという作戦です.

Garmin GPSMAP60CSx で使うオレゴン地図データも探してみました.ぼくは Garmin MapSource WorldMap を以前から使っていました.最低限の地図データはあるわけです.しかしもう少し詳細データも欲しいです. 普通に United States TopoMapSource を購入してしまえば良いのですが,それなりのお値段だしめったに使わないのでやはりためらってしまいます.

それで,フリーの地図データを探してみました.

実は米国の地図データはちゃんと売られているのでわざわざ自分でデータを作ってフリーで配布するってことはそれほど盛んではないのかもしれません.

いろいろ探してみたけど,ポートランド付近の地図データが見つかりました.

サイクルオレゴンのコースの部分のデータは全くないのですが,今回は成田からポートランドに飛んで,ポートランドで一日サイクリングしたいと考えているので,ポートランドの詳細データが見つかったのはやはりうれしいのです.

MapSource Version と Standalone Version があって,MapSource という Garmin のデータ管理ソフトを持っていれば,MapSource Version のインストーラをダウンロードしてインストールすればすぐに使えます.

Standalone Version は MapSource がなくても大丈夫なように,データ転送ユーティリティプログラム付きです.

ぼくは Windows の環境で MapSource Version を試してみましたが,詳細まで入っていてとてもいい感じだと思いました.

Garmin GPSMAP60CSx には,地磁気センサーを用いた電子コンパスがあるのですが,それがあまり具合がよくありません.GPS は基本的に時刻と位置情報が取れるだけです.移動していれば移動している方向が分かるという仕組みです.ですから停止した状態では GPS だけでは方位は分からないのです.Garmin GPSMAP60CSx は内蔵の電子コンパスでそれを補うのですが,ゆっくり移動しているときに電子コンパスによる方位が参照されるために,どうも実際に移動してる方向とずれた方向を向いているように表示されます.でも軌跡は GPS のデータなのでずれません.

これは,電子コンパスの設定を変更することで解消しました.単純に電子コンパスを OFF にするという設定はないみたいで,速度が一定以下になり一定時間を経過したら電子コンパスを ON にするという設定ができるようでした.

最初は時速 10 マイル以下で電子コンパスを ON にするという設定のようでした.

時速 16 キロメートルくらいだから,もっと遅い速度の時から電子コンパスを OFF にしていたほうが都合が良いです.なんせ動いていれば GPS で得られる位置情報から移動している方向を算出したほうがたいていの場合は正確なんです.

そこで設定を変えて時速 1 マイル以下になって 5 秒経過したら ON にするようにしてみました.これなら自転車でゆっくり走っているときでも電子コンパスは OFF のままで GPS による位置データから移動方向を割り出します.信号待ちなどで停車した時も,すぐに電子コンパスが ON になっているようです.

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7 月 21 日

XHTML くずれはご勘弁

CSS Nite Vol.10神崎さんのお話を聞くことができるというので,Apple Store Ginza へ行ってきました.データに形と名前を与えて情報として活用するっていうのを話の基本として,XHTML から XSLT を用いて必要な情報を抜き出すデモを通じて,GRDDLSPARQL の紹介などまで話が広がりました.

神崎さんの Web サイトはいつも参考にしているのですが,本人がしゃべっているのを見るのは初めてです.やっぱり Web サイトや書籍を読むのと違って,直接話を聞くのは情感が伝わって来てとても良かったです.

話の最初のほうで,XHTML は整形式 XML でなければならないって話がありました.そうでなければ XHTML の利点が活かせません.だから皆さん XHTML を書く時はぜひ整形式になるように気をつけてって呼びかけるところがありました.XHTML は普及して来たような感じではありますが,実際は整形式になっていない「XHTML くずれ」が多いのです.神崎さんの「XHTML くずれはご勘弁」って言葉には特に情感がこもっていたように感じました.

話題はデータに対して XHTML の中でどのように形と名前を与えるか,
そのデータを XSLT で取り出す事,
XHTML からメタデータを RDF として抜き出す GRDDL という方法の紹介,
さらに RDF と SPARQL を利用した新しい形の Web サービスの可能性など.

GRDDL までは実際にぼくも試していたのですが,SPARQL あたりは良くわかっていませんでした.既存の Web サービスがお互いの API を利用して連携する形になっているけど,それぞれの API は独自のものであり n 個の Web サービスがあれば n × n の関係になる.それぞれの Web サービスの独自 API を RDF と SPARQL という統一された方法に置き換えれば,n 個の Web サービスを連携させるときに 1 × n の関係にできるという話でした.SPARQL についてはまだ良くわかっていないので,もう少し詳しいお話を聞きたかったです.

ところで,話の最初では単に「オペラ」と言っても歌劇の事だったり Web ブラウザの事だったりといったすれ違いが生じることを例にあげて,情報にどのように名前付けするか,その名前がどの範囲で通用するかを考える必要があるという話がありました.その後 XLST が話題になると,「スタイルシート」って言葉がばんばん出て来ます.「整形式 XML」ってなに?っていう人が半分くらいいた CSS Nite の会場では「スタイルシート」って言ったら半分くらいは「CSS」の事が頭に浮かんで混乱していたんぢゃないかなぁ.どうなんでしょう.

CSS Nite Vol.10 の前半は神崎さんのお話で,後半は別の人による実践的な CSS な話.ぼくはひたすらテキストエディタで XHTML を書いているので,Dreamweaver によるデモは見た目で面白かったです.でもぼくはテキストエディタでいいや.

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間違いのご指摘ありがとうございました,山岸さま.

7 月 19 日

自転車あれこれ

やっぱり乗れば乗っただけ自転車もくたびれます.雨の日でもがんがん乗るので Sat R Day Recumbent のブレーキシューはあっという間にすり減りました.シューの部分だけ取り替えられるタイプだったけど,やっぱり台座ごと小径車用の Capreoのものに交換してみました.小径車にあわせてシューが小さめなんで,タイヤに干渉しないでしっかりリムにあたるように調整しやすいです.それはそれで良いのだけど,よく見ると前後ともブレーキワイヤーがかなりくたびれています.これも今度交換しなければなりません.

Brompton もブレーキの調整.よく見たらワイヤーをとめる小物が割れていた.適当なものに交換.

Garmin GPSMAP 60CSx を自転車に取り付けるのに,RAM マウントを使う事にしました.U ボルトタイプの取付座部品を使う Garmin GPS 60 系用の RAM-B-149Z-GA12 を 1 セット購入.まずは Tandem Two'sDay のハンドルバーステムにあたるグースネックの部分に取り付けました.

Greenspeed GTXSat R Day には,U ボルトタイプの取付座部品 RAM-B-231 を追加購入して,それをそのまま使う事にしました.

Greenspeed GTX では,右側前輪の操舵軸を延長する形のバックミラーが取り付けられている支柱に取り付け.ミラーよりも手前に GPS がくるようにすると,意外と良い感じ.見やすいし操作もしやすくてばっちりでした.

近所を少し乗り回してみると,知らない男性に声をかけられました.

男性曰く:
「すごいねぇ.それ知ってる.この近所を走っているのを見たよ.」

それはぼくが GTX に乗っていたのではないかなぁ.まぁ,トライクも増えては来ているけど...

Sat R Day では ハンディ GPS はいままでハンドルバーまわりに付けていたのですが,ぼくの Sat R Day は下ハンドルですから決して見やすいわけではありません.

そこで,前輪より伸びる 2 本の支柱(ブーム)の間から GPS がでるようにしてみました.折り畳み時には,まず GPS を外さなければなりませんが大した手間でもありません.

走ってみた感じでは,ちょっと操作しにくいけど,比較的良く見えるのでしばらくそのまま使ってみる事にします.

Tandem Two'sDay はツール・ド・美ケ原自転車レース大会 2006 に出る前に,ギアを変更しました.カセットスプロケットが 11 歯から 32 歯のものがついていたのですが,さすがに DURA-ACE のリアディレイラーでは,32 歯は無理があるようだったので,12 歯から 27 歯の 9 速のカセットスプロケットに交換しました.それにともなって軽いギアが使えるように,インナーチェーンリングも 36 歯から 34 歯に変更したのでした.この時アウターチェーンリングは 55 歯.これはスギノテックのチェーンリングなのですが,モダンなチェーンリングと違ってあまり変速性能がよくありません.チェーンをひっかけるピンが内側にありませんでした.もともとなんとか変速できるという状態だったのですが,インナーチェーンリングを小さくしたら本当に変速できなくなりました.インナーにチェーンを落とすとアウターにチェーンがあがらないのです.

でも,そのままの状態で美ケ原は走りました.

とは言っても,そのままでは困るので,Harris Cyclery から T.A. の110 mm BCD コンパクトドライブ用チェーンリング を購入しました.55 歯から 56 歯にしてみました.交換してみたらきちんと変速するようになりました.もっと早く交換すれば良かったです.ディレイラーのキャパシティーをちょっと超える歯数差ですが,もう少し無理しても大丈夫なのかな.

カセットスプロケットは 12 歯から 27 歯ですが,組み替えて 11 歯からにしたいところです.

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GPS データの変換ソフト GPSBabel 1.3.0 がリリースされました.

GPSBabel には,以前から Mac OS X 用の GUI が用意されていましたが,日本語環境では動作しませんでした.GPSBabel 1.3.0 からは新しい GUI が用意され,日本語環境でも動作するようになりました.日本語環境で動作するようにはなったけど,英語表記のままで日本語化されたわけではありません.

扱えるファイル形式がやたら多いけど,GPX XML と Google Earth 用の Keyhole Markup Language (KML) だけ押さえておけば大丈夫かな.

Garmin GPSMAP 60CSx を接続してハンディ GPS からのデータ取り込みも試してみましたが,USB 接続でもきちんと動作しました.

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